ほぼ独占レポート: Amazon、ユーティリティコンピューティングサービスを準備中

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Amazon Web Servicesは、EC2と呼ばれる最新サービスの準備を始めている。サービスは、ユーザーにサーバーとコンピューティング能力(キャパシティ)を設定・運用することを可能としている。ユーザーはAmazonがホストしているサーバーインスタンスを設定でき、その後は他のサーバーと全く同様に利用可能。EC2利用で物理的にハードウェアを入手、設置するという必要性はもはやなく、バーチャルサーバーインスタンスは、CPU、ストレージ、バンド幅の利用に基づきユーザーに課金される。

EC2の料金はインスタンス/時間につき10セント(サーバー1つを常時利用した場合、月額72ドルになる)、バンド幅はGBごとに20セント、ストレージはGBごと15セント(ストレージはS3によるもの)。例えばev1serversのような伝統的なサーバプロバイダーに比べて価格的にははっきりと値ごろ感があるわけではないかもしれない(特にバンド幅コストがそう。たいていのホスティングプロバイダーが2000GBかそれ以上のバンド幅を提供していることを考えると...)。しかし、一部のユーザーにとっては良いソリューションとして利用してもらえることは確か。

利用方法は、ユーザーはAmazon提供のツールを使って、自分のローカルマシン上にマシンイメージを作成(ツールはJavaで書かれている)。ウェブサーバー、アプリケーション環境、メールその他なんでもイメージを設定できる。”イメージ”はFedora Coreで、プレインストールサービスに付属している (AmazonはAMIまたはAmazon Machine Instancesと呼んでいる)。

自分のサーバーとしてサーバーインスタンスを設定するには、このイメージをAmazon S3にアップロードする。いったんアップロードされたらAmazon EC2にアクセスし、イメージをサーバーインスタンスとして登録する。登録後は、サーバーインスタンスをブートし数分間でアクセスできる。サーバーは1.7Ghz Xeon CPU、1.75GBのRAM、160GBのローカルディスク、それに250Mb/秒のネットワーク帯域幅と同等のパフォーマンス。現在EC2では、最高20ものサーバーインスタンスが作成できるが、それ以上必要な場合はAmazonにコンタクトをとるとよい。

サーバーインスタンスは、大規模から中規模のデータベースや大きなウェブアプリなどそこそこのコンピューティングパワーを提供するが、リクエストに応えるためにはコンピューティングパワーをまとめる作業が必要になるだろう。各サーバーインスタンスのキャパシティは固定制限のため、スケーラビリティを達成するのにサーバーインスタンスの増大を必要とするような大きなデータをロードする際は、パフォーマンスに問題が発生しがちだ。分離されたサーバーインスタンスを利用することの問題点として、Sunやその他のベンダーが提供するような「elastic (しなやかな)」コンピューティングではないこと。ユーザーは、サーバー間のクラスタリングやロードバランスのソリューションに対し責任があるので、ここは問題点となる。

EC2は小規模ソリューションが必要なユーザー向けにはよく出来ている。ウェブやメールホスティングなどのタスクが事前に設定された“instant on”サーバーを提供するフロントエンドのプロバイダーが現れるのは、時間の問題だと言えよう。こういったプロバイダーがどのように請求を処理するのかは不明。しかし、エンドユーザーが必要とされるものを全て提供し、利用した分のみ料金を支払うので、ローエンドの共有やバーチャルホスティングの市場を開拓するものになるかもしれない。本サービスの最大のメリットは、オンライン上にサーバを素早く設定できること。それに、料金はサーバー時間の基本レートから(1時間ごと10セント)スタートし、あとは利用したサービス分のみ料金を支払えること。

このサービスがいつ一般向けに公開されるのか発表はないが、現在Amazon Web Servicesの長期ユーザーによって試験的に利用されている。サイト上で資料全文とフォーラムが公開されている。

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