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PayPerPost ウィルス拡散中

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議論を呼んでいる PayPerPost に似たサービスが、ここ数日で新しく2つスタートすることが発表されている。ひとつはReviewMe 、それに CreamAid だ。PayPerPostは企業が金を払って広告記事を書かせるためにブロガーを募集するマーケットを提供するサービス (ヒモつき記事だということの告知はされるかもしれないし、されないかもしれない)。このサービスはベンチャーキャピタルからさらに$3M (300万ドル) を集めたことで最近注目を浴びている。

PayPerPost のビジネスモデルは音楽分野での payola を思い出させる。この問題では今だにFCC(Federal Communications Commission 米国の連邦通信委員会 )や州司法長官が取締りや統制に苦労している。ブロゴスフィアの場合、[放送局と異なり]免許も必要ないし、はるかに発信者が分散しているため、ブロガー買収を取り締まろうとすれば困難さは指数関数的に増大するだろう。

われわれの「金目当てで書かせるためのサービス」問題に関する態度は明白だ。これはブロゴスフィアのサイズと影響力の増大にともなって必然的に起きる現象ではあるが、ブログのエコシステム全体の信頼性を傷つけるものであり、読者を欺く行為である。

ReviewMe は長年TechCrunchのスポンサーであるText Link Ads が運営する。まだ開始されていないが、今日(米国時間10/12)早くアナウンスが行われた。PayPerPost と同様、ReviewMe も広告主が自社の製品について記事を書くブロガーを募るための市場である。ただしPayPerPostと比較するとビジネスモデルに関して重要な違いがある。PayPerPostの場合、料金は書き手、ブログの分量にかかわらず単一に設定されているのに対し、ReviewMeはAlexa やTechnorati その他の数字をベースにしたアルゴリズムでそれぞれのブログの重要性を判断し、これに基づいて料金を決定する。ReviewMeの名誉のために付け加えておくと、ブロガーは金を受け取って記事を書いた場合はそれを告知しなければならないし、広告主は製品に有利な記事だけを書くように要求することはできない。(PayPerPostは告知は任意としており、広告主は有利な記事だけを書くよう要求することができる)。

ReviewMe が告知を必須とし、また広告主に有利な記事を要求することを禁じたのは立派だが、それでもわれわれとしてはブロガーに金を払って記事を書かせるという行為自体が間違っていると考える。率直に言って、スポンサーの1社がこの種のサービスを開始したことは愉快ではない。ReviewMeに対して、TechCrunchはこの種のプロモーション活動を受け入れない旨を通告してある。

CreamAid は今週早くスタートしている。このサービスも PayPerPost に似ているが、ブロガー側にFlash利用のウィジェットを設置するよう求めている。このウィジェットは記事中に表示されてCreamAid へのリンクを張ると同時に、当該製品を論じている他のブログを紹介する。どうやらブロガーに広告主に有利な記事を書く義務はないらしいが、サイト上には詳しい説明がほとんどない[のではっきりとは分からない]。CreamAid の目標のひとつは、このウィジェットを通じてヒモ付き記事を結びつけたソーシャルネットワーク作りにあるらしい。

私は PayPerPost が早くブロガーに告知義務を課し、広告主が有利な記事だけを書くよう要求できないようにして欲しいと期待している。単に「こういうサービスは良くない」と言うことによって、こういうサービスが無くなるわけでないのは分かっている。今やベンチャーキャピタルがからんでおり、PayPerPost は大量のブロガーに金を払っているから、「ヒモつき記事はよくない」と言われようものならすぐに反撃してくるブロガーも多くいるはずだ。ラジオ業界におけるpayola取締りのような形で政府が介入してくれる可能性はきわめて低い以上、この傾向を押し止めるのにどうしたらいいのかよく分からない。結局のところ、個々のブロガーが自身の信頼性を証明し、維持する努力をしていく他ないのかもしれない。

【日本語版コメント】
payola とはレコード会社が放送局(ないし ディスクジョッキー)に金を払って曲を放送させること。スポンサーつき放送であることを告知せずに無断で行うと米国では違法となる。payolaは日本語では「袖の下」「賄賂」と言った意味を持つ言葉。

[原文へ]

“PayPerPost ウィルス拡散中” への5件のフィードバック

  1. […] Î㤨¤Ð¤³¤ó¤Êµ­»ö¡£ PayPerPost ¥¦¥£¥ë¥¹³È»¶Ãæ […]

  2. […] 私はなんにつけ一家言あるブロガーだ。これまでも公明正大なジャーナリズムがどうあるべきかを語る白熱した議論に何度となく関わってきた。 メインストリームのメディアは主題に金銭的利益が絡まない報道こそ公正なジャーナリズムと定義する。私はでも、報道の公正さというのは金銭的利益がどうの といったレベルを遥かに超えた次元の話だと思う。これだけ世の中、主観的になってるのだ。利益の対立はなにも金銭だけに限った話ではないし、金の問題と一 口に片付けることはほぼ不可能だろう。 しかしインターネットの摩擦破壊と市場効率性のクォリティーの影響で、特にブログはここのところクレディビリティ(信頼性)の面で深刻な危機に晒されている。これは自分たちが直接オープンな姿勢で取り組まなくてはならない問題だと思う。取っ掛かりとしてWOMMAガイドラインもいいが、もっと実践的で広範囲に影響を及ぼすアドバイスも必要だ。今必要とされるのは原則ワンセット以上の何かだろう。ジャーナリストが道から外れたことをしたら、それなりの代償が待ち構えている、ということだ。 […]

  3. […] TechCrunchの前回のPayPerPostについての記事へ のコメントの多くは、このサービスのビジネスモデルを音楽業界における payola [ラジオのDJに金を払って曲をかけてもらうこと=米国ではこの事実を開示しなければ違法]のようなものだとしていた。PayPerPostはブロガーに何らかの商品について記事 を書かせるために金を払う。その事実を情報公開するかどうかは任意とされ、多くの場合ブロガーは製品にプラスの評価を与えるような記事だけを書くことを義 務づけられる。この会社は今や十分な資金を得ており、ライバルがいくつも 出現している。このウィルスはどうやら当分居座ることになるようだ。.PayPerPost がブロガーに金を受け取って書いているという事実の公開を義務づけるようになるなどと期待しないほうがよい。それどころか、PayPerPostに関する 話題づくりを狙い、かつ人々の注意を肝心な部分―金を貰って記事を書いている事実の告知―からそらす目くらましが始められている。 […]

  4. […] またまたblog payolaウィルスが蔓延しはじめている。PayPerPost、ReviewMeとCreamAidに加えてSponsoredReviewsというわかりやすい名前の新参がローンチしようと準備中だ。 […]

  5. […] その問題点は『TechCrunch』のMichael Arringtonが語る、 われわれの「金目当てで書かせるためのサービス」問題に関する態度は明白だ。これはブロゴスフィアのサイズと影響力の増大にともなって必然的に起きる現象ではあるが、ブログのエコシステム全体の信頼性を傷つけるものであり、読者を欺く行為である。 PayPerPost ウィルス拡散中 […]

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