GoogleがWikiコラボのJotspot買収

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Googleが今日(米国時間10/31)、wikiベースの会社Jotspot買収を発表した。これによりGoogleのオフィス戦略はたちまちリッチになった。Jotspotのビジネス主導型サービスはカレンダー機能やフォト共有など山ほどある各種アプリを丸ごとwikiのフレームワークにプラグとして組み入れるサービス。今夏新たに登場した

サービス紹介記 事では、Jotspotが “ホストつきの商用wikiとしては最高のサービス”と書いた。Yahoo!が5月にJotspotを買収するらしいと騒がれたときの噂はここにまとめた(本家版)Jotspotの全関連エントリ(英語)(日本語)はここ。

wikiを別にすれば、Jotspotのプラグ・アンド・プレイアプリなんてのはどれもGoogleが既に自社版を持っているから、買収はコラボ協働作業用軽量ホスト型ビジネスのアプリを速攻で実現できる敏捷なチームを召還したいというGoogle側の願望の現われだろう。Googleはプロジェクト管理用アプリにJotspotを持ってくる可能性もあるが、これはGoogleが抱えるオフィス用プラットフォームの中で最も要となるミッシング・ピース(行方不明のピース)のひとつだ。いざGoogleがJotspotを新ユーザー向けに再オープンする際にはwikiという枠組みを超え、wikiベースのプロ ジェクト管理サービスとして再登場させるかもしれないと僕は睨んでいる。

CLASS=shotPalo Altoに本社があるJotspot。同社の話では現カスタマー数は2,000人以上で、月額$5か$200の使用料を負担している。Jotspot社のイントロページとスクリーンキャストはまだネットで見れるけど、まもなく削除されるだろう。今日付けで既存顧客は全員、使用料課金が停止となった。さらにGoogleのサービスに残務の統合が完了するまで新規アカウント登録も一時クローズとなる。
ファウンダーのJoe KrausとGraham Spencerの2人は、初期ウェブポータルExcite(現IAC子会社)のファウンダーでもある。一時は黎明期のウェブの星と騒がれたエキサイトだ が、最初の買収では$10M(1000万ドル)にも満たない安値で買い取られてしまった。

Jotspotは2004年に第1回ラウンドでRedpoint VenturesとMayfieldから$5.2M(520万ドル)の資金を調達した。「$100,000(10万ドル)もあればJotspotはマーケッ トできる」、というのがJoe Krauseの口癖。

Jotspotは最も成功した基盤の固いエンタープライズ2.0系企業の一つとして引き合いに出されることが多いので、おそらく同社のような小規模なス タートアッ プ企業にしては良い取引価格がついたのではないか。詳細はまだ不明だが、Jotspotは強い会社だ。今買収は既に成立にこぎつけた。 Googleは最新の決算コールでYouTubeの全株式換算という買収スタイルは極めて異例な処置であることを明らかにしている。てことはGoogle はかなりの額をキャッシュでJotspotに支払った公算が高い。

JotspotがGoogleが抱えこんでいる多数のウェブアプリのようにスムーズに統合することができれば、来るべきウェブ共同分野の戦いも Googleは順当に勝ち抜いていくだけの強靭な体力を蓄えることができるだろう。次はウェブ会議か? もう企業買収は秒読みという気がする。

[原文へ]

“GoogleがWikiコラボのJotspot買収” への8件のフィードバック

  1. Team DQN より:

    欲しい技術・アイディアは買収すれば良いというのは、技術オタク的には良い印象を受けません。もう少し技術に対して純粋なスピリットを持って欲しい気がします。

    私事で恐縮ですが、技術オタクにとってアイディアを実装できたときが、ボーナスをもらったときよりもはるかに爽快な感じがします。

    いずれにしろ技術者を腐らす会社にだけはなって欲しくないものです。あれだけのハッカーを集めているのですから…

  2. […] ソフトウェアがウェブへ移っていくことはすでに現実となっている。技術力のある会社はこれまでになく簡単にローンチできるようになった。最近のテクノロジー業界で目に付く変化は、数百~数千ドルくらい集めただけで成功するベンチャーがたくさん出てくるようになったことだ。近ごろ 買収されたJotSpotのCEO、Joe Krausは10万ドルで世に出た。Redditはもっと少ない資金を使っただけでConde Nastに買われたところ。Redditのメインのバックでもある、Paul GrahamのファンドY Combinatorは数万ドル程度のファンディングでベンチャーを成功させることにおいてはシンボル的存在になった。起業家たちが、お金は少なくてもいいから、あまり口を出されたくないと考えるようになったことを受けて、Charles Riverは出資の規模を縮小した。 […]

  3. […] ブログ記事が何かの理由で削除されて初めてみんなの注目を欲びることがある。今日(米国時間11/30)起きたのがまさにそれで、“Kevin” というブロガーが「JotSpotのGoogleの合併」という記事を削除した。そこに書かれていたのは先月Googleがこの会社を買収した後、JotSpotがパートナーをほったからしにした、という苦情。 […]

  4. […] comments » Partnersと、前回の投資者だったTrinity Ventures、Frazier TechnologyVenturesが名前を連ねているのを見てもまったく意外とは思わない。前回の2005年10月のシリーズAラウンドは$5.25M(525万ドル)だった。Wetpaintの最大のライバル、WikiaはAlexaとCompeteの数字によれば、すでにもっと大きなユーザーベースをつかんでおり、毎日250万ページビューを記録していると発表している。Wetpaintはページビューを公表していないが、CEOのBen Elowitzは私に「2ヶ月ごとに倍増している」と語った。WetpaintはWikiaに比べて、インタフェースがはるかに初心者ユーザーにもとっつきやすい。またターゲットもWikiaとは異なっている。はっきり言うと、典型的なWetpaintサイトの方がWikiaサイトよりもずっと見栄えがよい。ただしWikiaのコンテンツの方がWetpaintのコンテンツより深い場合が多いのだが。Wetpaintは、現在15万の個別wikiをサポートしており、去る6月のローンチ以来、すでに250万の個別コンテンツがユーザーから投稿されているという。 […]

  5. […] GoogleはJotSpotのユーザーに、来週にバージョンアップがリリースされるという通知を送っている。JotSpotは2006年10月末の Googleによる買収 以来、新規ユーザーを受け付けておらず、いつJotSpotが再ローンチされるかは発表されていない。 […]

  6. […] 先週$2M(200万ドル)のラウンド調達を明らかにした同社が、つい先ほどカレンダーをwikiに入れる30Boxesとの提携をスタートした。Wikiにカレンダー機能を搭載するには煩雑なステップを踏まなくてはならない。30BoxesのファウンダーNarendra Rocherolleはテンプレートのオプションに入れなくてはならないというが、私も同感だ。これはJotspotが Googleに買収される直前の2006年に行ったことでもある。 […]

  7. […] Googleは将来の製品出荷計画については口が堅いのが普通だ。しかし今週Ann Arborで行われたイベントで、Googleは驚くほど率直にGoogle Appsのアップグレード計画について語った。ブロガーのAndrew MillerがGoogleのScott Johnstonのプレゼンテーションを紹介する優れた記事を書いている。Scott Johnstonは、wikiサービスのスタートアップ、Jotspotが1年ほど前にGoogleに買収されるまで、そこで製品開発担当副社長を務めていた。まず最初に、Google Page Creatorの発展形として「Google Sites」が2008にローンチする。Google SitesはJotSpotの共同作業ツールをベースにしており、企業はイントラネット、プロジェクトの管理とモニタ、エクストラネット、その他のカスタム・サービスを自ら構築できる。またGoogle Docs、Gmail、Calendarは近く、Google Gearsを利用してオフラインで利用可能になる。これはすでに広く予想されていたことだが、Googleから正式に確認がとれたのはよいことだ。(ただし、Zohoその他のGoogle DocsのライバルはすでにGoogle Gearsを利用してオフライン機能を提供している)。他の分野の情報はもっとあいまいだが、それでもチェックしておく価値はある。(Googleの表計算に「(Excelの)ピボット・テーブル」機能が追加されるか? 私はされないと思う)。* Google Sites: 来年(2008年)中にリリースされる。Google Sitesは現在Apps中で「Google Page Creator」として提供されている機能のアップグレード版となる。JotSpotの共同作業ツールを利用する。Sitesを利用すると、企業はイントラネット、プロジェクトの管理とモニタ、エクストラネット、その他いくつでも多人数で共同作業が可能なのカスタム・サービスを自ら構築できる* ユーザーは文書や表計算、プレゼンテーションをオフラインで利用できるようになるか? Scottの答えはイェスだった。Google Gearsプラグインを利用してオフライン作業が可能になるとのこと。さらにGmailとGoogle CalendarについてもGoogle Gearsのサポートを準備中。* もしあるユーザーがオフラインで文書を編集して、別のユーザーがそ文書をオンラインで編集したとするとどうなるのか? オフライン版がオンライン版にマージされたときに、オンラインで複数のユーザーが同時に文書を編集した場合の衝突を避けるアルゴリズムがそのまま適用される。変更はバージョン管理機能で記録される。つまり基本的には時系列で記録される。* .pdfファイルその他の画像ファイルをインポートするためにGoogle文書にOCR機能が付加される計画はないのか? まだないが、たぶんそのうちに。Scottはロードマップについてはコメントできないとしたが、共同作業が可能になったGoogle Sites(JotSpotベースで)を利用すれば、どんな形式のファイルでもアップロードして格納可能になると述べた。* GrandCentralをGoogle Appsに統合する計画は? もしあるならいつ? これにもScottは時期についてはコメントできないとしたが、「それについては現在作業中だ。優先順位は非常に高い」と語った。* Google表計算に、ピボット・テーブルやマクロ、オフラインのデータベースとの連携のような高度な機能が実装される可能性は?(実はこれは私の質問)。Scottは「われわれは機能と処理スピードの間のバランスにいつも神経を使っている。Google表計算を複雑なデータ解析ソフトにするつもりはない。そんなことをすれば一般のユーザーには重くて使いづらいものになってしまうだろう」と答えた。* Google AppsはGoogle Talkとチャットに加えてビデオ会議サービスをサポートすか? Scottの答えは「まだだ」。それ以上のコメントはなかったが、Scottのボディーランゲージからは、いつか実現しそうな印象を受けた。[原文へ](翻訳:Namekawa, U) Google Zoho […]

  8. […] TechCrunch Japanese アーカイブ » GoogleがWikiコラボのJotspot買収  Annotated […]

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