既得権を手放す難しさ、そこにある機会

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TagWorldをめぐる噂:「Viacomと投資&提携か?」

インターネットテレビとソーシャルネットワークに関する戦略について、NBCが市場に向けてどんなシグナルを送るか、私は注意深く見守ってきた。ほとんどのライバルはすでに陣取りを始めている。FoxはMySpaceだし、CBSはYouTubeと親密な関係に入り、ViacomはTagworldと提携するらしい、等々。NBC以外の各社は、少なくとも実験的に、オンラインテレビについてもさまざまな取り組みをしている。

NBCはヘッドライトに照らされた鹿みたいに立ちすくんで動きがとれないように見える。Tribeの買収に動いたが、ぎりぎりで手を引いた。副社長の一人がブログで「NBCは出遅れている」と認め、今後の戦略について書いたが、すぐに記事は削除された。NBCの幹部はいつも集まっては出遅れを認め、何か対策を打ち出さなくてはと叫びあっているのだろうと想像される。

そういったわけで、昨日(米国時間1/16)、NBCがNetflixと緊密に連携して新しいストリーミングによるテレビと映画の配信サービスを開始するというニュースには驚いた。少なくとも実験には取り掛かったわけだ。しかし、Netflixについてのニューヨークタイムズの記事で引用された(別の)副社長の次のような発言に、NBCのこの問題に関する態度が典型的に表されている。

NBC Universalのケーブル配信を担当するFrances Manfredi上級副社長は、「NBCはビデオコンテンツを、ユーザーが望む場所に、望む時間に、望む方法で提供したいと考えている。しかし、ケーブルとシンジケーションという従来の方法によるコンテンツ配給がわれわれの本来の主要なビジネスであり、特に収益に関してはそうだ」と述べた。

はっきり言って問題は結局ここに煮詰まってくる― 「Manfredi、インターネットとやらで何をやってもかまわんが、おれたちの金を生んでくれる仕組みに触るなよ。」

これが長年慣れ親しんできた収入源という既得権を持つ会社が「本来のビジネス」を失うことを恐れて変革を起こせず麻痺してしまう原因なのだ。その間に、すばしこいスタートアップがやってきて、おいしいところを持って行き、最後には$1.65B(16億5千万ドル)で売れてしまう。NBCが真剣に考えるなら、オンラインテレビで実験以上のものをしなければならないことが分かるはずだ。将来DVD通販レンタルモデルが死に絶える可能性に備えてNetflixが打ち出してきたような、広汎かつ野心的なプロジェクトが必要なのだ。Netflixは明日の世界を勝ち取るため、この巧妙かつ大規模な計画に営業収益の大半を賭けている。

NBCだけをやっつけようというのではない。他にも同様の例がたくさんある。たとえば、これがYahooとMicrosoftがGmailなみに優れたメールサービスを提供できないでいる理由だ。この両社の場合、余分のストレージ容量だとかPOPアクセスだとかの付加機能に対して料金を払ってくれるたくさんのユーザーを抱えている。Gmailなみに優れた〔無料の〕サービスを提供するためには、これらの収入を諦めねばならない。単に市場占有率を高めるだけのために、現在すでにある収入源を潰して無料サービスで置き換えるようトップを説得するにはよほど大胆な幹部が必要だ。

スタートアップにとってはこれこそ掴まなければいけないチャンスなのだ。例えば、これがJingleが既得権に縛られた411市場に食い込めた理由である。他にも無数の同様なチャンスがある。既得権ビジネスを探せ。既存の企業が麻痺したまま動けずにいる間に、おいしいとこをさらってしまえ。

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