Kevin対Evan

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というわけで、この一週間ほどPownceをいじってみた。Kevin Rose(Diggのファウンダー、写真左)が新しくローンチしたTwitterキラーだ。

Twitterは1年前にローンチしていて、Pownceの最初のアイディアの元になっていることは明らか。どちらのサービスも、ユーザーはサインアップして、友人を増やして、誰かについて簡単に説明して公開する。大きな違いは、Twitterがモバイル対応していて、友人になる申請や新規メッセージを携帯メールで送ってくれること。一方Pownceでは、友人だけにメッセージを送ることができるなど、柔軟なコミュニケーションが可能。Pownceはさらに、いろいろな種類のメッセージをサポートしていて、ファイル転送、イベント、リンクなどのメッセージがテキスト以外にも可能だ(Twitterはテキストとリンクのみ)。ただし、両方のサービスを使う理由はない。どちらか一方を使うか、どちらも使わないかだ。

では、PownceはTwitterに勝てる力はあるのか。

アーリーアダプター層は、この2つのサービスの狭間で迷うことになるだろう。(ほとんど)誰もがKevin Roseのことを大好きだから、この男がローンチするものは何であっても、Diggとか、テクノロジー系ブログや、メジャーな報道で大きな注目を集める。Twitterを好きな人もたくさんいるし、このサービスのビジネスサイクルは「ネットワーク効果」が表れる段階に達し、引き続き急速に伸びている。それに、Twitter(Odeos;Bloggerも)のファウンダーの1人であるEvan Williamsもまた、シリコンバレーの人気者だ。

右の表に基本機能を比較してある。Pownceにはここにある以外にもファンシーな機能がいくつかある。例えば、メッセージを他のメンバーに転送できる(既に受け取った人を除くこともできる)。メッセージには、何人が受け取っているかなどの基本データも載っている。PownceにはAIRというデスクトップアプリケーシヨンがあるが、これはTwitterにも似たようのがある。表にないことといえばあと、Twitterは以前から続いて今でも、大きな性能問題を抱えている。重かったりダウンしたりが多すぎる。

TwitterやPownceのようなサービス(他にも、JaikuKyteなどたくさん)は、バイラル性が強く、ネットワーク効果の恩恵を受けやすい。誰もが、友だちがみんな入っているサービスに入りたくなるものなので、ユーザーが1人でも増えることはそのネットワーク全体の価値を高める。この点ではTwitterはPownceよりも先を行っている。

正直なところは、Twitterのモバイル機能を別とすれば、両者に大きな違いはない。遠からずTwitterにもPownceの機能が大方入るに違いない。しかも、Pownceの独自機能の多くは、ファイル共有やグループメッセージなどのように、メールでも具合よくできていること。Gmailは20MBまでのファイルを送ることができる。Pownceは、有料の「プロ」アカウント(100MBまで)でなければ10MBか上限。そしてもちろんメールはプライベートでもグループでもメッセージを送るのにとても便利だ。

みんながTwitterを使うのは、今何に興味があって、ウェブでどんなものを見ているかを手軽に世界(少なくとも、気にしてくれる人たち)に向かって発信したいから。ブログと同じく、よくできた「1対多数」のアプリケーションだ。Twitterはそれを完全にこなして、他にできることはあまりない。Pownceもやってはいるが、他の機能は邪魔になるだけだ。

Pownceにはもうひとつ、かなりイヤなことがある。友だちができたり、メッセージが来るたびにメールが送られてくるのがデフォルトなのだ。「受信箱には、メッセージがあります」、というメールがたちまち何十通も溜まってしまう。メッセージを読むためには、リンクをクリックしてサイトに飛ばなくてはいけない。ページビューを稼ぎたいだけのこと。通知をオフにするのは簡単だけれども、ほとんどの新しいユーザーは山ほどのメールに悩まされることになる。ものごとの始まりとしてはいただけない。

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