Googleが株$2000だって? 誰かBlodgetを黙らせなくては

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Henry Blodgetは1990年代終りに、インターネット関連株の異様なまでの値上りを予測して名を上げた。多くの人がこの男の薦めに耳を傾けて、大金(時には全財産)を失くした。2003年、政府に証券詐欺で告発され、Blodgetは証券業界から永久追放された。

ところが、バカのひとつ覚えのBlodgetは今でも三面記事に載るのが好きなようだ。よって、相も変わらずインターネット企業の高値を言い続けている。前と違うのは、それを自分のブログに書くようになったところだ。そしていまだに耳を傾ける人たちがいる。

この男、いつでも強気というわけではない(最近YahooとeBayを処分した)。しかしながら、これこれの株が本当はもっとずっと価値が高いのだ、といういつものあふれでる予想を抑え切れないようだ。

Facebookの価値がが$6~$20B(60~200億ドル)だという話をするのは構わない、株式は公開されていないから、老後の蓄えを注ぎ込んで買いに走る人は誰もいないからだ。だが、Googleが1株$2000になる、という話は一線を越えてしまっている

何年か前に一部のアナリストが、Googleはいずれ株$2000になると言って、国じゅうの笑い者になったのを覚えているだろうか。まず、大切なのはGoogleは今、ゴールの1/3の地点まで来ているということ。第2に、株$2000というのは、時価総額$750B(7500億ドル)ということで、これは長い目で見れば決してあり得なことではないということ。

Blodgetの問題は、他のあらゆるアナリストと同じく、権威がありそうにみえて実際にはデタラメな予測モデルを使って、たった今でっち上げた予想を説明していることだ。Blodgetが1998年のAmazonの爆発的値上りを予想した時を例にとると、価格対収益倍率、収益成長予測、収益倍率成長モデルの3つのモデルを使っていた。これを読むと、何か意味のあることを言っているようにみえる。ところが実際には、過去の成長を基に将来の成長を予想して、それを巧妙なトリックで説明しているにすぎない。辻妻が合わない時や、データが存在しない時によく使う手は、競合相手や似たような会社のデータを代わりに使うことだ。見出しを飾るような予測になるようなモデルを作る方法はいくらでもある。

Blodgetは同じようなモデルで、Google $2000予測を組み立てている。今回は、フリーキャッシュフローの倍数を持ち出した。

しかし、市場の状態は変わるものであって、こうしたモデルはその変化に対応することができない。Googleの今の成長率を狂わせるものはいくらでもある。金融引き締め、建物の倒壊、不況、どれが起きても、消費が抑制され広告市場に、そしてGoogleに大きなインパクトを与える。市場は、長期的には企業価値の予測には効率的だ。かりにGoogleが株$2000になるのであれば、今でも貨幣の時間的価値を引いただけでその株価になっているはずだ。実際そうではないということは、Googleが$2000になることに賭ける人は、市場と市場に参加している人全員に反して賭けることになる。だったら、Blodgetのインチキ予測モデルがあれば十分だ。

われわれは、若いスタートアップについて楽観的にすぎると批判されることが多い。これについては議論する価値があるが、かりに見当外れだったとしても、少なくとも市場を動かしてはいない。ベンチャーキャピタリストは、自分でデューディリジェンスをやるし、賭け間違いが続けば長くはいられない。ところが、ジャーナリストが公開企業について書けば、株価を動かすことができ(実際、動く)、そして多くの人が多くのお金を失うことになる

Blodgetはまだ見出しに載っていたいのだろうが、自分のアドバイスを聞いた人たちのことをまるで考えていない。「実際そうならなくても、泣きつかないでくれよ」とGoogleの記事に書いている。これは、お粗末な免責条項のつもりなのだろうが、自分の言ったことでどんな悲劇が起きても関心などない、ということを如実に表している。そして、これまでBlodgetがしてきた予測が、この男の株を見る目を少しでも物語っているとすれば、間違いなく悲劇はやってくる。

[原文へ]

“Googleが株$2000だって? 誰かBlodgetを黙らせなくては” への2件のフィードバック

  1. […] Googleの株価は引き続き急降下を続けている。が、それほど遠くない過去に一部のブロガーが(うむ、本当のところ1人のブロガーだったが)、Googleは1株$2,000まで行くと主張した。私はからかってやったが、Blodgetのために公平に言うと、彼はそれには10年から15年かかるかもしれないとしていた。 […]

  2. […] Googleの株価は昨日(米国時間11/12)、$291で引けた。$300の大台を割ったのは2005年以来のことだ。過去52週間での最高株価$725からそのわずか44%に下落したことになる。ほとんどのアナリストは、Googleの株価は下げ過ぎだと考えている。アナリストの考える株価の適正水準は依然として$500台だ。しかし元アナリストのHenry Blodgetは、ひとり$200まで落ちると主張している(私としては2000ドルまで行くと超強気だったBlodgetの方が好ましいが)。われわれが以前から意見を傾聴しているアナリストの1人、CitigroupのMark Mahaneyは、Googleの株価について、1月前まではかなり強気だった。10月13日に発表したレポートで、Mahaneyは当時の最新のデータに基づいてGoogle株価の適正水準を$590としており、「Googleはインターネットでもっともダイナミックな広告の分野、検索広告のリーダーであり 、インターネット・マーケット全体のリーダーだ。しかも同社はビデオやバナー広告の分野でも将来、有望だ」と分析していた。しかし、昨日(米国時間11/12)のレポートで、Mahaneyは適正水準を$450に下げた。いったい何が変化したのか? Yahooとの検索提携が白紙に戻ったことが理由ではない。それはGoogleが正式に撤退を表明する前から、アナリストにはすでに折り込みずみの材料だった。実は、変化したのは景気の先行き感だったのだ。われわれが予期していた以上にその悪化が進んでいた。Mahaneyは、アナリストとして当然ながら、できる限り多くの情報源に直接当って話を聞いている。あらゆる業種で検索連動マーケティング担当の幹部に来る四半期の先行きについて尋ねたところ、10月時点では反応はまちまちだった。金融、小売、旅行、住宅などの業種では広告支出の先行きは弱含みだが、医薬品、一般消費財、エンタテインメント、テクノロジー分野では強い、という状況だった。ところが、1月後には、Mahaneyによると、事態は次のようなものになっていた。「ほぼ間違いなく、われわれが過去に経験した中で最悪の経済状況に突入しつつある。 検索マーケティング担当者の意見も劇的に変化した。われわれは予見しうる将来、状況が好転すると予測している相手を1人として見つけることができなかった。しかも、検索マーケティング担当者でさえ、ほぼ全員が口を揃えて、来る第4四半期は、かつて経験した中で最悪の四半期になるだろうと予測している」。やれやれだ。しかも、最悪な点は、これが効率が悪いのでもともと切り捨てられる運命にあったディスプレイ広告の話ではないということだ。経済状態の悪化は、もっとも景況に影響されにくいと一致してみなされてきた検索広告の分野にまで及んでいる。「われわれが話を聞いた中でも、この分野にもっとも精通していると思われる幹部の1人は、マーケティング予算が全体として大幅にカットされただけでなく、検索マーケティングの予算さえ厳しい見直しの対象になっていることを明かした」。恐ろしいことに、われわれはGoogleの話をしているのだ。Googleといえば、経済状況がどうあってもびくともない浮沈戦艦だ。しかしインターネット分野の他の企業は、上場している大企業も含めて、そうはいかない。Googleがクシャミをするようだったら、他の連中はインフルエンザで寝込むことになる。CrunchBase InformationGoogleInformation provided by CrunchBase[原文へ](翻訳:Namekawa, U) ShowListings(“arc3”); ShowListings(“arc2”); AddClipsUrl = ‘http://jp.techcrunch.com/archives/20081113google-analyst-worst-economic-environment-in-our-collective-lifetimes/’; AddClipsTitle = ‘アナリスト、Googleについても悲観的―「われわれの経験の中で最悪の経済環境」’; AddClipsId = ‘2CBE02C952CFE’; AddClipsBcolor=’#78BE44′; AddClipsNcolor=’#D1E9C0′; AddClipsTcolor=’#666666′; AddClipsType=’1′; AddClipsVerticalAlign=’middle’; 前の投稿へ トラックバック […]

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