ABC NewsとFacebook、大統領選候補者討論で提携

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abnc-facebook-small.png今年は、大統領選に関する政治討論がウェブに上陸する年になりそうだ。まず最初にCNNとYouTubeが提携、質問をYouTube動画の形式で受け付ける一連の討論があった。1月5日にニューハンプシャーで開催される討論に関して、ABC NewsがFacebookでこの流行に便乗しようとしている。Facebookサイトにはすでに多数の討論グループがU.S. Politicsセクション内に存在する。そして、また、大半の候補者は投票者としての可能性を持つ人たちにリーチするために同サイトを利用している。[アップデート:Facebookの広報担当者によると「テレビ放映についての正確な詳細はまだ発展段階にある。しかし、これまでにすでに他の番組で見られたようなユーザーからの直接の質問という形式にはならないだろう。実世界における討論にとって、オンラインサイトは、より継続的、付属的な存在となる。Facebookユーザーたちは、テレビ放映される討論会の事前、事後、そしてその最中にも、同サイトのU.S. Politicsアプリを通じて討論グループに参加。最も人気のある課題がテレビ放映される討論の対象として取り上げられるだろう」

しかし、今回の提携が討論番組にとって単なるマーケティング目的の見せかけだけのものと見なされるのを避けるため、ABC Newsは新Facebookページにおいて、Facebookメンバーから候補者への質問を募集し、討論の場で課題として取り上げてもらいたいものを投票にかけて選出すべきだ。大きな期待を抱かせたものの、CNNが動画形式の質問としてベストなものを選ばなかったために(私のつたない意見としては)、結局期待外れに終わったCNN-YouTubeよりはましな仕上がりになることを期待している。「どの課題が人々にとって最も重要か」という点についてFacebookを利用して合意を得て、質問内容をよりシャープなものにしてから、候補者にこれらの質問を提出するというのがABC Newsにとって賢明だろう。

(CNNとYouTubeがしたように)候補者に対して質問を隠しておこうというのは意味のないことだ。しかし、ABC Newsは、討論会中に「候補者が質問に対して実際に答えているかどうか」という意見投票を受け付けるフィードバックシステムを設定するためにFacebookを利用し、討論会の内容を率直なものにするということも可能かもしれない。Waffle Meterという名称で、討論会の間にライブ放送するということもあるかもしれない。候補者たちは、回答する間にこれらを見られるようにすべきだろう。

abc-facebook-chart.pngFacebookの参加者はアメリカ全体の代表者ではないし、ABCはそのようなふりをすべきでもない。例えば、Facebookではバラック・オバマはヒラリー・クリントンに大差での人気がある(というよりも、一番人気だ)。一方、ABC Newsの投票によれば、大半の投票者はそうではない、ということを示している。共和党サイドについても同じことが言える。Facebookメンバーの間では、Rudy GiulianiやJohn McCainよりもRon PaulやMitt Romneyが高い支持を得ている。CNNがYouTubeと提携した際も、目的は若年層へのリーチを試みたものだった。しかし、CNNが選んだ動画の質問は当たり障りのない(と私には思える)もので、より幅広く、実際に討論の模様を視聴する、より高い年齢層に受けるような仕上がりだった。質問は、Facebookユーザー、特に35才以下の懸念を反映するものであるべきだ。そうでないなら、わざわざ提携する必要などあるだろうか?

投票者が真の意味で参加するような討論会にするチャンスをABC Newsは持っている。きちんとあるメカニズムを設定し、投票者がFacebookに質問を投稿できるだけでなく、どの質問が討論の場で取り上げられるべきかについて選択できるようにすべきだ。討論会の範囲を超えて、ABC Newsでは個別のレポーターと人々のつながりとなる接点としてFacebookを利用しようとしている。ABC Newsレポーターのうちこれまでに13人がFacebookにページを開設。「the Note」を書いているRick Kleinもその一人だ。もし、討論がうまく行けば、もしかしたら、Facebookが市民ジャーナリズムのプラットフォームとなるのを目にするかもしれない。だが、その点については、あまりあてにしていない。

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(翻訳:Nobuko Fujieda)