ControlC

ControlC―カット&ペーストをウェブサービス化

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ControlCという新しいサイトでは、普通のコピー&ペースト作業(キーボードショートカットではCtrl+C)をウェブサービ化するという面白い試みをしている。

いちばん基本的な使い方だと、アカウントを作ってソフトをインストールした後は、ユーザーが Ctrl+Cキーを押すたびにデータがローカルのクリップボードに送られるとの同時に、ControlCのウェブサイトにも送信され、保管される。保管の形式はテキストだが、対象がURLだった場合にはリンクとして保管される。情報は非公開かつ暗号化される。ただしユーザーはどんな情報にいても後で公開を選択することはできる。公開された情報はサイトに登録された友達がアクセスできる。またRSSで配信され、あるいはAPIでのアクセスも可能だ。友達によるコメントと格付け評価機能も提供されている。アプリケーションはダウンロードしてインストールするタイプで、Windows版とMac版が用意されている。このプロジェクトは全体がオープンソースだ。

このサービスはどう使ったらいいのか? いちばん当たり前なのは、単にクリップボードにコピーした内容をウェブ上にも保管するというものだ。これは一部のソーシャル・ブックマーク・サイトでウェブサイトのページをコピーした内容を保管できるのと似ている。ただし、大きな違いは、ブラウザ内だけでなく、ControlCはユーザーのコンピュータ上のどんなアプリケーションでも作動する点だ。

しかしユーザーはそれと気付かないうちにありとあらゆる個人情報をコピーしているものだ。そこでデータ保管上のセキュリティーがサービスの提供者側の大きな問題となる。ファウンダーのRon Myersは、このサービスでは暗号化と非公開をデフォールトにしている理由を以下のように説明している。

「公開」と明示的に選択されたアイテム以外は非公開とされ、オーナー自身以外は読めない。 だれもがクリップボードに、パスワードやクレジットカード番号その他非常に個人的な情報をコピーすることは間違いない。そこで、そういったデータをウェブを経由して遠隔地のサーバーに保管する際の安全性を納得してもらうのは容易な技ではない。そのためControlCの開発の時間のほとんど半分はいかなる場合にも個人情報が漏洩しないような手段を考えることに費やされた。ハッキングの手口はいろいろある。SQLインジェクション、XSS、 あるいはまた、悪漢がデータセンターに侵入してデータを格納したサーバを盗んでいくような場合まで検討した。結局われわれは非公開データに関しては、各ユーザーごとに設定したユニークな鍵で双方向のトラフィックを暗号化することとした。この鍵自体はユーザーが選定したパスワード(フレーズ)をもとに生成される。(ただしわれわれはどこにもパスワードを平文では保存しない―その代わりにMD5を利用したハッシュ値だけを保管している)。われわれはいっさいユーザーのパスワードを保管しないので(非公開データを見ようとする場合、ユーザー自身もパスワードの入力が求められる)、仮にハッカーがサーバーに侵入することに成功したとしても、データは安全である。たいていのスタートアップは「サーバーが侵入される」ことがあるのを認めようとしない。たぶんそういうことを認めるのは素人くさく見えるような気がするとか、いろいろ理由があるのだろう。しかし、いずれにせよ、われわれがデータ保管のセキュリティーのためにどれほどの努力をしているかを知っていただくのは重要だと思っている。

同社のビジネスモデルは先週私が紹介記事を書いたWebMyndに似ているかもしれない。つまり情報の保存期間に関して、短期なら無量だが、ある期間を超えてデータにアクセスしたいとなると、有料版にアップグレードしなければならなくなる。

コアとなるサービスはおそろしくシンプルで、私はそこが気に入っている。このプロジェクトは全体がオープンソースなので、創造性のある人々がこれをベースにした新しく創造性あふれるやりかたで利用する方法がやがてやってくるだろう。またオンラインMS-Officeのクローン分野では、たとえばZohoなどの有力プレイヤーが、ControlCをいちはやく利用してくれるかどうかを確かめるのも重要だ。

Microsoft’の Ray Ozzieが2006年3月にLive Clipboardというサービスを宣伝していたのを覚えている読者もいるかもしれない。このLive Clipboardも、ユーザーのコピーしたデータをデスクトップのアプリケーション間で自由に貼り付けることができるようにすると同時にウェブ上のサービスの間でもダイナミックにデータをアップデートしてやりとりできるというものだった。.

ControlCは現在プライベートなテスト中だが、TechCrunchの読者は 「beta4040」という招待コードを利用してベータに参加することができる。新しいアカウントを一つ作ると、さらに5人分の招待権がもらえるので、このよぶんな招待権はInviteShareで公開した。

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(翻訳:Namekawa, U)