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グーグルOBがノウハウ動画サイト「Howcast」を開設、ラウンドAで$8M調達

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サイトの背景に広告を出すAdCamoはどうよ?

howcast-logo.png解説ビデオのYouTubeを目指す新会社「Howcast」が今日(米国時間2/6)誕生した。

ファウンダーのJason Liebman、Daniel Blackman、Sanjay Ramanは3人揃ってグーグル元社員。8ヶ月前に会社を辞めるまで、Google VideoとYouTubeを担当していた。新会社で3人はYouTubeよりちょっと洗練度の高い展開を図り、ウェブ動画にもプロダクション的バリューを生み出そうとしている。

Howcastではサービス開始にあわせて、シリーズAラウンドで$8M(800万ドル)調達完了を発表した。リードしたのはTudor Investment Corp。さらに自社サイトの他にYouTubeにも専用チャンネルを構えた(ここからの広告収入は元勤務先と折半となる)。

HowcastのチームではさらにMySpace、Verizon(Vcastフォン)、FiOS TV、Joost、ROOとも配信契約を結び、立ち上げ段階の広告主にはJetBlueが加わった。Howcastは今後、Expert Village5minInstructablesと競合することになる(この最後のは動画ではなくステップごとに画像を使っているサイトだが)。

Howcastのサイトにはプロが撮影したノウハウ動画が出ている。テーマは「壁の塗り方」(下に埋め込んだ動画)から「猫の毛の手入れ術」、「女の子と寝る方法」まで、なんでもあり。

各動画ともフォーミュラは似てる。: Howcastのグラフィックが出て、イントロで任務遂行に必要なものを説明し、あとはステップ・バイ・ステップの解説の声がボイスオーバーで流れる。サイトの動画再生プレーヤーでは好きな章・ステップに飛んだり、ズームインしてじっくり検分できるほか、動画で流れる解説の脚本も提供している。

視聴者は動画別にヒント、警告、統計というフォームでコメントを追加も可能だ。サイトがFlashベースだと、動画視聴中も左サイドに動画一覧が出てくるので、視聴を中断せず一覧を確かめ、他のページに飛ぶことができる。

視聴者の動画作成への参加はテーマを提案するところから始まる。これは例えば「テレビに出る方法」とか、「ソファを一から自分で作る方法」、「てんぷら調理術」、「ベビーシッターを首にする方法」など。 出てきたテーマから自分がベストと思う提案に投票し、Digg式の人気ランキングを視聴者自らが上げ下げできる。

視聴会員はまた、近日公開となる動画の脚本を見て、自分なりの脚本を書いたり、「ここはこうした方が良い」という箇所があれば自分で筆を加えることも可能だ。これはサイトのガイド付きwikiコーナーでHowcastの脚本テンプレート(前置き、解説、ヒント、動画の最後に出す一般統計)に従って書く。

脚本がHowcastの承認を受けると、今度はボイスオーバーの録音。Howcastではこの製作を若手の映画専門学校の学生と卒業生に任せている。彼らが受け取る報酬は動画1本につき$50で、さらに広告収入が入れば一律50/50で分配する。 サイトでは以上のプロセスを経ず自力で作ったノウハウ動画も大歓迎で、誰でもアップロードできる。

動画広告はクリッカブルなオーバーレイ広告を挿入し、スクリーンのボトムにポップアップするようにした。「スキップできない広告やプレロールは良くない、というのが僕らの考えです」、CEOのLiebmanはそう語っている。彼は元々グーグルのApplied Semantics買収を通してグーグルに加わり、そこでAdSenseの拡張を支援していた。

HowcastのCPMレートは$20のカードから。掲載広告のターゲット絞込みが進めば進むほど、このレートは上がっていく。動画は1本1本にテーマ別タグと可視スクリプトがついているので、かなり検索に引っかかり易くできている。 「壁の塗り方」の動画なら例えば塗料会社なんかが喜んで広告枠を買い取りそうだし、動画の一部で紹介される「必要な材料リスト」から有料リンクを買い上げたいと思う企業もあるかもしれない。

これ、動画版AdSenseになれるだろうか? Jason Liebman(CEO)はそうなれると思ってる。

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CrunchBase: Instructables Expert Village 5min

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(翻訳:satomi)