First 30 Days

自己啓発サイトの「First30Days.com」、ローンチ―$5MをHearstとDick Parsonsから調達

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first-30-days-logo-2.png自己啓発は大ビジネスだ。近所のBarnes & Noble〔アメリカの大手書店チェーン〕に行ってTony Robbinsの自己啓発本やDummiesシリーズの山を見てみればよい。他のあらゆるメディア・ビジネストと同様、自己啓発業界も大掛かりにオンラインへ移行中だ。自己啓発をテーマにした最新のウェブサイトはFirst 30 Days〔最初の30日〕といい、プライベートなベータテスト中だったが、この週末に公開された。新しいサイトは、ユーザーの生活を大きく変えるあらゆる大事業の「最初の30日(とその後)」を乗り切る手助けをすることを目的にしている。テーマは、例えば、夢の仕事を見つける新しいビジネスを始める家を買う妊娠する離婚する、などなど。ファウンダーでCEOのAriane de Bonvoisinは次のように私に語った。 「私たちはユーザーが生活を一変しなければならないような試練にぶつかったとき、それを乗り越えるのを手伝います。同時に、ユーザーが新しく心機一転大事業を始めたいときも手助けします。このサイトはローンチ時に45の異なった<ライフ・チェンジ>のテーマを用意していますが、すぐにこれを100に拡大する予定です)。

First 30 Daysを創立する以前、 De BonvoisinはBertelsmann、Sony、Time Warner. At TimeWarnerで企業ストラテジスト・ベンチャーキャピタリストとして働いていた。彼女の以前のCEO、Dick ParsonsがFirst 30 Daysのビジネスのシード資金をポケットマネーで提供した。最近、同社はHearst Corporationがリードした(他の投資家は、 Parsons、New York City Investment Fundなど)シリーズAのラウンドを実施$5M(500万ドル)に上る、資金調達を行った。このサイトのビジネスモデルはそれぞれのライフチェンジにターゲットされた広告とスポンサーを開拓することだ。「妊娠の苦しい時期を乗り切ろう」というページや「親になるには」といったページではベビーカーの広告を載せ、新しいビジネスを始めたい人のためのページでは金融業の広告が掲載される。

first-30-days-business-small.png私はFirst 30 DaysはTechCrunchの読者というよりもオープラ・ウィンフリーのファンの間により多くのユーザーを見出しそうな気がしている。しかし同時にそれだからこそ、ユーザーには事欠きそうにない。De Bonvoisinは、このサイトは3分の2くらいが女性になりそうだと予測している。(実際、このサイトのコンセプトは女性誌の表紙で見かけるようなものだ)。しかし自己啓発本を公の場所で読むのが恥ずかしい男性も答えを求めてこのサイトに参集するはずだと彼女は期待している。

結局のところ、仕事上であれ、私生活であれ、人生をがらりと変えるような変化に直面した人間ならどうしていいか分からないときに戻って行って何くれとなく教えてもらえるような場所が必要。サイトへの訪問者がサインアップすると、ユーザーの直面している課題を解決するのに役立つメールが毎日届く。それぞれの「ライフチェンジ」テーマごとにサイト内の専用トップページが設けられているのだが、そこには「すべし! トップ5か条」、エキスパート・インタビュー、そのテーマに合わせて世界中のウェブから収集した情報やブログ記事、ニュース、お役立ち情報、コミュニティー Q&A、読者の「私の体験」、関連ある本、ウェブサイト、雑誌、映画、音楽へのリンク、専門家の紹介などが掲載される。またセレブにインタビューして「私はその問題をこうして乗り切った」という体験を語ってもらうChange Nationという週刊ポッドキャストも制作される。

このサイトは人生における変化にポジティブに対応するというアプローチを取っている。このサイトが強く訴えかけるメッセージは「変化は必然的だ。変化は良いことだ。変化からできるかぎりの利益をくみ出せ」ということだ。全体としてみると、従来企業の改革の際に用いられてきたさまざまなアプローチを個人の生活の改革にも応用しているのではないかという印象を受けた。なぜもっと早くこういう手法を思いつく人間がいなかったのか驚くほどだ。それぞれの「変化」のセクションは古くから知られている筋書きにそって展開されるの馴染みやすい。しかしそのせいでどんな生活・人生の変化も全部が同じように説明されるような気がしてくることがある。たとえば、たとえば下に掲載した2組の「これをなすべし! トップ5か条」だが、一方は「セックス・ライフの改善 」、他方は「WindowsからMacに乗り換えるには 」というテーマに関連したものだ。よく考えればどっちがどっちか分かるが、どう見てもそっくりだ。

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サイトを少し詳しく調べていれば実際に役に立つアドバイスが見つかる。それと同じような体験をしている他の人を発見できるかもしれない。この点がもしかするとこのサイトのいちばん強力なところかもしれない。このサイトではユーザーと同じような人生の局面に立たされた別の人を探してコンタクトすることができる。専門家のアドバイスや関連情報をすっかり調べ終わった後でもこのサイトに繰り返しアクセスする理由としてはこれがいちばん大きいかもしれない。

このサイトはRuby on Railsで書かれていて、バイラルな効果を狙った2つのウィジェットが開発されてい
る。ひとつはすでに設置ずみで、「Everyday Change 」というユーザーの個人サイトやブログのページにエンベッドするのに適当な「変化についての今日のひと言」が提供される。もう一つは3月にリリース予定のFacebookアプリで、自分がどんなタイプの変化を体験しているのか、選択できるようになっている。またFacebookのニュースフィードに表示される「変化に関するお役立ち情報」を受け取れる。さらに〔このアプリをインストールした〕Facebookユーザーは、現在、離別、転職などどんな種類の変化を経験しているのかが棒グラフで表示される。

「First 30 Days」はウェブサイトとしてスタートしたが、容易に本やテレビ番組、その他さまざまなメディアでの展開が可能だ。4月にはHarperOne社から「TheFirst 30 Days」 (de Bonvoisin著)が刊行される。彼女はさらにたくさんの本を書く予定だ。「最初、もともと私の頭の中にあったアイディアはこれ〔First30 Days〕をシリーズ本として出版するというものでした。ところがDick Parsonsが<オンラインにしろ>と勧めてくれました。本だったらユーザーと全く関係をもてません」と彼女は語っている。もし多くの人々が人生のさまざまな転換点で助けが欲しいときにまず「First 30 Days」に赴くようなら、その習慣が30日よりずっと長く続くことが容易に想像できる。

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(翻訳:Namekawa, U)