Dropbox: みんなが待ち望んでいたオンラインストレージソリューションかも

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Dropboxは、去年8月のY Combinatorのデモイベントで見た中で、いちばん印象に残ったスタートアップの1つ。といっても、何かとてつもなく先見性があったり、ものすごいものを作ったからというわけではない、実際に私がふだん使いそうなオンラインストレージサービスだからだ。

Dropboxは、今日から正式にプライベートベータに入ったところで(TechCrunch読者200名を招待、無料ストレージ5GB)、その背後にあるのは、デスクトップのファイルを「クラウド」と同期するのに手間がかかるべきではない、という発想だ。そこで、3人のファウンダーは、パソコンのふつうのフォルダーと同じように見えるデスクトップクライアントをPythonベースで作った(PC用、Mac用どちらもある)。このフォルダーの中のファイルは、パソコン上の他のファイルと同じように扱う(追加、編集、コピー、削除)ことができて、変更が加えられると自動的に、Amazon S3ベースのDropboxのストレージと同期する。これが早い。ここで画面デモが見られる。

Dropboxの使い方として、まず考えられるのは一部のファイルを自動的にバックアップしておいて、出先で使うことだ。さらに、友人や同僚と簡単にファイル共有するためにも使える。フォルダを右クリックして「Share」を選ぶと、ウェブページに飛ぶので、フォルダーを共有したい相手のメールアドレスを入れればよい。友人が共有フォルダーにファイルを追加すると、オンラインにバックアップされると同時に、こちらのパソコンにも自動的にダウンロードされる。MacにGrowlをインストールしておくと、友人のファイルがマジックのように現れる様が実にすばらしい。

MicrosoftのFolderShareによく似ていると感じるに違いない(こちらも昨日[米国時間3/11]一連の小さな発表があった)。それもそのはずで、FolderShareはローカルのフォルダーをオンラインストレージにコンピューター間で同期するサービスを、もう何年もやっている。だだし、それはVistaとMacOSを比べるようなもので、どちらも仕事はこなすが、後者の方が使っていて楽しいし、ユーザーが一番喜ぶように作られているようにみえる。(アップデート:コメントで指摘があった。FolderShareはオンラインにはファイルをバックアップせず、コンピューター間で同期をとるだけだった。これも大きな違いだ。)

DropboxがFolderShareを凌駕しているのは単に使いやすさだけではない。デスクトップクライアント以外に、ウェブブラウザー経由でもファイルをアクセスできる。ファイルはすべてバージョン管理されているので、ドキュメントを古いバージョンに戻したり、失くしたときに完全に復旧することもできる。さらに、ローカルのDropboxフォルダーには特別のフォルダーが2つある。1つが、公開共有ファイル用(専用のURL経由)、もう1つが写真を共有するためだ(オンラインで見やすい形式になっているギャラリーごとに専用URLが与えられる)。

Dropboxが、Box.netMozyをはじめとする、実績あるライバルが揃っている市場に打って出たばかりなのはたしかだ。しかし私にはDropboxが、初めてふつうの消費者が日常的に使いたくなるソリューションを見つけたという気がしてならない。

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(翻訳:Nob Takahashi)