Tencent

中国のIMポータルTencentにとって「金は少額取引にある」

次の記事

初の「マシンリスニング」API、Echo Nestから発進

tencent-logo.png中国では、金はウェブ広告にはない。少額取引にある。少なくともTencentの場合はそうだ。中国最大のインスタントメッセージネットワークを運営し、最大級の総合ポータルサイトでもある会社だ。Tencentには、QQ IMサービス、QQ Show(韓国のCyworldをモデルにしたアバター型ソーシャルネットワーク)、QQ Pet(バーチャルペットポータル)などのサービスがあり、世界第21位、中国ではBaiduに次ぐ第2位のウェブ資産だ(1位と2位は交替を繰り返している)。comScoreによると、Tencentの2月のユニークビジター数は6620万人で、Baiduに50万人及ばず、New York Times Digitalが運用する全サイト(NYTimes.com、About.com、Boston.comとその他多数の新聞サイト)の合計よりも1000万人ほど少ない)。

Tencentは上場企業だ。2007年の収益は$523M(5億2300万ドル)、営業利益は$224M(2億2400万ドル)だった。これは利益率にして43%になる。一方Yahooの営業利益率は10.4%だ。

この利益率の違いの主な理由は、広告収入が収益のわずか13%しか占めていないことだ。残りは、デジタルグッズやオンラインゲーム等、中国のウェブサーファーが喜んで金を落とすサービスの少額取引や、モバイルサービスによる収益だ。Tencentの収益の内訳はこうだ。

インターネットサービス(デジタルグッズ、ゲーム、少額取引):$344M(3億4400万ドル)(66%)
モバイルサービス:$110M(1億1100万ドル)(21%)
オンライン広告:$67M(6700万ドル)(13%)

総収益:$523M(5億2300万ドル)

デジタルグッズは中国のウェブ企業にとって大きな収益起爆剤だ。米国ではわずかな例外(バーチャルワールドとオンラインビデオゲームのバーチャル経済)を除いて、ウェブサーファーはデジタルグッズにまず金を使うことがない。これは文化なのか、変わることがあるものなのか。広告以外にもウェブで儲ける方法がある、というのを覚えておくことは大切だ。

tencent-vs-nyt-chart.png

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)