オンラインファイルサービスは花盛り。でも私のGDriveはどこ?

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スカンジナビアのモバイル・マリッジ

先週また2つスタートアップが、クラウド上でファイルの保存、同期、共有を行うサービスを開始した…が、未だにGoogleのGDriveの気配はない。

本日(米国時間4/15)スタートしたSyncplicityの価値提案は、3月にわれわれがレビューしたSugarSyncと同じものだ。Syncplicityは、あちこちにある自分のコンピューターのファイルを自動バックアップするだけでなく、コンピューター間のファイル同期や友人とのファイル共有にも使用できる。一番ユニークなのは、DocSyncerと同じようにMicrosoft OfficeのドキュメントをGoogle Docsと同期できることで、しかもこれを双方向で行う(DocSyncerはGoogleにファイルを送り込むだけ)。

もう一つのスタートアップは古参のAllmydataで、同社のバックアップ製品を完全に解体して作り直したV 3.0を、先週静かに公開した。この会社は自社のP2Pのルーツをあらかた捨ててその技術はサーバーツーサーバーのデータ転送に残っているだけだ。Allmydataユーザーは、クライアント(MacまたはPC)をインストールして、容量無制限のバーチャルドライブをコンピューター1台につき$5で使用できる。主な目的が個人用バックアップなので、他人との共有については特にみるべき点はないが、外出先でファイルをアクセスするためのウェブインターフェースは用意されている。

オンラインストレージの分野は非常に混み合ってきた。上記の3社に加えて、最近ローンチしたところにDropboxHP Uplineがある。Box.netXdriveといったスタートアップはかなり前からやっているし、さらにはMicrosoftによる昨年秋のぬるい取り組みもある。

これだけ出てきていながらも、オンラインストレージを席巻し普及させる影響力を持つ一企業が、まだ本格的に動き出していない。Googleのことだ。われわれは2006年以来通称GDrive(”Platypus”とか”My Stuff”とも呼ばれる)を待ち続け、最近では昨年11月にはWall Street Journalで、数か月のうちには出てくると囁かれたこともあった。

だが4月になっても未だ登場の徴候がない。WSJが、Googleの「消費者が自分のコンピューターのハードディスクに置くファイルを、事実上すべて自社のコンピューターに保管する」計画について書いた記事の中で、同紙は「新しい開発のためにGoogleは、ここ数か月のうちにストレージ製品を提供する計画を延期することになるかもしれない」可能性に触れていた。

実際そうなったのだとすれば残念だ。Box.netでいちばんいいのがOpenBox機能で、オンラインストレージにある自分のファイルをPicnikZohoなどいろいろなウェブサービスに簡単に読み込むことができるものだ。SugarSYncやSyncplicityなどのサービスも、個人のファイルとウェブサービスに保存したサービスの境界をなくそうとしている。もしGoogleが「バックアップ」システムを提供して、ユーザーのファイルを同社のクラウドソフトウェアと実質的に統合できるようになれば、Googleのソフトウェアやブラウザーベースのアプリケーション全般の導入が加速されるに違いない。これはWeb 2.0の発展にとって大きな推進力になるし、GoogleがちゃんとAPIを提供すれば、スタートアップにとって全く新しいチャンスが生まれることになるのだ。

Googleはアプリケーションエンジンを公開したのだから、クラウドコンピューティングで消費者を直接サービスするユーティリティ的なコンポーネントのことも、まだ真剣に考えていると期待したい。

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(翻訳:Nob Takahashi)