Yahooには過酷な週明けが待っている

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マイクロソフトのBallmer、ヤフー買収撤退で全社員に公開状

カリフォルニア時間で本日(米国時間5/3)、午後4:30ごろ、 マイクロソフトが公式にヤフー買収提案を撤回したというニュースが発表された。(Ballmerのマイクロソフト社員向けメールはここ)。

影響は多岐にわたるが、なかんずく、これで3ヶ月にわたって続いたヤフーの株価をめぐるパーティーは終わりを告げることになった。ヤフーの株価は、2月1日のマイクロソフトの1株あたり$31でヤフーを買収するという提案によって26.2B(262億ドル)から$40B(400億ドル)近くにまで跳ね上がった。月曜日に話し合いによる買収が発表されるのではないかという市場の期待からこの金曜日だけでヤフーの株価は7%も上昇した。

騒ぎは2月1日にマイクロソフトがヤフー株を1株あたり$31で買い取ると発表したときに始まった。

Microsoftが買収から降りたことによって以下のような影響が考えられる。

  • Googleとの交渉は生きているかもしれない。ヤフーは現在もGoogleに検索を外注する話し合いを続けている可能性はある。 しかしマイクロソフトが買収から降りた今となってはヤフーは大幅に交渉能力を落としている。
  • ヤフーの株は月曜日に市場が開くまで取引されない。しかしYahoo Japanの株が上場されている東京証券取引所はカリフォルニア時間で日曜日の午後4:30に開く。 Yahoo Japanはヤフー本体が40%の株式を所有しているが、2月1日のマイクロソフトの提案後、ヤフー本体と似たような株価の急上昇を記録していた。これがどのような値動きをみせるか、ヤフーがどうなるか占う材料になるかもしれない。
  • ヤフー株は月曜の東部時間午前7時から時間外取引が始まる。証券取引所がオープンする東部時間午前9:30にはヤフーの株価の命運はほぼ決まっているはず。
  • 株主によるヤフーへの訴訟の嵐が予想される。
  • 仮にヤフーの株価が$20を割り込むような事態になると、非公開株式ファンドがヤフー株に興味を示し始めるかもしれない。

月曜日に市場が開くまでにヤフーが帽子の中から特大のウサギを取り出してみせないかぎり、株価の大幅な低下は避けられないだろう。ヤフーは数多くのきわめて金のかかる乗っ取り防止策と従業員引き留め対策を取ってきた。マイクロソフトというつっかえ棒が外れた今となっては市場はこれらの要素も考慮に入れねばならない。さらにYahooの第1四半期の収支報告は予想を上回る数字だったとはいえ、今回予想される大打撃を相殺するほどの好成績とはいえない。

一言で要約すれば、ヤフーの焦土作戦は成功した。そこでヤフーはこれからその焼け野原で生活を始めねばならない。

Google、勝利する

今後の結果がどうなろうと、GoogleこそMicrosoft/Yahoo買収劇における真の勝利者だ。大きなダメージを受けたYahoo、欲求不満のMicrosoftをよそに、Googleのシェアがまた一段と上昇することは間違いない。

まだマイクロソフトが戻ってくる可能性は残っている

週明け以降、Yahoo株が下落する―それどころか暴落する可能性は十分ある。そこでMicrosoftが当初の提案より低い価格での買収提案をもって戻ってくることも考えられないではない。まだMicrosoftを無視するには早すぎる―勝利の可能性はまだ残っている。

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(翻訳:Namekawa, U)