Microsoftの猫の目企業戦略―本音はやっぱりYahooが欲しいはず

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Microsoftのビル・ゲイツ会長が東京で記者会見し、わが社は$47.5B(475億ドル)のYahoo買収提案を取り下げた後、別の買収を検討してはいない と述べた。どうやらMicrosoftはYahooの一件で懲りて、買収策からは一切足を洗ったらしい。

だが、待て。月曜日にゲイツは私は新たに他社と関係を結ぶ可能性を必ずしも除外しないが、 当面なにか差し迫っているような案件はないと韓国の李明博大統領とのディナーの後で語っている。大企業用語を翻訳すればMicrosoftは「他の会社の買収を非常に真剣に考えている」という意味になる。

ではMicrosoftは一晩で企業戦略を大きく変更したのか? どうもそうらしい。月曜日には「可能性を除外しない」だったのが、火曜日には「買収を考えていない」として、独行路線に変わっていた。

本当の戦略はどうなのだろう? 私としてはこういった発言の真の目的は、マーケットに「MicrosoftはYahoo買収から完全に手をひいた」と信じさせるためではないかと想像してしまう。つまりYahooの株価をできるだけ下げるためだ。明らかに市場はまだMicrosoft、あるいはひょっとしてGoogleがまだYahooに関心があると考えている。Yahoo株は現在$26で取引されているが、アナリストが考える適正株価は$22あたりだという。

もしゲイツが月曜日に世界に向かって告げたように、Microsoftのインターネット戦略の立て直しのためには他社の買収が必要だということになれば、ちょっと考えただけでその候補は世界中でYahooしかないということに気づかれてしまう。Microsoftが抱えているのは長期的問題であり、これはYahooだけが解決できる可能性がある。そこでゲイツがMicrosoftは別の買収を考えていないというのを、私なりに翻訳すれば「われわれはやはりYahooが喉から手が出るほど欲しい」ということになる。

Update: 翻訳上の問題があったかもしれない。東京での会議後の正確な発言は以下の通り。ゲイツ会長による買収の検討を行っていないという発言はないようだ。

Q6. (Noriaki Tomisaka, ANB): MicrosoftはYahoo!と別々の路線を行くことになったと言うスピーチをお聞きしました。この合併がうまくいかなかったことで、Googleに迫る方策を独自に構築することになったと思います。これからの戦略に影響はありますか?

A6. (BillG): そうですね、多くの国におけるGoogleは検索マーケットでとても大きなシェアを占めています。私たちは検索分野にはまだまだ革新的技術があると考えています。われわれは競争力を持ったソフトウェア技術面でのブレイクスルーを生み出す企業です。最先端の技術で優位に立ち、そして広告主の方々にインタラクティブ広告で行い得ることに素晴らしい選択肢を加えることができると確信しています。”Advance”というカンファレンスを来月シアトルで開催する予定です。検索に関する新機軸をまずそこでお見せいたします。関連するものにも非常にエキサイティングなものがあると思いますよ。マーケティング分野に投資して私たちのプロダクトが人口に膾炙し、それにともなって使ってもらえるようになれば私たちの優位性が表れてくると思います。検索を行う際、新たなキーワードを打ち込んで、異なるプロダクトを試してみることは容易に行えます。私たちは人々により多くの素晴らしい選択肢を提供する技術を構築し、それによって人々に検索分野でのさまざまな機会を提供したいと考えているのです。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U、Maeda, H)