MySpace、DataPortabilityを採用:Yahoo、Ebay、Twitterとのデータ共有へ

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MySpace
は本日(米国時間5/8)広範囲でDataPortability標準を採用し、Yahoo、Ebay、Twitter、および子会社のPhotobucketとデータ共有のためのパートナーシップを結んだと発表した。MySpaceによれば、新たなプロジェクトはMySpaceの”Data Availability”と名付けられ、インターネット上の他のサービスとうまく協調していく方法の一例であるとのこと。

Twitterとのデータ共有により、どういったことができるかを示すモックアップを上図に示した。基本的にMySpaceで(1)全体に公開された基本データ、(2)MySpaceの写真、(3)MySpaceTVの動画、および(4)フレンドネットワークを用意し、OAuthでユーザー認証を行うRESTを活用したAPIによってパートナーがデータを利用できるようにする(これまでは独自のやり方でデータの共有を行っていた)。

主な目的は、利用者の主要な個人情報をMySpaceなどのサイトで管理して、そのデータを幅広く利用することだ。これまでも登録情報の多くをウィジェット経由で外部のサイトに表示することはできた。しかしその方法ではそれぞれに独立したサイト間の橋渡しをすることにはならないとMySpaceは言う。それぞれのサイトが個別の「島」にとどまってしまう。

”Data Availability”を利用することで、MySpace上の利用者データにアクセスし、独自に保持するデータと組み合わせ、通常のウィジェットのフレームワークを超えた活用を行うことができるようになる。たとえばフレンドリストの同期なども行えるようになる。またTwitterではMySpaceのフレンドリストに基づいて、他のTwitter利用者との交流を提案するようなこともできるようになる。

データの共有は動的に行われ、常に更新され続ける。このことはつまり、利用者のデータ活用に関する許諾が一度限りのものとならないことも意味する。利用者はいつでも外部サイトからのアクセス権限を変更ないし破棄することができる。MySpaceによると、外部サイトは”厳密な利用規約に従う”ものとされ、データを保存したり、アクセス権限の破棄の後にデータを活用することはできない。

現在のところ、Data Availabilityに則ってデータにアクセスできるのは、ともにサービスを立ち上げる4社に限られている。それぞれの間でのデータ活用がここ数週間で開始されることになるだろう。パートナー関係は時間とともに広がっていくものと考えられ、MySpaceによれば、最終的には零細規模のウェブサイトにも広げていきたいとしている。

Open Socialとの関係は?

MySpaceはGoogleのOpenSocialプロジェクトのパートナーでもある。しかしOpenSocialはData Availabilityのフレームワークとは無関係にできている。MySpaceはOpen Socialにおけるデータ共有についてのAPIが開発され公開されれば、それらをフレームワークに取り込んで行くとのことだ。

すべての利用者データの中心となり得るか

歴史的に見ると、MySpaceは開発競争の点でFacebookの後塵を拝してきた。しかしまさにこれは勝負所だ。利用者のデータをどこからでも活用できるようにする(もちろん利用者の許諾に基づく)というのは、基本データのすべてをまずMySpaceに保存しておくという流れを形成し得る。利用者は最終的に、個人情報を一カ所にまとめて、そして種々個別の情報をいろいろなサイトに分散させるという使い方ができるようになる。これまではデータの共有が行えなかったので、膨大な数のソーシャルネットワークサイトで同じデータを何度も打ち込んで保存しなければならなかった。この方法には利用者もうんざりしているのだ。水門が開かれ、データ共有の概念が現実のものとなるのを目にすることになる(Data Portabilityおよびこの分野で活動している他の人々の努力によるところが大きい)。

最初の一歩を踏み出したことにより、MySpaceは一歩リードし、また長期的にも勝者たり得る可能性を得た。つまり多くの人々がデータの保存先としてMySpaceを選び、そのデータを他のアプリケーションで共有するという流れができる。Googleがどう出るかに注目したい。

この点についての詳細な考えは「FriendFeed、個人の集中化、データポータビリティー」で書いている。

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(翻訳:Maeda, H)