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TypePad AntiSpam: オープンソースのコメントスパム撃退ツール

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ブログのインフラを提供しているSix Apartが今朝(米国時間5/29)、新たなオープンソースプロジェクトのTypePad AntiSpamをベータ版として公開した。プロダクト自体は新しいものだが、用いられている技術は2007年の5月からSix Apartでホスティングを行う数百万ものTypePadブログにおいて利用されてきたものだ。TypePad AntiSpamは、この技術を他のブログプラットフォームでも使えるよう、ウェブサービスとしてリリースしたもの。

TypePad AntiSpamは、言うまでもなくAkismetと競合するものだ。Akismetは同様のスパム対応ツールで、Six Apartの最大のライバルであるAutomatticにより提供されている。Akismet同様、TypePad AntiSpamも複数の側面からのヒューリスティックなアプローチでブログへのコメントスパムを発見・排除する。TypePad AntiSpamは無料で、Akismetは月間500ドル以上の収益を上げている商用ブログに対しては5ドルの利用料を課しており、また無料版にはパフォーマンス上の制限を設けている。

またTypePad AntiSpamはオープンソースで、ソースコードをダウンロードして独自のスパムツールを作成することもできる。AkismetはオープンソースではないがAPIを用意しており、ブログプラットフォームに応じた統合ツールなどを作成することができる。

TechCrunchのブログでは長らくAkismetを利用してきており、この2年間はAutomatticのブログソフトウェアであるWordpressとともに、これなしには生きていけない製品群リストに入ってきている(2007年2008年)。AkismetはTechCrunchブログにて、1日に15,000件以上のスパムコメントをブロックしている。

TechCrunchでは先週からAkismetに代えてTypePad AntiSpamをテストとして導入し、うまく動作するように祈っていた。1週間を経過して、幸いなことにTypePad AntiSpamはAkismetとの比較で同等以上の働きを見せてくれている。

このプロダクトはコメントを”ham”(問題なし)、”spam”(スパム)、ないし不明(管理者判断)に分類する。これまでのところ、Akismatでしばしば発生する問題のないコメントをスパムと分類してしまうこと(偽陽性判断)はないようだ。ごく少数のスパムコメントがチェックを潜り抜けて公開されてしまった(偽陰性)。この偽陰性判断の割合も、Akismetに比べると低いように思える。但し運営チームがサイトへのコメントも定期的にチェックしているので、統計的に両者を比較したわけではない。あくまで感覚的な話だ。

尚、膨大な数のスパムコメントが管理者判断に回されてきたことが2度あった。これはSix Apartによれば、サイトがスパムコメントの連続投稿によってDOS攻撃に晒されているとシステムが判断し、それによりすべてが管理者判断に委ねられることになったとのことだ。Six Apartはこの問題に対処済みで、問題は再発していない。

TypePad AntiSpamはWordpressおよびMovable Typeのプラグインとして動作する。Akimsmetはより多くのプラットフォームで動作するが、Six Apartも対応を予定しており、対応のペースはAkismet同様に開発者コミュニティの協力に依存する。

ブログを運営していながらスパム対策をしていないのなら、AkismetかTypePad AntiSpamの導入を考えてみると良い。どちらも優れものだ。当方ではしばらくTypePadの方を使ってみて様子をレポートしていく予定だ。

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(翻訳:Maeda, H)