GoogleによるKnolは、収益化を目指すWikipedia

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本日(米国時間7/23)、GoogleがKnol立ち上げた。Wikipediaのオルタナティブで、記事について執筆者の権利を留保するものだ。それぞれの記事は参加を認められた執筆者チームによって記述され、作成したページにはAdSense広告を掲載して収益の分配を受けることができる。他の人も変更記事を投稿することはできるが、元の執筆者が承認しなければサイトには反映されない(モデレート機能のついたWikipediaといった感じ)。

Googleによれば、Knol上では複数の人が同じ題目で記事を書くこともできる。Knolはこれを閲覧者に評価ないしレビューしてもらい、そこでの評価をコンテンツの検索結果に反映させる。これにより同じ題目について数え切れない記事を次々に見ていく必要もなくなる。Knolに記事を掲載する方法を記した記事のサンプルはこちら

注目すべきポイントは、記事の所有権を認め、執筆者にAdSense広告の掲載を認めている点だ。Googleとしては、良いコンテンツを作ってもらうために金銭的なインセンティブを持たせたということだ。理論的にはもっとも良い記事に多くの注目が集まり、そしてより多くの収益をもたらすということになる。

しかしこれはGoogleに取って裏目に出る可能性もある。まず人気の高そうな題目についての記事が相次いで投稿されることになるだろう。たとえばBarack ObamaやJohn McCainについては数日間で多数の紹介記事が投稿されることになるだろう。このように多くの記事が投稿される題目については、システム的にうまく対応できる。幸運な(もちろん信頼できるものであって欲しい)記事が高く評価されることになり、他の記事は消え去っていく。しかしマイナーな題目については、誰も何かを記述するインセンティブを持たないということになる。

Wikipediaは慈善団体のような形式で運用することでうまく機能している。投稿者は世界中の知識を拡大しようという気持ちで記事を執筆する。Knolにおいては全体の利益というよりも、金銭に目がいってしまいがちだ。これは記事の信頼性と、コミュニティからの参加者数の双方に悪影響を与えてしまうことになるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H)