Kindleのビジネス評価はウナギのぼり

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10日前、本サイトでAmazonのKindleを240,000台出荷したという記事を書いた。記事の中でCitiのアナリストであるMark Mahaney氏の評価台数の数値が、やや低すぎるのではないかとも書いた。5月に公開された氏の評価によれば、本年のKindle販売台数は189,000台、2009年には46,7000台、そして2010年に220万台というものだった。「こうした数字も、そろそろ上方修正すべき頃合いかもしれない」と提案をしたわけだ。

今朝(米国時間8/11)、Mahaney氏は提案を受けて今年のKindle販売予測を2倍の378,000台、来年を934,000台、2010年には440万台とした。そしてこの時点でAmazonにとっての10億ドルのビジネスとなる(Mahaney氏のモデルは下に掲載した)。

Mahaney氏はKindleの販売情報を扱う難しさも指摘する。AmazonはKindle関係の情報をあまり公開して折らず、またKindleを扱う小売りチャネルはAmazonしか存在しない。氏は記事の中でTechCrunchに言及している。

TechCrunchも情報源を記してはいない。しかし24万台という数値には根拠があるのだろう。月間4万台の出荷台数も妥当なところだろう(私たちが立てた新しい08年予測の38万台というのも非常に慎重な数字ということになる)。

ただ、TechCrunchでは製造者からAmazonに納入された台数を計算していたはずで、Amazonによる販売台数ではなかったはずだ。納入されたものを販売できないこともあり得るはずで、在庫となっている可能性もある。

ここで記された通り、私の記事で言及した24万という数字はKindleの納入台数だ。記事本文では納入台数としたが、タイトルでは「販売台数」としてもかまわないと考えた。以下に示すように、この二つの数値に大きな違いはないはずだからだ。すなわちKindleは品薄で、しばしば売り切れになる。そしてまたエレクトロニクスのカテゴリの中でずっとNo.1 ベストセラーになっているのだ。


Kindleはエレクトロニクス分野の製品の中でもっとも多くのレビューを集めている製品でもある(Kindleは4000件、同部門2位のGarmin GPS Navigatorは2400件だ)。またMahaney氏も指摘するように、レビューによる平均的な評価はより好意的なものとなってきている(55%が五つ星で、5月の49%から向上している)。

私が前回の記事では触れていなかったこともある。KindleはカリフォルニアのクパティーノにあるLab126というAmazonの子会社で設計された。同社にはAppleやPalmOneから移籍したエンジニアが多数在籍する。

これは前回の記事でも触れたのだが、しかしLab126(そしてつまりKindleのプロジェクト)が、いつ始まったのかについては確認していなかった。LinkedinでLab126を検索してみると、社長のGregg Zehr(彼は以前PalmOneのエンジニアリング部門VPやVA Linux、Appleなどで働いた経歴を持つ)を含め多数の従業員がヒットする。Zehr氏のプロフィールによれば、Lab126のスタートは2004年に遡り、すなわちKindleは市場に出てくるまでに3年の開発期間があったということになる。これはスタート前にチームでくみ上げる諸機能(モバイル機器のデザイン、インタフェースの構築、ワイヤレスエンジニアリング)を考慮する期間として長すぎるものではない。

Mahaney氏の修正後のモデルを掲載しておく。

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(翻訳:Maeda, H)