TC50―Sekai CameraはiPhoneからソーシャルタグで現実世界の情報を提供

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Sekai Camera (日本語で「世界カメラ」という意味)はiPhone専用のタグ・サービスだ。開発したのはTokyoの携帯アプリ・デベロッパーのTonchidot。プレゼンテーション(とその後のQ&A)は言語の壁のせいでかなり理解が難しい部分が出たが、にもかかわらずSekai Cameraはみんなを大喜びさせるサービスと判明した。

カギとなるアイディアは、現実の世界でのユーザーの位置と、Sekai CameraユーザーやTonchidot自身が生成するタグや他のウェブ・サービスから取得してきたデータとを関連づける携帯情報ターミナルとしてiPhoneを活用するという点にある。ユーザーはiPhoneを手に町を歩き回り、周囲の情景をiPhoneのカメラで写す。するとディスプレイに関連ある情報が表示される。たとえば、ショッピング・モールを歩くとSekaiCameraのタグが近所のレストラン情報を表示する。すでに以前にタグづけされたアイテムが写るとその情報が表示される。スーパーマーケットの棚でチョコレートバーを写すと、それが何カロリーあるかなどの付加情報が表示される。

上のビデオにSekai Cameraができることの例がいくつか載っている。このサービスを可能にしたテクノロジーについて、Tonchidotに質問してみたが、マーケティング・ディレクターのPeter Anshinは「まだ現時点では詳しく説明できない」とした。しかし位置決定には当然GPSまたは無線中継タワーを利用した三角測量のいずれかが使われているだろう。またiPhone内蔵の加速度計を使ってカメラと被写体がなす角度を測定しているらしく思われる。ただしAnshinは「画像認識技術は一切用いていない」と述べた。

Sekai Cameraの詳しい話はVentureBeatで読める。


Sekai Cameraはたしかに愉快なサービスだ。CEOのTakahito Iguchiのプレゼンテーションも面白かった。しかしいくつかの疑問が残ったことも事実だ。専門家パネリストは、Tonchidotが使っているテクノロジーについて今まで全く聞いたことがない点に懸念を示した。また戦略的にいえば、このサービスの究極の目標は全iPhoneユーザーのために全世界をタグづけすることにあるわけだが、どうやってこれを達成するのかも大きな課題だ。

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(翻訳:Namekawa, U)