MySpace Musicは反トラスト法訴訟のかっこうの標的となるか?

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屋外看板も出来たしCEO探しも続いている。MySpace Musicは今週中にもローンチするものとみられる。実は先週ローンチするはずだったのだが、他の3大レーベルと並んでEMIを仲間に引き入れる交渉が難航して延期されたらしい。MySpace MusicがEMIを含めて出発することができれば、一夜にしてウェブ上の音楽配信の地図が塗り替えられることになる。すべてのメジャー・レーベルを集めて完全な楽曲を無料でストリーミングする初めてのサービスとなる。合法的な広告ベースの無料音楽モデルはiTunesの1曲ごとに有料課金するモデルを脅かしていくことになるだろう。Rhapsodyの定額料金モデルに近いが、ただし料金は無料なのだ。

MySpaceは全メジャー・レーベルが参加した無料の楽曲配信サービスとして初めてというわけではない。(imeemがすでに試みているし、Rhapsody自身もMP3ストア、定額、無料ストリーミングの3つのモデルのハイブリッドになっている)。しかしMySpace Musicがスタートすれば、反トラスト法に関して深刻な問題を生じる初めてのサービスになるかもしれない。

インディー系レーベルは、自分たちが閉め出されているのは不公正だとしてすでに抗議の声を上げている。しかし、インディー・レーベルもいずれ参加を許されるだろう。反トラスト法の見地からのもっと深刻な問題は、MySpaceとレーベル間の料金決定プロセスに関連している。MySpaceはこの点レーベルとの交渉で慎重の上にも慎重を期する必要がある。MySpaceMusicは4大レーベル中の3社とのジョイントベンチャーであり、現在会社の価値を$2B(20億ドル)と評価した上でさらに資金を募っている。もしEMIが参加すれば、当然彼らも株式の所有を求めるだろう。

MySpace Musicがレーベルに報酬をどのように支払うのか、まだ明らかになっていない。しかしレーベルに資本参加させることで、MySpace Musicは現在のデジタル音楽ビジネスのガンとなっている問題を解決できる可能性がある。つまり問題は、現在、インターネット上の広告ベースの音楽ストリーミング・サービスは、1曲の再生1回ごとに1セントを支払っている。これは広告単価でいえばCPM〔表示1000回〕あたり$10に相当するが、これでは採算が合わない。

現在まだ明らかになっていない重要な点は、果たしてMySpace Musicがすでに機能しないことがわかっている既存のルールに従って支払いを行うのか、あるいはレーベルに単価を下げることを(それともMySpaceMusicの収入から一定の割合を受け取ることを)承知させたかどうかだ。音楽産業はデジタル音楽の新しいビジネスモデルを必死に模索している。この点については疑問の余地がない。しかし、もしレーベルがMySpace Musicへのストリーミング使用料金の価格を下げ、あるいは無料化し、しかも自身がMySpace Musicのジョイント・パートナーだとなると、たちまち不公正な価格決定、競争妨害、差別価格などの罪状で反トラスト法に違反する危険を犯すことになる。(音楽産業が密かに準備しているといわれるTotalMusicプロジェクトも同じような危険に遭遇する可能性がある)。

MySpace Musicと音楽レーベルとしてはここにジレンマがある。しかし、実は、MySpace Musicが反トラスト法訴訟を避けることができるだけでなく、音楽産業全体を活性化するような解決策があるのだ。

まったくシンプルなことだ。音楽レーベルはウェブ上のすべての音楽サイトに、新たに同一の料金を適用すればよいのだ。MySpace Musicが払う料金がいくらであろうと、全員にその料金が適用されるのなら一切問題はない。(CPMあたり$1というなら大いに合理的だろう)。もちろんこれではMySpace Musicの競争上の優位性はそがれるが、反トラスト法訴訟に巻き込まれる方が大打撃だ。さらに、言い古された例えだが、パイが大きくなれば取り分も増えるのだ。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090115while-facebook-fiddles-myspace-music-signs-up-another-five-indie-partners/ Facebookがもたつく間にMySpace Musicは5つのインディー・ネットワークとの提携に成功

    […] MySpace Musicは4つのインディー音楽ネットワーク(Nettwerk Music Group、INgrooves、IRIS Distribution、RoyaltyShare)とインディーレーベル、Wind-up Recordsとの提携に成功した。これによって今日(米国時間1/15)から新たに数十万曲がMySpaceのストリーミング・サービスから利用可能になった。一方ではFacebookが独自の音楽サービスの開始にあたってワーナーの反対というハードルに突き当たっているというニュースが流れている。MySpace Musicはすでに全てのメジャーレーベルとの提携を済ませてローンチしている。当初、Orchardという最大のインディー音楽アグレゲータをスタートさせたにもかかわらず、インディー楽曲のサポートが足りないと批判されていた。しかしその後、10月にはODAと提携(これにより6000のインディーレーベルが参加した)、そして今回の提携により、MySpace Musicから利用可能なインディー音楽は400万曲に上ることになった。今回の提携で新たにMySpaceに登場したアーティストには、KRS-One、Marvin Gaye、Lou Reed、Modest Mouse、Creed,、DollyParton、Thievery Corporationなどが含まれる。CrunchBase InformationMySpace MusicInformation provided by CrunchBase[原文へ](翻訳:Namekawa, U) ShowListings(“arc3”); ShowListings(“arc2”); AddClipsUrl = ‘http://jp.techcrunch.com/archives/20090115while-facebook-fiddles-myspace-music-signs-up-another-five-indie-partners/’; AddClipsTitle = ‘Facebookがもたつく間にMySpace Musicは5つのインディー・ネットワークとの提携に成功’; AddClipsId = ‘2CBE02C952CFE’; AddClipsBcolor=’#78BE44′; AddClipsNcolor=’#D1E9C0′; AddClipsTcolor=’#666666′; AddClipsType=’1′; AddClipsVerticalAlign=’middle’; 前の投稿へ トラックバック […]

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