JoostはP2Pを全面放棄

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Joostの今年で2歳になるオンラインビデオサービスは、ロンチした当初はとびきりの名案だった。

ビデオをJoostのWebサイトからストリーミングするのではなく、ユーザがダウンロードしたMozillaベースのクライアントでビデオを見る。だからユーザがいろんな細部をコントロールできる。もっと重要なのは、このJoostのクライアントには個人間(peer-to-peer, person-to-person, P2P)のファイル共有機能がある。だからJoostの帯域負担は小さく、したがって低料金だ。それにJoost自身は、ライブのイベントを提供中でもサーバの過負荷を心配する必要がない。ユーザはほかの誰かから自動的にストリームをもらえる。

しかしJoostの賭は外れた。YouTubeやHuluに追随して、世界中がビデオの配布方式としてFlashで満足してしまった。ビデオをFlashで見せるということは、ユーザが特定のビデオにディープリンク(deep link, 個別コンテンツへのリンク)することと、好きなものを自分のサイトに埋め込めることを意味している。今から考えると、どれも当たり前だが。

ただしJoostは、ユーザに9月にFlashだけのサイトをオプションとして提供し、今のご時世に合わせようと努力した。でも一部の海外ユーザは、Joostのソフトを使って帯域費用を抑えなければならなかった。そして合衆国のユーザもいずれそのソフトをインストールすると同社は期待した。

今日(米国時間12/17)同社は、ユーザがソフトをダウンロードするという形のアプリケーションを今後は提供しないと発表した。理由の説明はない。明らかにここ数か月、Joostの方針はふらついていた。はるかにうまくやってるHuluとどうやって戦うか、その戦略を模索していたのだ。でも正直なところ、勝てる戦略があるとは思えない。Joostが提供しているものが、私企業製品の商用コンテンツを提供している競合他社(HuluはFoxとNBC、TV.comはCBSが親会社だ)と比べて、ユーザから見て特にユニークとか強力ということはない。

Joostは2年前の2006年に$45M(4500万ドル)という巨額の資金を調達した。今どれだけ残っているのかは、明らかでない。成功を望むのなら、相当思い切ったことをやらなきゃだめだろう。同社の現状は、明らかにそんな局面だ。

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(翻訳:hiwa)