翻訳者と振り返る2008 TechCrunch Japan Top30

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VoicetagでFacebookからボイスメールができる

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2008年も後残りわずか、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、TechCrunch 日本語版編集部です。

今回は「翻訳者と振り返る2008 TechCrunch Japan」と題しまして、年間のアクセス数Top30を翻訳者のコメントと共にお送りさせていただきます。

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1. Stage6閉鎖の裏にシリアス・ドラマと愚行の数々

今年一番のヒューマン系ロングラン。マイクは年1本これ書いてりゃ安泰? 滑ジイの「赤ん坊もろともタライの湯」というの、何度読んでもいい。(satomi)

たまたま滑川が当番になったこの記事が圧倒的ロングラン。トラフィックというのはなかなか予想がつきません。事件の真相は今もってよくわからないが、ほんともったいない。(Namekawa, U)

2. MacBook AirHead: アップルの新型ノートが基本的には役立たずな理由

殺気を感じた1本。ジョブズのマックワールド降板はAirのせいも1オンスぐらいはあるような…。藤枝さん、お元気でしょうか…。(satomi)

Appleは2009年を最後にMacWorldから撤退。2009年もJobsは登場せず。トレードショーの役割が減少していることは事実でも、市場ではJobsの健康問題と結びつけて不安が再燃している気配。(Namekawa, U)

3. Googleのとんでもない新機能―絶対にこのボタンを押してはいけない

出たり消えたり…朝交代したら滑ジイがUPDATE1本割愛してました。(satomi)

Arringtonは「検索のソーシャル化はノイズを増やすだけ」と強硬に反対。好みもあるだろうが、オプトアウト・ボタンは必須でしょう。(Namekawa, U)

4. Google Mapsで360度ストリートビューが可能に

アメリカは洗濯物干さないし日本はバックヤードじゃない、など文化差再発見。肉眼で嫌というほど見てるはずなのにストリートビューになって初めて気付くのは何故? 2007年のエントリが日本上陸の追い風でランクイン。(satomi)

「現代の社会で昔ながらのプライバシーをうんぬんするのはナンセンス」とGoogle。たしかに圧倒的に便利。メディアとは人間の感官の拡張だというマクルーハン理論を実感させます。Googleのおかげでネットユーザーはまた一歩神の視点に近づいた。(Namekawa, U)

5. Google Chromeの使用感は最速、最高

12/10無事ベータ終了! スピード感あるMaeda訳でサクサク読めるのも特徴でございます。(satomi)

今までOperaメインで、FFをサブに使ってましたが、サブをChromeに変えました。いや~速くて快適。これでDeliciousへの投稿機能がつけばメインに使ってもいいんですが。ただし検索バーとアドレスバーが兼用なのは便利なようで不便。(Namekawa, U)

6. Evernoteで自分の脳を拡張する(プライベートベータご招待)

今年一番のギーク系ロングラン。ひらがなの印象的なラベルに惹かれて読み出すと中盤からじんわりnobさん訳が面白くなり出します。アメリカではそれほどでもないのに日本で反響がすごいのは、手描き認識x旧ソつながりで表形文字の日本語にフィットするからかな?(satomi)

2008年の両横綱「iPhone&chrome」で埋め尽くされる中、私は6位に入ったダンカンのevernoteネタが印象的でした。(編集・Hirano)

7. 新登場のiPhoneアプリケーション一覧

今年もiPhoneは強かった…(satomi)

TechCrunch50の共同主催者でMahaloのファウンダー&CEOのJason Calacanisが来日。歓迎ブロガー・ディナーで「ネタフル」のコグレマサトさんがOcarinaを披露してJasonがものすごく感心してました。(Namekawa, U)

8. [CG]オリンピック開会式の足跡花火はニセモノ?

出ましたCG! 今年Shiroさんを迎えられたことはとても大きな成果でした(しみじみ)。花火、口パク、年齢詐称疑惑…いろいろあった…(satomi)

とはいえ、思ったよりトラブルは少なかったかも。(Namekawa, U)

9. [CG]こんな電源タップが欲しかった

そうそう。横幅がガッチンコして、せっかくのプラグも使えなかったりするんですよねー。(satomi)

来年はもうすこしCrunchGearのガジェットねたを取り上げてもいいかなと思います。(Namekawa, U)

10. [CG]日本人はiPhoneがキライ?

日本発ニュースが英訳されて大反響になり、トトさんが後追いした記事。「日本人はiPhone買わない」論が太平洋一往復した後の二往復目で、一往復目の背景はShiroさんがこちらに。(satomi)

短期的な損益計算からすると「日本市場にiPhoneは…?」という懐疑論にも根拠はあったんですが、中期的にみるとiPhoneは日本のガラパゴス市場に風穴を開けたという意味で徐々にボディーブローのように効いてきてますね。これで非iPhone陣営はやむなくAndoroidにすり寄らざるをえなくなった。孫さんにはこれからもdisruptiveな動きを期待したいとこ。(Namekawa, U)

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11. [CG]サムスンによればBlu-rayの寿命は5年だ
ネタ元のPocket-lintは、イギリスのガジェットブログです。(satomi)

12. Macworld 2008 スティーブ・ジョブズ基調講演ライブ
まさか最後なるなんて…。泣(satomi)

13. YouTube に18禁のクローン登場
コンクリート埋めで沈めたはずの2006年のエントリが今頃こんなところで何を…いい加減成仏しておくれ。(satomi)

14. 2008年版: これなくしては生きていけないWeb 2.0サービス
毎年恒例のお正月エントリ。2009年は何が出るかな?(satomi)

15. 開発者たちを救え!IE6の使用を中止せよ
TCJも魔のカラム落ちに悩まされましたっけ…。(satomi)

16. YouTubeの偽レイプの「被害者」、逮捕される
因みに容疑は未成年の性交渉、公務執行妨害。(satomi)

17. [CG]もう分解されちゃった3G iPhone
時差なら日本が一番乗り…と思いきやニュージーランドでした。(satomi)

18. 日本式ビデオコメントのニコニコ動画がYouTubeを急追
日本のニュースを米版に紹介するTotoさんの記念すべきデビュー作!(satomi)

19. [CG]iPhone 3Gレビュー:買うのは待て
まだMobileMeが騒がれる前のエントリですな。(satomi)

20. これがChrome、GoogleのWindowsキラーだ

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21. Googleはどうやら本気だ。独自のChromeブラウザをマンガ付きで発表

22. Wyzo―BitTorrent向けブラウザーとFirefox用拡張機能

23. SNSの世界進出―なぜMySpaceとFacebookは日本でだめなのか
そういえば、eBayのメグ・ホィットマン前CEOが退任インタビューで「日本進出失敗が一番の後悔」と言ってましたねえ…。(satomi)

24. Flickrが、歴史的画像を大衆に公開

25. Twitter、Ruby on Railsを放棄か
Twitter(のダウンとスケーリング)に明け、Twitterに暮れた1年。Facebookの友だちリストをクリックするとエラーになるスコーブルはフォロワー4万5000人です。(satomi)

26. 貧しい人はヤフー、豊かな人はグーグルを使う確率が高い
図表は「最新データ」クリックで拡大可。オブラートにくるんだようで、そのくせ言いたいことははっきりしている、マーケティング用語のようなカテゴリ名が面白かったんですが、それもTCの手にかかるとホレご覧のタイトルに…。汗(satomi)

27. オンライン広告、ついにゼロ成長へ
好タイトル。この不況で頭打ちなんだなーと頭に入れておくと、グリー大型IPOなんかも少しよく理解できます。(satomi)

28. TC50―Sekai CameraはiPhoneからソーシャルタグで現実世界の情報を提供
最高だった! その後が気になる方は「頓智・日記」を是非。「テッククランチ・エントリーシート」なんかもありますよ。日本から出展くださったGazopaさんの方は、なんと英語ブログ。最近はFacebookアプリも出し、今月はUCバークレイIEEEにも出展したというご連絡がありました!(satomi)

29. Windows 7の流出画面がCrunchGearの受信箱に
CG受信箱にはいろんなものが舞い込みます…。最近もこんな逆切れメールが…(satomi)

30. Mozilla最新おすすめアドオンリスト: 勝者たちと敗者たち
11月24日現在ブラウザの世界シェアはIE(81.36%)、FireFox(14.67%)、Safari(2.42%)、Opera(0.55%)、Chrome(0.54%)という順(OneStat調べ)。 FireFox2.2リリースに先立ち公開したリスト。(satomi)

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2008を振り返り、TechCrunch Japan翻訳者の皆さんからコメントを頂きました。

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滑川のピックアップ

1. 悲しく貧しく寂しきYahoo―Yangは去れ
Arrington がYangに引導を渡した記事。レイオフを除けば、Yahooの迷走とYangの辞任は今年のシリコンバレー最大の話題でした。感情で暴走するワンマン創業者を誰も止められなかった悲劇。日本ではよくあるパターンですがシリコンバレーも例外ではなかった。

2. IT企業のレイオフ、11万人を超える〔英文〕
TechCrunch 謹製レイオフ・トラッカーによると12月24日現在で113,576人がレイオフされています。来年以降、テクノロジー企業も激しいサバイバル競争になることは必至。一方、2001年のドットコム・バブルの崩壊期にGoogleが誕生してます。ピンチはチャンスでもある。パラダイムを変えるような新ビジネスが誕生するか?

3. Dropbox: みんなが待ち望んでいたオンラインストレージソリューションかも
最後にミクロな話題ですが。バックアップ&複数マシンの同期には現在のところこれが決定版。一切なにも操作しなくていいので非ギークな友達にも推薦できます。当方、50GBの有料版に入ってしまいました。「みたいもん!」のいしたにまさきさんも有料版入ったと言ってました。ドル安の昨今、1年 99ドル(月800円前後)はお値打ち。

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MacBook Airって今年だったっけ・・・。そういえばAirもiPhoneも買ってしまった私。

それはさておき、今年一番印象に残った話題は「FacebookをとりまくSNSプラットホーム戦争」。ランキング入りした「SNSの世界進出」にあるようにFacebookやMySpaceが普及していない日本ではピンと来ないけれども、米国での「SNSプラットホーム」の力は膨大だ。何しろ普通ならゼロから始めなければならないメンバー集めが、Facebookの中でアプリケーションを公開すれば、あっという間に何十万と集まるのだから(金になるかどうかは別の話だが)。

このFacebook、ほんの2年前までは「大学生と有名企業社員」しか入れない「超クローズド」なSNSだったのに、一般公開したと思ったら、プラットホームまで公開して「オープン」がウリになってしまった。そうやって「ひとり勝ちか」という様子を見せると、すぐに反発が起きるのがこの業界で、GoogleがMySpaceと組んで仲間を集め始めたら、Facebookがすっかり悪者扱いされてしまった。 TechCrunchは、一時のFacebook絶賛から少し様子見に出ていたけれども最近はサイトにFacebook Connectを導入するなど相変わらずすばしこい。

ランキング入りは、27位の「オンライン広告、ついにゼロ成長へ」だけだが、不況関係のニュースは引きも切らず、特に「レイオフ追跡チャート」には延々と項目が追加された。TechCrunchに登場するスタートアップ企業が従来型企業と同じように人減らしをするのも、少し奇妙ではあるが、ひとつの理由は著名なベンチャーキャピタリストが「早目に手を打て」と警告したこと、さらには、マイケル・アーリントンの「このところのレイオフにはレイオフじゃないものも多い」にあるように、「この機会に便乗しているだけなのかもしれない。

それにしても日本で知名度低いと思われるStage6がトップなのはどうしてだろう。

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Google Chromeの使用感は最速、最高
Google の新ブラウザ。最初に発表されたときは「どうせ使い物にならないベータ止まり」と踏んでいたけれど、一連の記事でも触れられていたように、検索最大手がブラウザを出すというのは確かにシナジー効果もあって良いアイデアかと認識。速さ「競争」はわりとどうでも良いんだけど、Googleの認識する「よくみられるぺーじ」を可能な限りはやく表示するというのは良いアイデアかな。プラグインなどの関係があって Firefoxを手放せないけれど、βの取れた今後に期待。

Twitter、Ruby on Railsを放棄か
Twitter のスケーリング問題から、いろいろなところでスケーリングが言われるようになって、Amazonの開発者インタフェースなんかも一層注目されることになった。Twitterの動きは鈍かったけど、そこがさらに注目されたとも言えるかも。Twitterの動向には多くのスタートアップが注目していたと思います。

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私は特定の記事ではなく、マイナーな新興自動車会社がこのレベルで扱われていることがとても印象的でした。アメリカの新時代の勃興は、意外と早くかつ速いかなと感じます。

日本は? 取り残されるのみ?
そ、そんな!


いかがでしたでしょうか?

 

また新しい年もTechCrunch Japanをどうぞよろしくお願いいたします!(日本語版編集部)