Me2:懐かしい56Kモデムのような音を使って連絡先情報を交換するiPhoneアプリケーション

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App Storeに登場したばかりのMe2は、12年以上コンピュータを利用している人を懐かしい(しかしさほど良いというわけでもない)気持ちにさせる方法で、連絡先情報を交換する。過ぎし日のモデム同様のピーガー音を使って、iPhone間で情報をやり取りする無料アプリケーションだ。連絡先情報を送るには2台のiPhoneをくっつけて送信するものを選択。そして1秒ほど響く情報交換時の音が鳴りやむのを待つだけだ。古くさいスタイルだがとてもクール。

このアプリケーションに用いられている技術こそ古くさいが、これまでに見たものよりも多様な応用可能性を感じる。FriendBookNameoは位置情報を利用して2つのiPhone間における情報のやり取りを検知し、ネットワーク経由でデータを交換する。電波状態が良い場合にはこれで良いのだが、企業内の奥まったオフィスでは電波状況が悪いこともある。Me2ではGPS情報や携帯電話ネットワークを利用しないので、どこででも情報交換を行うことができる。



ただし、データのやりとりに「音」を使うことには問題もある。つまり2台のiPhoneは文字通り相手側の音を「聞く」必要がある。よってスピーカーおよびマイクをくっつけて利用しなければならないのだが、これはビジネスシーンにおいては間の悪さを感じさせるかもしれない。また、昔ながらのピーガー音も良いかもしれないが、可聴域外の音を使った方が良いかもしれない(これは可能だそうだ)。

Me2は現在のところiPhone 3Gでのみ動作するとされている(第一世代のiPhoneでは通信不能というレビューもある)。しかしこの点については将来的なアップデートで対応されるだろう。また、現在のところは一度に一件の情報しかやりとりできないが、こちらはより簡単に修正可能だと思われる。

名刺というものに苛立ちを感じていることは常々公言している。Me2も紙の名刺を置き換える役には一切役立たないだろう(Bluetoothなどの無線技術を使う方がセキュリティ的にも安心で厄介も減ると思うのだが)。しかしそれでもアイデアはクールで、新規性はないにしても試してみる価値は十分ある。

先月には同様のモデム技術を用いて、SmuleのSonic Lighterと音声通信を行うElectric Smokeという仮想タバコアプリケーションも紹介している。

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(翻訳:Maeda, H)