12インチのネットブック登場でIntelはますますご機嫌斜め

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ライブ:MacWorld 2009、Phil Schillerの基調講演(CrunchGear発)

12インチのネットブックがやってくる。DellがInspiron Mini 12を出し、Samsungがもうすぐネットブックの12インチモデルを合衆国向けに発売する。さらに、後続が次々と登場する。そして、Intelはますます憂鬱だ。

というより、Intelはネットブックが売れていること自体に神経をとがらせているのだろう。これらのデバイスの多くが、PCの負担を軽減し消費電力の少ない(電池が小型になりしかも長持ちする)Atomチップ(Intelの製品)を搭載しているのになぜ? Intelはネットブックを、ふつうのラップトップ機(“ノートパソコン”)を買えない人のためのデバイス、またはセカンドマシンと見なしている。でも今では明らかに、多くの人が、正規の(?)デュアルコアマシンを買う代わりにネットブックを買っている。とても深刻な制約があるにもかかわらず。

これはIntelにとって、ネットブックが1台売れるたびに、Atomよりも高価格高マージンで売れるDual Coreの売上が1つ減ることを意味する。同社がネットブックの性能を公開の場で批判しているのは、まさにそのためだ。 “ネットブックの10インチの画面は、1時間ぐらいなら耐えられますが、毎日々々、朝から晩まで、仕事で使うのは無理でしょう”、副社長の一人Stu Pannが昨年あるイベントでこう言った。

Intelは、ネットブックを10インチ以下のサイズに封じ込めたいのだ。一部のPCメーカーの人たちの話では、IntelはAtomチップを10インチ以上のデバイスに使わないでほしいと言っている。この件で、メーカーに対するIntelの圧力は相当なものらしい。でもDellのInspironはAtomを使っているし、SamsungはViaの安い競合製品Nanoを使っている。

PCメーカーの人たち(Dellを除く)が言うように、Intelはメーカーに10インチ以上のネットブックの生産を禁じているのか、とIntelに聞いてみた。答えは:“Intelの定義ではネットブックは画面サイズが10インチ以下の機種だ。OEMやネットブックの生産者にも、最良のユーザ経験を確保するためにはこのガイドラインを守るよう、推奨している。”

けっこうなお話だが、まったくくだらない。12インチ画面とそれより小さな画面で(電力消費以外に)性能の差はない。CPUが表示装置を駆動するわけではないから、12インチのネットブックと10インチのネットブックの性能や速さは同じだ。唯一違いがあるとすれば、12インチのほうがなお一層、ユーザのデュアルコア離れ…とくにローエンドのラップトップ離れ…を加速するだろう。

ネットブックはもう市場に完全に定着している。新製品は大型画面と大型キーボードを搭載するから、ネットブックの三大問題の二つは解決する(もう一つはVistaとXPを使いづらいことだが、その対策に取り組んでいる人たちもすでにいる)。.

Intelがいくらメーカーに圧力をかけて10インチに固執しても、そのうち必ず、13インチやそれ以上のネットブックが出てくる。Intelが、大型ネットブックにはうちのAtomを使うなと言ったら、優れた代替機Nanoを持つViaが大喜びでその穴を埋めるだろう。

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(翻訳:hiwa)