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AviaryがAdobe Illustratorに挑戦―初のオンライン・ベクター画像エディタ、Ravenを発表

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Aviaryはニューヨークを本拠にする小さなスタートアップだが、もっとも広く使われているデザインツール、Adobe Illustratorをブラウザ版のアプリケーションでコピーし(さらに拡張しようという)野心的な挑戦を試みている。

われわれがこの会社を最初に紹介したのは1年半ほど前になる。Aviaryは15種類のツールをリリースする計画だが (少なくともある程度開発が進んでいるプロジェクトだけでそれだけある)、まだすべてプライベートなベータテスト中だ。現在、そのうち3種類が、一般に利用可能になっている。Photoshop風のペイントソフトのPhoenix、ピクセル・ベースの画像処理を行うPeacock、カラー・パレットのToucanだ。

ここでAviaryが4番目のツール、Ravenをお目見えさせた。Ravenはベクター・ベースの画像エディタで、デジタル・アーティストの間でもっともポピュラーなデスクトップ・ツール、Adobe Illustratorのクローンだ。(ということはIllustratorが競争相手ということになる)。Illustratorの出力は印刷媒体でも頻繁に利用されている。姉妹アプリのPhoenixと同様、RavenもAdobeのライバルに対して、機能の豊富さでははるかに及ばない。しかし基本的な機能はうまく再現している。制作された作品の仕上がりは上出来だ。ペンとグラデーションのツールは特に優秀で、まさにそうあるべきように機能する。その他のツールの機能もFlexがデスクトップ的な使われ方のアプリケーションのプラットフォームとして適当だという評判を裏書きするように良好だ。

ベテランのIllustratorユーザーが乗り換えを考えるだろうか、といえばその答えはおそらくノーだろう。しかし新米のデザイナーがIllustratorを買う前にまずRavenを試してみるというのは大いにありそうだ。Adobeのデザイナー向けソフトはかなり高額な商品だし、世の中には海賊版を使いたがらないユーザーもいる。

CEOのAvi Muchnickは謙虚にもRaven(やその他のAviaryの製品)をAdobeの製品を代替するものとは呼んでいない。RavenはAdobe Illustratorをウェブ上で補完するアプリケーションと位置づけられている。Illustratorユーザーは自分の作品をSVGインポート機能を利用してオンラインのRavenにロードし、修正を加えた上でAviaryのオンラインコミュニティーに公開するよう勧められている。Ravenなどを補完する各種の生産性ツールが充実するまで、このコミュニティーは間違いなくAviaryの最大のセールスポイントだろう。デザイナーはお互いの作品で利用できるものがあるか探し、あれば修正を加えて使うのも簡単だ。またそう望めば著作権を保留して作品をオンラインで販売することもできる。

1ほど前、Adobeもphotoshop.comから写真処理ツールをリリースしてオンラインのクリエーティブ・ツールの整備に向けて一歩を踏み出している。意外なことに、AdobeはPhotoshopのブラウザ版を作る道を選ばず、ウェブの一般ユーザーに広くアピールするようなアプリケーションを新たにデザインした。つまり、Aviaryにはクリエーティブ系のプロの仕事に十分な信頼性を確保できさえすれば、オンラインのAdobeクローンで成功するチャンスがある。

Aviaryでは、Raven向けにフォントやエクスポート・ファイルの種類の拡充、ビットマップ画像をトレースしてベクター画像を生成する機能の追加などを準備している。来月にはAPIもリリースされる予定で、サードパーティーがAviaryのアプリケーションを自サイトにエンベッドすることが可能になる。この点について興味があれば、問い合わせ先はこちら

下にRavenのデモビデオをエンベッドしておいた。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)