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Academic Earthは教育界のHuluを目指す

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広告効果調査:ゲーム内動画広告は効果の面でテレビ広告に勝る

Richard Ludlowがイェール大学にて線形代数に苦しんでいたとき、インターネットを探し回ってMITの数学教授であるGilbert Strangのビデオ講座を見つけ出した。このときにLudlowは学術ビデオコースやゲスト講演などに簡単にアクセスできるオンラインプラットフォームを構築するアイデアを思いついた。テレビコンテンツについてHuluが行っていることの学術版と言えるかもしれない。以来調査を続けてみたところ、学術系のリソースはさまざまのサイトに散らばっていてファイル形式も不統一であり、見つけるのにも閲覧するのにも不便な様相を呈していることを理解した。

そのような調査結果を踏まえ、LudlowはAcademic Earthを構築した。サイトの目的は教育用ビデオの使いやすいプラットフォームを構築し、誰もが一流大学の学者やゲスト講演に容易にアクセスできる環境を整えることだ。現在のところイェール、MIT、ハーバード、スタンフォード、カリフォルニア大学バークレー校、およびプリンストンから60のフルコースを含む2,395の講義(ほぼ1300時間分のビデオだ)を集めている。これら簡単なインタフェースを通じて講義はタイトル、大学、指導教官毎に閲覧することができる。また、サイトの方で異なる教官の講義をまとめて「経済危機を理解する」とか「フレッシュマンとしての最初の日」などと題したプレイリストを作成してもいる。また、Larry PageCarol BartzTim DraperElon MuskGuy Kawasaki等、有名な起業家や技術系の人々からのレクチャーも予定している。

本サイトにおけるアイデアが新しいものというわけでは全くない。Fora.TVBigThinkも、オンラインでアカデミックな内容のビデオを配信している。iTunes Uでも大学のコンテンツを多数提供している。但しBigThinkと異なりAcademic Earthは独自コンテンツは作成しておらず、既存の学術系コンテンツの再利用を行っている。また、Fora.TVはスピーチや公開講座の方に主眼を据えている。Academic Earthでは一連の講座をまとめて無料で提供しようとしており、一学期分の講座を数日でみることもできる(頭の方が耐えられれば)。アカデミックなサイトなのだからフォーラムやコメント、ソーシャルネットワーク広告などがあっても良いかもしれない。広告もこういうサイトには普通付いている。Ludlowによれば、そういった機能やアプリケーションについては、今後徐々に用意していく予定だとのこと。

Academic Earthのインタフェースは単純で特別な装飾もない。但しLudlowによればYouTube風の動画コメントシステムなどは用意しようと考えているらしい。閲覧者は講義内容への質問を投稿することができる。運が良ければ他の利用者(ないし教授自身)が答えてくれるかもしれない。Ludlowは教育関連商品の広告や、講義に関するチューターサービスなどで収益化を計り、それをコンテンツ保持者とシェアしていきたいと考えている。商利用を行ったり広告を付したりするのは大学側の判断にまかせるつもりだとのこと。また、現在は大学のコンテンツのみを集めているが、今後シンクタンク、カンファレンス、あるいは政府組織からのコンテンツも集めていくことを考えているそうだ。尚、講義は単調で見ていると飽きてしまうかもしれない。Academic Earthではビデオのダウンロードを行うことができるが、実際の所必要なのは車やジョギング中に聞けるよう、MP3オーディオのデータのみなのかもしれない。


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(翻訳:Maeda, H)