おーい、Google! Twitterがリンク先も索引化し始めるぞ

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YouTubeの河はGoogleのソーシャルの海に注ぐ

picture-15Twitter検索がTwitterの中でもっとも将来有望な機能であるのは間違いない。ユーザーはつまらない日常生活について投稿する。企業サイトにリンクしたりセレブをフォローしたりもする。しかしそれらはみな小さな問題だ。Twitterの本当の重要性は全体としての巨大なデータ量だ。GoogleやもしかするとAppleその他の有力プレイヤーがTwitterに興味を示す本当の理由はそこにある。一部の人はそう思っているかもしれないが、ただ単に今バズワードになっているからではない。データの総体が問題なのだ。そしてTwitter自身もそのことを承知している。そしてTwitter検索によって、このデータの総体の効果的な利用の入り口まで来ているといってよいだろう。

今日(米国時間5/6)行われたWebwareのRafe Needlemanが司会したパネルディスカッションで、Twitterの新任の運営担当副社長、Santosh Jayaramは興味深い発言をした。Needlemanの記事によれば、もっとも興味深かったのは、Twitter検索が近くユーザーの投稿中のリンク先もクロールして索引づけするようになるという点だった。現在はまだ初歩的なレベルにあるTwitter検索だが、これが実現すれば次のレベルへと進む大幅な改良だ。これによってTwitter検索は、単に投稿テキストのストリームだけでなく、Twitterユーザーがリンクしている何百万というウェブページを対象とすることになる。もちろんこの中にはスパムもあるだろう。というか、大半はスパムかもしれない。しかしTwitterユーザーのウェブページを対象にすれば、最終的には非常に役に立つコンテンツが浮上してくるはずだ。

Twitter検索がこうしたコンテンツ・ページも検索対象とするようになれば、それはまさにGoogleが今やっている分野だ。TwitterのJayaramが実はGoogleの元検索品質管理担当副社長だと聞けば、なるほどと思わざるをえない。

もちろんTwitter検索がGoogleのように大量のページを索引づけするのは不可能だ。しかし今はそういった規模が問題ではない。Twitter検索はGoogleを代替しようとするものではない。そんなことは馬鹿げている。現在Googleを一般検索の分野で脅かせるプレイヤーは存在しない(Microsoftも含めて)。Twitter検索は、Google検索とは異なった独自の分野における強力なツールとなる。より特化された独自のリアルタイム検索エンジンだ。

Twitterの最大の切り札は、このリアルタイム性にある。現在のところ、完全にリアルタイムではなく、処理にかなりの遅れがみられることもしばしばだが、それでもGoogleのクロールより速い。これはTwitter検索の対象がTwitterメッセージである(更新が速い)のに対してGoogleが対象とするのがウェブ・ページだ(更新が遅い)という点に大きな理由がある。そこで、Twitter検索が更新の遅いウェブ・ページをどのように索引づけするのか、技術的な細部にはまだ困難な点があるだろう。しかしTwitterがこうしたウェブページのデータをどのように扱うのか今の時点で推測してもあまり意味はない。

それよりも、現在すでにはっきりしていることがある。Twitterが検索機能の改良に真剣に取り組み始めたという点だ。前述のように、現在のTwitter検索はキーワードでテキストを検索するというだけのきわめて初歩的な段階にある。Jayaramはこれにある種の「評価による順位づけ」を導入して検索結果の妥当性を改良したいと述べた。こういうと、以前、Loic Le MeurがTwitterのキーワードをユーザーの信頼性の評価によってフィルタリングするというアイディアを持ち出したときのような議論が起きそうだ。しかしJayaramはTwitterの技術者はこの「評価」をどのような基準によって行うべきか、現在まだ検討中だと述べるにとどまった。ということは、フォロワーの数だけでユーザーの評価をするような馬鹿げたアイディアを考えているのではないということだろう。

向こう数カ月のうちにこの分野で興味深い展開がありそうだ―もちろんその前にGoogleがTwitterを買収していなければだが。

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(翻訳:Namekawa, U)