Google Squaredって何? GoogleがWolfram Alphaにぶつけた対抗馬だ

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検索の次の重要課題は、Web上に散乱しているバラバラのデータに、一定の有意義な構造を持たせて提示することだ。たとえばデータベースという構造なら、あらゆるデータに便利なラベルがついていたり、しるしがついていたり、種類別に分類されていたりする。Web上のデータの爆発的な増加に伴って、従来のキーワード検索は限界に近づきつつある。膨大なデータに意味を持たせる一つの方法が、それらに構造を与えることだ。Googleはこの問題に、Google LabsのプロジェクトGoogle Squaredで取り組もうとしている。このプロジェクトは今朝(米国時間5/12)、Marissa Mayerが同社のSearchologyのブリーフィングで言及していた。

Google Squaredはデータの構造としてスプレッドシートを選び、Webから取り出したデータをスプレッドシートの‘ます目(squares)’に収めて提示する。Michael(Arrington)は今朝のブリーフィングに出席して実際にデモを見た(下のビデオ)。Michaelの取材記事にはこう書かれている:

Google Squaredは今月の終わりごろLabsでロンチする。Google Squaredは検索結果をスプレッドシートの形式で返す。Web上の無構造のデータにスプレッドシートという構造を与える。たとえばSmall Dogs(小型犬)で検索するとスプレッドシートの行/列に犬種の名前、説明、サイズ、重さ、起源などが表示される。

GoogleはWeb上の事実データの中に構造性を探り、その構造をSquaredで表現する。“このようなます目を作るためには、膨大な処理能力が必要だ”とMarissaは言った。

このような技術は言うまでもなく、製品、健康、科学などなど対象や分野を絞った検索に向いている。今では数十社ものセマンティック検索のスタートアップたちが、これと類似した方法でWeb上のデータに構造を与えようとしている。中でも今注目を集めているのが、月曜日(米国時間5/11)にロンチしたWolfram Alphaだが、こちらは大量の情報をデータベースに取り込み、それに対してさまざまなクェリを行う。検索結果の構造化は検索の重要な新しい方向性なので、すでにGoogleとWolframの間には競合関係がある程度ある

Wolframは自分のデータベース内の情報に対して、かなり良質な構文解析を行うが、それらの情報はWeb上で検索対象となるデータではない(Webとは無関係な知識の集まり)。Wolframのデータベースは現在わずか10テラバイトの情報を保存しているだけで、それはWeb上の全情報に比べれば微々たる量だ(Wolframに関するぼくの印象記事をもうすぐ載せる予定)。Google SquaredはWeb上の無秩序なデータを単純な表に収めようとする試みの端緒だ。今はまだ実験段階で、どんな分野や対象でも正しく扱えるわけではないが、とにかく方向性は分かる。Webを巨大なデータベースに変えようとする試みは、Webとは無関係に最良の知識情報を独自のデータベース収めてより深い処理や検索を実現しようとする試み(Wolframなど)の対極にある。

下のデモビデオでは、”camera”(カメラ)で検索した結果が、画像も含めて、スプレッドシートのます目に表示される(メーカー、解像度、などなど)。特定のカラム、たとえば「メーカー」をクリックすると、結果がメーカー別に整列される。”rollercoasters”(ジェットコースター)で検索した結果を、高さ、長さ、反転の数などで整列することができる。しかし、ときどきおかしな結果になることもある。”spaceships”(宇宙船)で検索するとCorvette(GMのスポーツカー)やミサイル搬送機が出てくる。一般公開されるのは、まだまだ先のようだ。

[原文へ]

(翻訳:hiwa)