MySpace、ページビュー急減―このままでは深刻な危機に突入する

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CrunchBaseのデータまとまる―第1四半期の数字はやっぱり悪かった

われわれはMySpaceとFacebookのユーザー数を詳しくモニタして、MySpaceの最後の砦、アメリカ市場でFacebookがMySpaceを追い越すのがいつになるか予測を続けてきた。1年前、Facebookは世界で驚異的な成長を記録したが、アメリカ市場では頭打ち状態だった。そこで、われわれはアメリカ以外の市場でのユーザーの経済的価値について疑念を呈した。当時の成長率からすると、FacebookがアメリカでMySpaceに追い付くには4年以上かかる計算だった。今年1月にわれわれは新しいデータに基づいて推測をやり直した。それによると、キャッチアップの時期は2010年1月になりそうだった。ところが今日(米国時間5/18)、数字が劇的に変化した。MySpaceの月間ユニーク訪問者は7100万(Comscore、2009年4月)と昨年同期よりも減少していることが明らかになった。一方、Facebookのアメリカでの訪問者は6750万と順調に増加しており、さらに毎月数百万人を加えている。

つまり、はっきり言って、すでに勝負はついた。MySpaceのユーザー数の増加は完全に止まった。過去を見ても、こうなってから再度勢いを盛り返した例はない。しかしMySpaceにはFacebookに負けつつあることよりももっと差し迫った大問題がある。その問題というのはページビューが急減していることだ。つまり訪問者がMySpaceで過ごす時間がずっと短くなってきているのだ。滞在時間が短くなれば、当然広告のクリック数も減る。

世界のMySpaceのページビューは1年前の474億から今日の380億へと20%もダウンした。同じ時期にFacebookは440億から870億へとほとんど倍増した。しかもアメリカ市場のデータだけを取り出してもMySpaceには厳しい数字が並ぶ。416億から348億へと対前年比16%のダウン(Comscore、2009年3月)だ。逆にFacebookのページビューは130億から200億へと増加している。

われわれは数社の有力アプリケーション・デベロッパーに話を聞いたが、やはりMySpaceでの利用は、最大で毎週0.5%ダウンと急速に落ち込んでいるということだった。

MySpaceという巨艦は間違った方向に突進しつつある。こういう巨艦の方向を変えるのは容易なことではない。このケースでは、すでに手遅れかもしれない。

約1年後に、MySpaceはGoogleから最後のお手当てを貰う。その後はもう広告をGoogleに頼ることはできない。MySpaceは運営費だけで年間5億ドルかかる。ページビューが減少し、Googleからの金も入って来ないとなると、来年MySpaceは赤字に転落する可能性が大だ。昨年は$800M(8億ドル)以上の収入があったが、今年は5億ドル以下に減少する可能性が高い。新しいCEOのOwen Van NattaがMySpaceの本社があるロサンゼルスにまだ引っ越さない理由もわかろというものだ。

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(翻訳:Namekawa, U)