retweetの壮大な可能性

次の記事

Google Earthにディズニーランド・パリ出現。本物には行かないだろうけど

編集部より:本稿の著者は、YammerおよびGeniのファウンダー兼CEO、David Sacksである。同氏は以前PayPalのCOOを務め、アカデミー賞候補作品「サンキュー・スモーキング」を制作した。SacksはYammerにretweet機能を導入すると言っている。この「企業向けTwitter」製品は、昨年TechCrunch50でデビューした。同氏のTwitterユーザー名は@DavidSacks

Twitterが出してきた新機能は数多いが、中でも一番強力なのは、ユーザーたち自身が生みだした行動に基づくもののようだ。

@replyで起きたことがまさにそれだ。みんなが「@ユーザー名」の形で呼び合い始めた。Twitterがそれに気付いて正式機能としてサポートした。その結果Twitterはウェブで最大の議論の場になりつつある。

同じような可能性を秘めたユーザーの習慣が他にもある。retweetだ。

誰かが面白いつぶやきをみんなに紹介すると、retweetが起きる。@replyと同じく、この記法もユーザーたちによって有機的に生まれた。「RT」の後に元のメッセージの作者の@ユーザー名を書き、その後にメッセージを入れる。

問題は摩耗だ。メッセージをコピー&ペーストして作者のユーザー名もコピー&ペーストしなければならない。メタデータを追加したために140文字を超えてしまい元のメッセージを削らなければならないことも多い。メタデータが重なってくるので、retweetをretweetするのはさらに大変だ。つまり、興味あるメッセージは1~2世代を超えては広がらないということになる。

Tweetdeckなどのクライアントにretweet機能を組み込むことは部分的な解決にしかならない。コピー&ペーストは必要なくなるが、原文の編集は残る。

Twitterはこの機能を正式サポートして「RT」オプションを付けるべきだ。このボタンをクリックすると、元のメッセージをフォロワーのフィードに再投稿する。再投稿されたメッセージは元のままの状態(ただしretweetである旨の注釈が付く)で読むことができ、それをまたretweetすることもできる。(私のスクリーンショットの「Before」と「After」を参照)。

retweetをretweetできることは非常に重要で、これはそのメッセージがtwitter界を摩耗なしに広がっていけることを意味する。これによってTwitterが、われわれの文化にミームを広げる最適な方法になると私は確信している。

Twitterは最も多くretweetされたメッセージに関する分析を犠牲にすることによって、この現象を加速することができ、ユーザーは世界中に最も速く広がっいるアイディア(やリンク)を地域のネットワークの中で見ることができるようになる。

もう一つの提案がある。retweetされたメッセージの原著者のアバターの下にフォローボタンが表示されていれば、簡単にその人をフォローできる。そうすることによって、retweetが興味あるコンテンツだけでなく、興味ある人々をも広く知らしめるのに役立つ。これには、Twitterにおける「有名人」バイアスを平滑化する効果もあり、一般人でも関心をひくメッセージを投稿することで、すばやくフォロー人数を増やすことが可能になる。このような機能がなければ、みんなは自分が有名人でない限り見つけてもらうのは無理だと思い込んでしまうだろう。

検索や@replyと同じように、retweetはTwitterの中核をなす強味である「見つけやすさ」と「知らせやすさ」において重要な役割を担っている。共有プラットホーム間の戦いの中、Facebookがこの機能を模倣できるとは考えにくい。なぜなら、Facebookではプライバシー設定のために麻擦なくコンテンツが広がっていくことが妨げられているからだ。

もしTwitterが、プライバシーがあまり重要でない情報(大半の近況アップデートやあらゆるリンクがそうだ)を発見、共有するためのプラットホームを支配するようになれば、突如としてFacebookは、主としてブライベートな出来事やメディア共有に使われる共有ユニバースの小集団に見えてくるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)