GeeksOnAPlane、Tokyo 2.0でウェブと言語の関係について学ぶ

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t2p0_logo_large月曜日(6/8)に東京で始まったGeeksOnAPlaneグループのアジアツアーも、今日は米国拠点ギークの大半が北京へ向かう。既に元TechCrunch従業員のMark Hendricksonが、日本のテク風景に対する彼の考えを、アメリカ人の視点から報告しているので、私(日本拠点のTechCrunchネットワーク所属ライター)は、GoaPグループが東京で目の当たりにしたプレゼンテーションの(ほぼ)すべての概要をお伝えしよう。

書くべきことが山ほどあるので、GoaP東京編は2回に分けて掲載することにする(後半は明日)。まず始めはTokyo 2.0。数々のプレゼンテーションとライトニングトークでネットワークを繋ぐ業界の月例イベントだ(毎回約200名が参加する)。

今回は、計4本のプレゼンテーションがあり、言語とウェブが相互にどう結びつくのか、またそれがウェブの発展にどう貢献するのかとういう課題に焦点が当てられた。6月8日月曜日にTokyo 2.0で行われた全プレゼンテーションの速報を以下にお届けする。

プレゼンテーション1:gooサービスへの自然言語処理の適用(富田準二氏)

goo_logo背景と概要:

Alexa JapanでNo. 10にランクされているGooは、日本最大級の検索エンジン兼ポータルサイトだ。発表者の富田氏が、同社で開発したNLP(自然言語処理)ベースのツールである「ブログ評判分析」と「ブログ通信簿」を紹介した。前者はブログ記事内に文章で表わされた感情を自動的に理解できるというツールだ。ブログ記事を収集、分析し(「このパソコンにはクールなディスプレイがついている」と「このクールなパソコンにはディスプレイがついている」の違い)、結果ページでデータをビジュアルに表示する。

ブログ通信簿は、ブログのURLを入力すると影響力、勤勉さなど4つの観点から成績をつける。アイディアは面白いが、私には単なるオモチャにみえた。

発表全編のビデオ(日本語、英語通訳付)、17分18秒):


プレゼンテーション2:Ubiquity: 言葉で操作する Web(アーリーワイン マイケル芳貴氏)

mozilla_labs_ubiquity背景と概要:
GeeksOnAPlane(と私)が特に気に入ったのがマイケル芳貴氏によるUbiquityという昨年Mozilla Labsが立ち上げたプロジェクトのプレゼンテーションだ。吉貴氏によると、Ubiquityは、ウェブサービスのマッシュアップとして文字コマンドを集約するFirefoxのアドオンで、ウェブと言語を結びつけることによって、ユーザーがオンラインでできることを増やそうというもの。

中核を成すアイディアは、コマンドに自然言語をを用いることによって、Ubiquityをできるだけ簡単に使えるようにしていることだ。例えば、誰かをサンフランシスコの「Cyber Cafe」のディナーに誘うメールを書いていて、地図を貼り付けたいと思ったとする。通常は新しいタブを開いて地図を見つけたら、リンクをメールに貼り付ける。

ところがUniquityはメールタブの中から直接開くことできて、テキストボックスに「map san francisco」と入力するだけで、そこにポップアップしたGoogle Mapをキー一つでメールに貼り付けられる(店の名前と都市を選んでツールに探させることもできる)「yelp cyber cafe san francisco」と入力すると、UbiquityがそのレストランのYelpでの評価が書かれたJPEG画像を出してくれるので、それをメールにそのまま貼り付ければよい。全部で数秒で済んでしまい、Google MapsやYelpにアクセスする必要もないい。すべてが今使っているブラウザータブの中で行われる。

Mozilla Labsでは、現在Ubiquityを実験プロジェクトと位置付けていて、ローカライズ作業を行っているところだ。これについての詳細や、その他のUbiquity関連情報は、吉貴氏のビデオまたはSlideShareでご覧いただきたい。

発表全編のビデオ(英語および日本語。吉貴氏自身による。9分10秒):
【訳注:同氏のセルフ通訳が見もの】

Ubiquity: Command the Web with Language 言葉で操作する Web from mitcho on Vimeo.

プレゼンテーション3:Web合成音声配信システム【vds(ボイス・デリバリ・システム)】のご紹介(新城直氏)

vds_logo背景と概要

もう一つGoaPグループの空想力をくすぐったプレゼンテーションがVDS(ボイス・デリバリー・システム)で、これは東京の株式会社ナレッジクリエーションが開発した合成音声システムのAPIだ。主に高齢者と障害者を対象としたもので、VDSを使うとどのインターネットサイトにも「読み上げ」ボタンを付けることができる。クリックするとVDSがページ内のコンテンツを読み上げてもよいか確認する。現在30言語をサポートしている。

すばらしい製品で、特にユーザーがソフトウェアをダウンロードしなくてもよい点がよい。Knowledge Creationは無料版(ページ当たり5000文字まで)と数種類の「プロ」版を提供している。

発表全編のビデオ(日本語および英語通訳:13分20秒):

プレゼンテーション4:ソーシャルメディアと翻訳 そのギャップを越えて(クリス・サルツバーグ氏)

global_voices_logo背景と概要:
東京在住のアメリカ人、クルシ・サルツバーグ氏は、ラーター兼翻訳家で、かつて国際的ブログネットワークのGlobal Voices Onlineに在籍していた。ウェブにおける多言語の持つ意味について語った。サルツバーグ氏は、ソーシャルメディアと人間の言語を分けることは、さまざまな孤独を具現化することに他ならないと主張する。

コミュニティーによる翻訳ことが、このバラバラになった部分を橋渡しするための鍵であると論じたが、時間内にプレゼンテーションを終えることができなかった(だからスライドを下に貼っておいた)。

ビデオ(サルツバーグ氏の英語と日本語によるプレゼンテーションは11分30秒以上かかった)はここにある。

ライトニングトーク:
ライトニングトークは日本のウェブスタートアップ4社によって行われた。
PopinpopIn Rainbow(主要ブラウザー用のアドオンで、検索、価格比較、Wikipedia検索などを行う[ビデオ])、Keireki(日本語専用の「大人」のためのコミュニティー [スライド])、Eigobama(日本人にバラクオバマのスピーチを使って英語を教えるサイト[スライド])、MyGengo(人力翻訳サービスで4言語に対応している[ビデオ、MyGengoのプレゼンテーションは5分30秒時点から])。

ガイジンゲストが日本での初日の夜に消化するには量が多すぎたかもしれないが、Tokyo 2.0の資料はここにうまくまとめられているので、誰でも見ることができる(私はこの記事のためにざっと読んだだけだ)。GeeksOnAPlaneは、きのう(日本時間6/9)の“Startonomics Tokyo”イベントでは、さらに長い時間を過ごした。これについては明日別の記事で概要を書くつもりだ。

Tokyo 2.0のオーガナイザーであるAndrew Shuttleworthからは既に来月のイベント(テーマ:クラウドコンピューティング)も発表されている。もし7月13日に東京に居合わせることがあれば、是非この(非営利の イベントに参加して日本のテク風景に触れてみてほしい(それが無理なら、その頃Tokyo 2.0のUstreamページで)。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

“GeeksOnAPlane、Tokyo 2.0でウェブと言語の関係について学ぶ” への2件のフィードバック

  1. […] Geeks on a Plane、日本での狂宴第2日は、日本の新生スタートアップ企業による(概ね)見識あるプレゼンテーションやパネル、売り込みによって、丸一日を消化した(第1日目の概要はこちら)。Startonomics Tokyoイベントは、6月9日(火)にKDDIウェブコミュニケーションズ(日本最大級のホスティングプロバイダー)本社で行われた。 […]

  2. 研究開発 より:

    話題が収束する単語についての指標…

    検索語の曖昧性を解消するキーワードの提示手法
    電子情報通信学会技術研究報告, データ工学 105(172) pp.1-6 20050707
    若木裕美  東京大学大学院
    正田備也  高須淳宏  安達淳    国…

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