Chris Anderson

「ロングテール」のアンダーソン氏が提唱する直感に反したオンラインメディア料金体系

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Wiredの編集責任者であるChris Andersonが、今日(米国時間6/15)ニューヨークで行われた同誌主催のカンファレンス、Disruptive By Designの開会にあたって、インターネットがどうやって何もかもタダにしているかについて語った。これは同氏の最近の著作、Free: The Future of A Radical Price(仮訳「無料:過激な価格の将来」)の主題でもある。Andersonは、最近益々明白になってきたことを、はっきりと口にした ― 製品がデジタル化されると、限界費用がゼロになる。

「これはオンラインにおける万有引力の法則である」とAndersonは言う。「デジタル化されるものはすべてタダになる。無料バージョンは出てくるのだから、無料の相手と張り合うか、タダで配って他の物を売って儲けるしかない。今日ゼロでなくても、明日はゼロになる」。

これがどうメディアに影響を及ぼしているか、また従来のメディア企業がオンラインコンテンツを有料にするべきか否かについて言及したとき、同氏はWall Street Journalが実行していることに基づいて、いくつかの結論を導いた。問題は無料対有料ではなく、無料対フリーミアム(freemium:無料版と有料プレミアム版の組み合わせ)だ。オンラインで収益を上げる方法を模索しているメディア企業に向けて、Andersonがスライドの1枚に、次のルールを書いていた。

  1. 最良のモデルは無料と有料の融合
  2. 他で真似されるものを限定品だと言って料金を取ることはできない
  3. サイトで一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけない
  4. 有料ページにはニッチにアピールするコンテンツを置く。ニッチは狭ければ狭いほどよい

これはいささか直観に反する。メディアサイトがコンテンツを有料化するなら、人気コンテンツではなくニッチ向けにせよと言っているわけだ。しかし、広告収益を最大にしようという視点に立てば、まさしくこれが正しいやり方だ。誰もが欲しがるコンテンツは広告費で賄っておいて、ニッチ向けの限定コンテンツは少人数に高い値段で売ればよい。Andersonの前著は「ロングテール」。メディアに関してこう予言している、「グラフの頂上は無料に、裾野は有料になる」。

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(翻訳:Nob Takahashi)