Google Chromeでオペレーティングシステムの定義が変わる

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GoogleがMicrosoftに核爆弾を投下, その名はChrome OS

昔の記事を探しながらブログを書くのは、楽じゃないね。

去年ぼくは、Meet Chrome, Google’s Windows Killer(WindowsキラーChromeが登場)と題して、発表されたばかりのChromeブラウザに関する記事を書いた。まずその記事から引用しよう:

ChromeはWindowsと直接対決する完全なデスクトップオペレーティングシステム以外のなにものでもない。…今後数年のあいだに何百万ものWebデバイスが、デスクトップのWebデバイスすら、Windowsというレイヤ(layer, 層)を完全に脱ぎ捨てて、ユーザが必要とする唯一のオペレーティングシステムとしてブラウザを使うようになるだろう。

上に引用した記事に対する反応の代表的なものが、The Registerのやつだ: “この文は完全なナンセンスだ。私は、揚げ足を取っているつもりはない。本誌の読者なら誰もが、適切なOSがなければブラウザは動かないことを知っているだろう”。

口やかましい人たちは、ブラウザがオペレーティングシステムだなんてとんでもないと言う。オペレーティングシステムには、ハードウェアのドライバがあり、メモリやプロセッサの管理機能があり、エトセトラエトセトラと彼らは主張する。確かに彼らの言うとおり、Chromeブラウザはオペレーティングシステムではない。ドライバなどがないから、オペレーティングシステムの定義を満たさない。しかしそれでも、彼らにとって不吉な壁の落書きは消えない。Googleは、Chromeは明らかに、Windowsと対抗するオペレーティングシステムだと明言しているのだ。

では、今日へと早回し。Chromeには現在3000万のアクティブユーザがいるとGoogleは言うし、追跡サービスによればそのマーケットシェアは6%程度だそうだ。まだ1歳にならないブラウザとしては、悪くない。

そして今度はどうだっ!、GoogleはChromeの背中にでっかいドライバの袋(Linuxカーネルとも呼ぶ)をくくりつけて、それをGoogle Chromeオペレーティングシステムと呼んでいる。もう誰にも、オペレーティングシステムじゃないなんて言わせないぞ。

このOSは、完全にWebを主役とするアーキテクチャになる: “このソフトウェアのアーキテクチャはシンプルです…Linuxカーネルの上に新設計のウィンドウシステムがあり、その中でChromeブラウザが動きます。アプリケーションのデベロッパにとっては、Webがプラットホームです”。Googleのこの言葉の意味は、ブラウザがプラットホームでありブラウザがUIであるということ。

これで、口やかましい連中も満足するだろう。Windowsはハードウェアの管理プラス、アプリケーションにプラットホームだ。だからそれをOSと呼ぶ。Chrome OSはハードウェアの管理プラス、アプリケーションプラットホーム(=ブラウザ)だ。だからこれまた、OSだ。

でも、プラットホームがブラウザなら、いろんなデスクトップアプリケーションが使えない? Officeは使えるの? あっかんべーだ。ZohoがあるしGoogle Appsがあるでしょ。Officeは忘れましょう。ChromeとGearsGoogle WaveHTML 5と、FlashやSilverlightのようなWebプラットホームがあれば、それまでのデスクトップの何倍もすばらしいコンピューティング環境だ。何もかも、インターネットにある。OSのやることは、コンピュータを立ち上げて、なるべくすぐにユーザにブラウザを提供し、邪魔しないように楽屋裏に引っ込むことだ。

Chrome OSはまさにそれをやる。Windowsと違って無料だ。Googleの最初のターゲットはネットブックだが、それも忘れよう。GoogleがChrome OSのベータを発表する来年は、大手のメーカーも含めてありとあらゆる機種のPCが、それを搭載するだろう。Microsoftの最大の収益源に、強敵が現れることになる。WindowsもOfficeもないコンピュータが徐々に人気を増していく…レドモンド(Microsoft本社)の連中は背筋がぞっとするだろう。独禁法で調査が入っている今ならGoogleをヤリ玉に上げれるかもしれないが、仮にGoogleがやんなくても、オペレーティングシステムとブラウザの一体化は、そのうち誰かがやり始めることさ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))