リアルタイム検索の課題と未来像…CrunchUpのパネルより

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リアルタイムの三銃士Twitter, Facebook, FriendFeedがCrunchUpで語る

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これはReal-Time CrunchUpの会場からの実況だ。今は、リアルタイム検索パネルの発言を聞いている。パネリストは:

Edo Segal(ES), Relegence
Sean Suchter(SS), Microsoft
Danny Sullivan(DS), Search Engine Land
Vipul Ved Prakash(VV), Topsy
Kimbal Musk(KM), OneRiot
Matt Cutts(MC), Google
Gerry Campbell(GC), Collecta
Erick Schonfeld(Erick), TechCrunch(司会)

以下はぼくの取材メモだが、ライブのビデオをここで見れる。

ES: NSA(National Security Agency, 国家安全保障局)は何十年も前からリアルタイム検索をやっている。それはたとえば、このパネルの、最近の5分間に言われたことのすべてを集めることだが、それは可能なのだ。それは記憶ではなくて、現在の意識そのものだ。〔“今”と“最近”は違う。〕

Erick: リアルタイム検索の現状はどうか? それは単にTwitterのことか、それとも今現在のインターネット全体が対象か?

KM: これまでの検索は、図書館に行くようなものだ。その図書館の最良の司書がGoogleだ。しかしリアルタイム検索は、「今」を検索する。

DS: Twitterだけではないが、先頭を切っているのがTwitterだ。リアルタイム検索は、検索エンジンの構造が全然違う。Googleの画像検索とも違うし、Bingの画像検索とも違う。そもそも、リアルタイム検索の一般的な定義がまだ存在しない。Twitterがリアルタイム検索であるのは、すべてのコンテンツが「今」のものだからだ。

Erick: フィルタをかませたとたんに、それはリアルタイムでなくなるのかな?

GC: スポーツの試合でも、全部見たいときもあれば、得点シーンだけ見たいときもある。フィルタをかけても、試合運びが遅くなるわけではない。うち(Collecta)では、コンテンツの約90%を今でも保存している。分析して、人びとがいちばん見たがる部分を知りたいからだ。

KM: 消火ホースの先端〔==リアルタイムの「今」〕に口をつけて水を飲もうとすると、死ぬこともある。イランの選挙の90%をフィルタして得たとしても、それは有益な情報だが情報全体のごく一部にすぎない。今後は、スパムがもっともっと増える。だから、有益なフィルタはどうしても必要なんだ。

MC: 数週間前に行われたSearchologyを、あなたも取材したと思うが、Googleはリアルタイム検索に関心を持っている。私がGoogle入社した2000年には、インデクスの更新は数か月おきにやっていた。2003年には数日おきになった。2007年になると、10〜15分おきになった。もっと短くするよう努力しているが、実際は、リアルタイムでなくてもよいものとのバランスが重要だ。

Erick: あのとき、Marissa MayerとLarry Pageはリアルタイムの話をたくさんしていたが?

MC: 今Googleで、リアルタイム方面で活発な研究開発が行われていることは事実だ。

Erick: Microsoftさんは、どう?

SS: うちももちろん、リアルタイムには本気で取り組んでいる。Twitterを検索する、うちのプログラムのデモをご覧になったと思うが。

ES: 今は、Twitterしかないね。

VV: Twitterのフィードは大きくて興味深い情報源だが、でもWebの大半が今ではそういうリアルタイムの方向へ向かいつつある。

Erick: Twitterだけで、どれぐらいの情報量?

KM: ユーザ調査によると、うちのデータの20%だ。うち独自のデータが50%。そのほかは、Diggなどなどだ。Twitterだけだと偏りがあるし、しかもスパムがとても多い。

GC: Twitterには、頭しかないからね。Twitterで胴体や尻尾を手に入れるのは、とても難しい。

Erick: Twitterのスパムについて一言。

MC: Web上のスパムは匿名だが、Twitterのは一応名前がある。8年も前から、こんなバカなことをえんえんやってる連中がいるんだからおもしろい。今ではスパムも速くなってるね。

Q&A

Q: Facebookで検索をするには?

ES: すでに準備中だが、開発のペースは遅いね。Twitterの影響で、やらざるを得なくなったのだと思うが。

SS: Facebookはステータスアップデートの公開に取り組んでいる。それが実現したら、すばらしいと思う。

ES: あと数か月だろう。Twitterにとっては、大きな脅威だね。

Q: リアルタイム検索の結果を良質にするには?

MC: たしかに、その点は問題だ。日付(新しさ)vs.権威(権威ある情報)の問題は、もうすぐ解決するだろう。日付(新しさ)だけだと、結果は悲惨だ。

GC: 格付けとフィルタリングは、互いに排他的ではない。フィルタがなんであれ、どのコンテンツをユーザに見せるべきかを決めなければならないのだから。〔フィルタリングした結果をさらにランク付けするという意味か。〕

KM: OneRiotでは、Pulse Rankをやっている。ランク付けが検索時に行われるのだ。

ES: 今後の技術の展望の中で、今がどういう時期なのか、見極めが難しい。でも、目標を何に置くのかは重要だ。リアルタイム検索は、検索ボックスを使うこととは違う、という認識の普及が必要だ。インターネット常時接続という状態は、(リアルタイムという見地では)電話で超長電話をしている状態と同じだ。そして次は、ネットのリアルタイム性によって、われわれの日常の現実が拡張現実(augmented reality, データやメディアやコミュニケーションによって増強された現実)になる。2年後のこのカンファレンスでは、それがメインの話題になるはずだ。

パネル終了

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))