Steve JobsがAppleのタブレット機を大いに気に入って「2010年1-3月に出せ」と至上命令

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Facebookはユーザの情報のすべてを一般公開したがっている

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言われて思い出す方もおられると思うが、昨年の12月に本誌は初めて、Appleが大型のiPod touchを企画していると報じた。Appleのタブレット機をめぐる噂はここ数年つねに飛び交っていたが、本誌の情報筋は、そのデバイスがAppleの今のモバイルデバイス、すなわち売れに売れているiPhoneとiPod touchに近いと言っていた。そしてAppleInsiderの最新報道は、そのことを確認するとともに、さらに詳しい情報も報じている。

中でもいちばん重要なのは、何か月も、あるいは何年もかかって企画を練り上げたであろうそのデバイスに対し、Steve Jobsが最終的にゴーサインを出したということだ。Appleでは今でも、製品が実際に世に出る/出ないを決めるのはJobsの鶴の一声だ。Jobsはその新製品をとても気に入って、発売を2010年と“確定”したそうだ。AppleInsiderによれば、今回の情報筋は“Appleの内部事情に関しては驚くほど正確な”ことで高く評価されている人物だそうだ。

しかも、待つのは1年やそれ以上ではない。発売は第一四半期だ。これまでの噂では2009年の秋だったから、それほど大きなずれはないね。

では、そのほかの詳細情報は? まず、画面サイズはどうやら10インチらしい(本誌の記事では7〜9インチだったが)。そして3Gのワイヤレス内蔵だ。ここから、話は俄然おもしろくなる。噂ではAppleは、iPhoneではない製品に関してはVerizonと交渉中ということだった。iPhoneに関しては来年もAT&Tが独占キャリアだ(合衆国市場)。でもこのところ、AT&Tに対してご機嫌斜めなのはわれわれユーザだけでなくAppleもだ、という噂があっちこっちから聞こえるようになっている。そして昨日(米国時間7/23)、AT&TのCEO Randall Stephensonが述べたところによると、iPhoneは永遠にAT&Tの独占というわけではないという。たぶん、近いうちに独占契約は終わるのだろう。

提携をめぐるもう一つの話題は、その新しいデバイスを動かすプロセッサに関してだ。これまではずっと、IntelのAtom説が濃厚だったが、ここにきてにわかに、噂の主役はAppleが昨年買収したチップメーカーPA Semiに作らせるApple独自の特製チップでになっている。AppleInsiderも同じことを言ってる。Appleのねらいは、Atomよりも電力消費の少ないチップだと思われる。

今回の報道でいまいちはっきりしないのは、その新製品のオペレーティングシステムだ。AppleInsiderが描いた想像図(上の画像)では、iPhoneやiPod touchのアプリケーションを動かせることになっている。ということは、Mac OS XではなくてiPhoneのOSの独自バージョンか。でも、たかが想像図に振り回されてもしょうがない。低電力チップならiPhone OSも動かしやすいだろう。しかしそうなると、iPhoneをほかのモバイルデバイスに対して際だたせていた独自性が失われ、デベロッパは複数のフォームファクタに対してアプリケーションを開発しなければならないことになる。

価格にも疑問符が付く。AppleInsiderの記事は“iPhoneのハイエンド機とMacのノートブックの普及型機との中間ぐらい”と言っているが、それは300ドルから1000ドルということだから範囲が広い。しかしAppleのCOO Tim Cookが先日、399ドルや499ドル以下はあり得ないと言ったから、699ドルとか799ドルぐらいか?

しかし実質的な価格は、ワイヤレスのキャリアがどこになるかによっても違ってくる。それが一社なら、割引きによって相当価格は安くなるだろう。でも、携帯電話ではないデバイスに対してユーザが月額料金を払うだろうか? それは、ありえないはずだが。だからたぶんAppleはVerizonなどのキャリアに対して、AmazonがKindleでやってるような方式を検討するだろう。アクセスの費用が製品価格に含まれている、という方式だ。ただし問題は、Kindleは本の転送のためにわずかなワイヤレスデータしか使わないのに対し、Appleのタブレット機はアプリケーションやインターネットアクセスのために大量のデータをたぶん使うことだ。

もしそうなら、製品価格にアクセス費用をあらかじめ含めるという方式は無理だ。通信料はどうしても別立てになる。今後数か月は、この点にも注目したいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))