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Twitterのウェブ・クライアント、主要9製品、徹底比較

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この記事はイスラエル在住のブロガーOrli Yakuelの執筆。長時間かけてTwitterのウェブクライアント9種類を実際に利用した評価レポートだ。 (われわれは、これに加えて、先週リリースされたtuneinも優れたクライアントだと考えている)。それにもちろん、Twitter.com自体もTwitterのウェブクライアントだ。しかし、われわれギークは常に違いを求める。Orliのブログはこちら。go2web20

呆れたことに、Twitterユーザーのほぼ50%がいまだにTwitter.comを利用しているという。当たり前だろうと言われるかもしれないが、Twitterのヘビーユーザーなら誰でも、あまた存在するTwitterのウェブクライアントの中でTwitter.comのユーザー体験は最低だと口をそろえて証言するだろう。もちろんTwitter.comには(新規ユーザーがTwitterに加入するための一番普通のチャンネルだという点を除いても)良い点はある。シンプルで使いやすいことは認めざるをえない。

しかし数か月もTwitterを使っていれば、ReTweet(引用して再投稿)ボタンや自動アップデート、ユーザー・グループ、フォローしている相手/されている相手の一覧などの機能が欲しくなってくる。Twitter本家にはこういった機能はない。ただし、FirefoxのユーザーならPower Twitterアドオンにそういった機能がたいてい用意されている。しかしここでは、一般のブラウザからTwitterアカウントにアクセスできる高機能ウェブ・クライアントをいくつか紹介してみたい。

Web版のSeesmic (情報開示:TechCrunch編集長のMichael Arringtonは少額ではあるがSeesmicに投資している)は、ユーザーのTwitter上での活動をリアルタイムで一か所でモニターできるサービスだ。友達リストを表示してそれぞれの相手のメッセージを表示させることができる。レイアウトのカスタマイズもできるし、なによりユーザー・インタフェイスがすっきりしている。私はTwitterのウェブクライアントの中ではWebSeesmicが一番ポテンシャルが高いのではないかと思っている。もちろん、あちこち改良の余地はある。たとえば、デザインがシンプルなのはよいが、いささか素っ気なさすぎるきらいがある。RTとDM(直接メッセージ)はもっとビジュアルにして、ワンクリックで実行できるほうがよい。リストビューはカラムビュー(段組み)より見やすいが、あまりにもフォントサイズが小さすぎる(これはできるだけ早く直してもらいたい)。これに加えて、あと2つ重要な機能が欠けている。一つはトレンドリストだ。これはTwitter上で現在何が起きているかリアルタイムで知るために重要な機能だ。もう一つはtwitpic/yfrogの写真共有サービスのサポートだ。さて、Seesmic本来の強みはビデオコメント機能だ。ビデオ・コメントをウェブ版にも導入したら利用価値は今の10倍にもなるはず。Loicはビデオ機能の導入をすっかり諦めてしまったのだろうか?

一方、PeopleBrowsrは万能だ。ユーザーが所有しているすべてのTwitterアカウントのメッセージ・ストリームを表示し、管理できる。自分の投稿、DM〔直接メッセージ〕を表示する。キーワード検索、友達のグループ分け、タグ付したto-doリスト、ユーザーの加入しているSNSとの統合、RSSのインポート、その他ありとあらゆる機能が用意されている。問題は、機能が豊富すぎて、かえって使いづらくなっていることだ。経験豊富なパワーユーザーでもよもやこれほど多くの機能がすべて必要になるとは思えない。さいわいなことに、PeopleBrowsrには機能を削ったライト版がある。こちらの方が使いやすいが、そのライト版でも私はまごつき気味になった。

PeopleBrowsrはありとあらゆるソーシャルサービスをすべて取り込んでユーザーのウェブ上での活動をすべてサポートしようとしている。機能の豊富さという点で、現在ウェブで最大のオンライン生産性ツールとなったZohoを思わせる。PeopleBrowsrもZohoのような地位を狙っているのだろうか?

TwitHiveはマルチ・チャンネルのTwitter管理ダッシュボードだ。このサービスはユーザーのキーワード検索に基づいてチャンネルを作成する。ユーザーはそれぞれのチャンネルを自由にカスタマイズできる。ただし、コンセプトは良いのだが、実際にテストしてみるといささか失望した。まず、ユーザーインタフェイスが使いにくい。検索とその結果のアップデートがばらばらに表示される。カラムを追加するのにひどく手間がかかる。他のサービスならそんなことは自動的にやってくれるのだが。ひとつ優れている点は、Twitter検索と同時にGoogleニュースとブログ検索ができるところだ。

プライベートと仕事用など複数のTwitterアカウントを持っているユーザーにはSplitweetが便利かもしれない。Splitweetには1つのメッセージを同時に複数のアカウントに投稿する機能がある。また1つの管理画面で複数のアカウントの友達の管理をすることもできる。ところが、ちょっと問題がある。それぞれのアカウントは色分けされている。Splitweetはメッセージにそのアカウントの色でマークを付ける。個人的にはアカウント名を色で区別しなければならないというのはあまりありがたくない。アカウント名か、そうでなくとも小さいアイコンなどで区別するようにしてほしい。どの色がどのアカウントだったかいちいち思い出したり、調べたりしなければならないのは不便だ。

TweetTabsはTweetmemeプロジェクトの一つだ。Twitterで話題になっているトレンドをモニタするにはいちばん簡単な方法だろう。使い方というほどの手数もかからない。単にサイトを訪問して、さまざまな話題に関するストリームがリアルタイムで流れていくのを見ているだけで面白い。もちろん、自分の興味ある話題をキーワードにして、検索することもできる。この場合、TweetTabsは
動的に新たなカラムを作って、そこに検索結果をストリーミング表示する。利用にあたって特にユーザー登録は必要ない。発見したメッセージにReplyしたりRTしたりしようとすると、ユーザー自身のTwitterアカウントにリダイレクトされる(これは安全だし便利な方法だ)。ただし、そういう仕組みのため、TweetTabs上ではフォローしている友達のストリームを見たり、アカウントを管理したりすることはできない。

TweetTabsに多少似ているが、MonitterもTwitter上で起きている主要な出来事をユーザー登録やサインインなしに表示してくれるサービスだ。検索ボックスが3つ表示されるので、それぞれに検索語を入力するだけでよい(必要ならもっと検索ボックスを追加することもできる)。すると数秒でライブ・ストリーミングが始まる。上で紹介した他のサービスと違う点は、Monitterにはリアルタイムで検索結果をストリーミング表示するウェジェットが用意されていることだ。このウィジェットはCSSがカスタマイズできるので、自分のウェブサイトにそぐわしいデザインに変更することができる。

Tweenkyはリアルタイムのアップデートができるようにした初のTwitterウェブクライアントだった。しかし、残念ながら、その後あまり進展が見られない。リリース当初はGmail風の素敵なルック&フィールだったのに、今回使ってみたら、どうしたわけか、平凡なデザインに改悪されていた。しかし、シンプルで使いやすい点は依然として評価できる。初心者でもTweenkyの使い方でまごつくことはないだろう。トレンド・トピックその他利用できる機能は常に表示されており、すぐにアクセスできる。メッセージストリームはカスタマイズ可能だ。アップデート・ボックスの大きいフォントは見やすくて良い。

Tweetreeがリリースされたときにはずいぶん評判になった。今回改めて使ってみたが、残念ながら、新しい機能は追加されていなかった。(こうしたスタートアップの製品は短時間にどんどん改良されていく必要があるのでは?) もちろん、これは優れたサービスだ。Twitter内のメッセージだけでなく、関連した情報を広くとらえることができる。Tweetreeはリンク先のコンテンツを自動的にエンベッドして表示する。写真、ビデオ、テキストなどほとんどあらゆるコンテンツをTweetreeの中から見ることができる。〔訳注:また、ReplyをGmailのようにスレッド化して表示する機能がある。〕 ただし、デザインには少々気に入らない点がある。フォローしている相手のページに行くと、相手の設定している背景に変わるのがどうもうるさい。メッセージ表示領域の周囲に気が散るような背景を表示する必要はないと思う。

TwitZapはTwitter本家のサイトのUIをほとんどそのまま使っていくつか重要な機能を追加したレイヤーだ。まずユーザーが興味を持つトピックについていくつでもチャンネルを設定することができる。サイドバーには、自分宛メッセージやDMと並んでチャンネル名が表示され、それぞれ未読のメッセージ件数が表示される。このあたりはRSSリーダーに似ている。さらにそのチャンネルを誰がフォローしているかという情報も表示される。これは共通の関心を持つ他のユーザーを発見するのに実に有効な機能だ。ページはリアルタイムで自動的にリロードされる(リロードの間隔を指定することもできる)。またブラウザのタブには未読のメッセージ数が表示される。以上9つのサービスの中からどうしてもどれか1つ選ばなければならないとしたら、私はTwitZapを選ぶ。ただし利用にあたっていちいちTwitterユーザー名とパスワードを求めるのは止めてもらいたい。TwitterのIDを利用したシングル・サイン・インにすぐにも改めるべきだ。

率直に言って、私はこれらのウェブ・クライアントのどれにも本当に満足はしていない。Twitterのデスクトップ・クライアントに比べてウェブ版はまだいささか弱いと思う。デスクトップ版なみのユーザー体験を提供する新しいアプリがいつ登場してくるのか楽しみだ。たとえば、twitpic、blip.fm、、絵文字、ビデオなどが、他のいろいろなアプリですでに利用できるようになっている。これを全部サポートする単一のアプリがあったら便利だ。いずれにせよ、Twitter.com自身がそういう多様な機能を実装するようになることはなさそうだ。やはりこれはサードパーティーの役目だろう。私は何もかも同じページで処理してくれるような使いやすいウェブ・クライアントが登場するのを待っている。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01