Dellが12インチノートPCをやめる本当の理由

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Dellは、Intel Atom搭載の12インチノートPCの販売を中止したことを発表した。公式の理由はこうだ。「結局のところ、多くのユーザーにとって、ネットブックには10インチ画面がぴったりで、それより大きなノートPCはもう少しパワーがないと、あまり使いものにならないということです。」

これは全く意味をなさない説明だ。12インチノートと10インチノートとでは、必要なCPUパワーに何の違いもない。唯一の違いは、大画面を駆動するための電力だ。そして、2インチの違いは、バッテリー寿命が短かくなったり、バッテリー容量が増えて少々重くなる欠点を補って余りがある。12インチノートを作るのには10インチと比べてほんの数ドル余分にかかるだけであり、それでユーザーは同じ性能で大きな画面を得られるのだ。

実は、Intelの10インチノートブックに対する公式見解は、Dellと正反対だ。Intelはこう言っている。「一度でもノートブックを10インチ画面で使ってみればわかることですが、1時間なら悪くないでしょう。でも、毎日毎日使うものではありません。」

では、Dellが12インチノートをやめる〈本当の〉理由は何なのだろうか。

おそらく理由はいくつかある。第一に、Intelは12インチノートが嫌いだ。これは、同社がもっと利益率の高いデュアルコア分野に力を注いでいるからだ。一般ユーザーにとって、Atomベースの12インチノートは十分に使用に耐えるので、高価なデュアルコア機の代わりにこれを買っている。IntelはOEMメーカーに対して、10インチ以下の画面の小さいノートを作るよう圧力をかけてきている。

圧力は価格にも露骨に反映されている。IntelはAtomチップの価格を、本体の画面サイズに応じて決めている。画面サイズが10インチを超える機器向けには、10インチ以下よりも高い値を付けている。これは、Atomチップの価格設定のやり方として間違っていると思う。

またDellでも、本来デュアルコアの13インチや、14インチのInspiron搭載機を買うはずだった顧客が、代わりに低価格の(かつ利益の薄い)12インチネットブックを買っているという現象が起きているのかもしれない。これは会社にとって有難いことではない。

ネットブックは大きくなることはあっても、小さくなるべきはない。それがユーザーの望んでいることだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

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