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Netscapeの生みの親が未来派ブラウザRockMeltの開発に着手–単なるFacebook閲覧用?それとも完全に型破り?

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Marc Andreessenが、RockMeltという名前の会社を作った。新しいブラウザを作る会社だ。この会社については、今のところ、豪華なオールスターチームである(Marcと一緒にNetscapeを作ったRobert John Churchillもいる)ことと、Facebook Connectを使ってFacebookに接続することぐらいしか分かっていない。ReadWriteWebのMarshall Kirkpatrickが、このブラウザのログインページのスクリーンショットを入手して、RockMeltはむしろFacebook用ブラウザではないかと憶測を述べている。The New York TimesのMiguel Helftも同じ考えだ。たしかにAndreesenはFacebookの取締役だが、話はそれだけではないだろう。

しかしFacebook用ブラウザ、略して‘Facebookブラウザ’は、今後のブラウザのあるべき姿を示唆しているとも言える。Facebookブラウザって、どんなのか? そうね、まず、Facebook上のフレンドのアップデートを見れて、自分のアップデートやメディアをブラウザから直接共有化できて、そしてたぶん、Facebookのチャットを使ってフレンドとIMできるブラウザかな。便利だけど、何一つ斬新なところはない。ソーシャルブラウザを自称しているFlockは、すでにブラウザ本体にFacebook Connectを組み入れている(そしてTwitterなどのソーシャルネットワークを立ち上げる)が、あまり人気がない。それにFacebook自身が提供しているFirefox用ツールバーを使えば、ノーティフィケーション(通知)を見たり、Facebookを検索したり、リンクを共有したりできる。Facebookを使うためのFirefox用アドオンは、ほかにもたくさんある。

でもFacebookとの接続は、Andreessenの今回の意欲的なソフトの、ほんの出だし部分かもしれない。Helftの記事は、今年初めにNYTが行ったAndreessenのインタビュー記事から引用している:

Andreessen氏は、これまでとはまったく違うブラウザについて語った。今あるブラウザのほとんどは、Webの進化に対応していないという。Webは静的なWebページの列から複雑なWebサイトやWebアプリケーションのネットワークへと進化を遂げている。“今新たにブラウザを作るとしたら、あらゆる点でまったく別のやり方をしなければならないね”、Andreessen氏はそう言った。

具体的には何を言っているのか? ブラウザをソーシャルにすることが第一。まず、Facebookへの接続だ。しかしそれは、Webアプリケーションをまったく新しいやり方で扱うソーシャルブラウザの、構築部品の一つにすぎない。従来、ブラウザの仕事の対象はWebページだったが、でも今のWebのおもしろいことは、必ずしも一つのページの上で起きてはいない。それは、リアルタイムのデータストリームだったり(FacebookのポータブルなNews FeedやTwitterなど)、リッチなWebtop*アプリケーションだったりする。今日のWebブラウザは、Webをサーフィンするためだけでなく、ユーザの情報ストリームとWebアプリケーションを統一的なユーザインタフェイスのもとに管理できるような設計でなければならない。〔*: デスクトップと互角な充実性を持つWebアプリを、だじゃれ的に‘Webトップアプリケーション’と呼ぶ。〕

RockMeltがこの大きな目標を追っているのかどうか、それは分からないが、一般的に、ラジカルでしかもアクセス性の良い新たなアプローチが必要なことは確実だ。ラジカルでアクセス性が良いこと、それは難題だ。情報の発見と創造と対話を大幅に効率化するラジカルな方式が必要。そしてそれは、ブラウズ(‘閲覧’)するプラットホームであると同時に、コミュニケーションするためのプラットホームであるべき。

これまでのブラウザは消費のための道具であり、Webページを単に文書として読んでいた。過去10年の進歩は相当なものだが、それでもまだわれわれは、ブラウザの初期的な形に縛られている。では、本当にソーシャルなブラウザとは、一体どういうものか? 以下は、Andreessenのではなく、私自身のウィッシュリストだ(今現在アドオンとしてあるものや、デスクトップクライアントで実現している機能もあるが、これらが全部、最初からブラウザ本体に統一されてほしい):

  • 複数のモードのあるブラウザ(文書閲覧、検索、ソーシャルなデータストリームの追尾、Webアプリケーションの立ち上げ、等々)
  • ホームページがWebの各所からリアルタイムストリームを取り寄せるストリームリーダーであること(FriendFeedを獲得したFacebookにはそれができる)
  • IM、メール、そして公開されるメッセージの投稿(ステータスアップデートやTweets)は、ツールバーやサイドバーからいつでもできること
  • Webサイトへ行ってログインしなくてもいろんなWebアプリケーションをブラウザ内で簡単に立ち上げられること
  • 共有サービス(Flickr、Posterous、Youtube、Wordpressなど)にはボタンクリック一つで素早くアクセスできること
  • 主要なサイト(ソーシャルストリーム、ニュース、財務、スポーツなどなど)がすべてリアルタイム検索とリアルタイムアラート(alert, 通報)をサポートしていること
  • Google Gearsのサポートによりブラウザにオフライン機能とローカルキャッシュと簡単なデータベースを利用する計算処理能力があること

以上は、思いつくままを羅列しただけだ。あなたがブラウザを一から設計するとしたら、それはどんなものになるかな?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))