(誰も表沙汰にしたくない)Twitterの黄金比ルール

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Gmailの宛先指定が便利になった

golden-ratio-livioTwitterを使い始めの頃、Twitterライフの楽しみ方も非常に単純だ。誰かがフォローしたという通知を受ければ、こちらもその相手をフォローすればいい。これで誰かのメッセージがTwitterストリームに表示されるようになる。こういうことをしばし繰り返した後、しだいにもう少し配慮するようになってくる。つまり相手のプロフィールや直近のメッセージを確認するようになってくるのだ。しかしそのような確認作業も、すぐに行わなくなる。どうするかと言えば、フォローバックの判断に、秘密の数字を使うようになるのだ。これは意識するとしないとに関わらず、経験者の多くが身につけている方法だ。その秘密の数字とは「フォローしている」人数と「フォローされている」人数の比較によって得られる。

今、フォローすべきか判断する相手に、フォローしている人数より多くのフォロワーをがいるのなら、取り敢えずフォローすべきか否かを考慮するには値する。フォロワーの数より多くの人をフォローしている場合、その相手はフォローに値しないケースが多い。両者間の数値差が大きければ大きいほど、上のルールはより正確性を増すと言えるだろう。もちろんルールには限界もあって、オプラ・ウィンフリーのようなセレブが相手になると個別の判断が必要となる。しかし相手がハリウッドセレブなどではない場合、このルールは判断を行う上でのフィルターとして非常にうまく機能する。

現在、誰かにフォローされた場合に送られてくるメールには、本ルールを適用するための情報も一緒に送られてくるので、さらにこのルールを便利に使うことができる。通知メールにはプロフィール画像とともに以下の情報が掲載されている。

1 – 相手のことをフォローしている人数

2 – 相手がこれまでに行った発言回数

3 – 相手がフォローしている人数

掲載されている1の数値が3の数値を上回っていれば(この場合を「positive ratio」と呼ぶことにする)、取り敢えずリンクをクリックして相手のプロフィールを確認してみる価値がある。1の数値が3の数値を大幅に上回っている場合、確認してみる価値は十分にある相手だということになる。もし3の数値が1を大幅に上回っている場合(「negative ratio」と呼ぶことにする)相手がスパマーやマーケッターである可能性が高くなる(つまりフォローする必要はないということだ)。もし1と3がほぼ同数であるのなら、相手のことを確認するかどうかはケースバイケースで判断するということになる。

screen-shot-2009-08-26-at-12608-amもちろん、例外は常に存在する。個別に見れば知り合いがnegative ratioになっている場合もあるだろう。こんな場合は比率云々によらず相手をフォローすることになるだろう。しかし全体的に見て、何らかの判断基準を必要とする場合には、ここに記したルールが非常にうまく機能する。

ただ、このルールを明言することで、怒ってしまう人もいるかもしれない。

ほとんどの人が上に記したルールの正当性を認識しているものの、それを明言したくないと考えている人もいる。と言うのもそのようなルールがソーシャルネットワークを根本で支える仕組みに反するものとなることもあるからだ。その仕組みとは、たとえば誰かをフォローする場合、おおっぴらに認めるかどうかはともかく、相手にもフォローしてもらいたいと考えているということだ。しかし現実世界においては、Twitterのフォローする/されるの非対称性がよく示すように、フォローされた人は必ずフォロー仕返すというような形にはなっていない。

また、Twitter利用者にはnegative ratioを持つ利用者の方がより多く存在する。そういう人も「美しくない」だの「取るに足らない」などと言われたくないわけだ。だから本稿で記しているようなルールに対して腹を立てる人もいる。しかしそのような人の存在によって、ルールの信頼性が揺らぐわけではない。

screen-shot-2009-08-26-at-12801-amTwitterが利用され始めた頃は、positive ratioの大きい人が非難の対象となっていたりした。「なぜたった10人しかフォローしていないんだ」などという具合だ。つまり多くの人にフォローされながら、自分ではほんの少ししかフォローしていない人は「真の」Twitter利用者とは言えないというわけだ。しかしセレブがTwitterに登場するに従って、このような声も小さくなっていった。そのようなケースでは膨大な数のフォロワーをフォロー仕返すのは物理的にも無理な相談だ。しかし未だにフォローされている人数とフォローしている人数の差について苦々しく考えている人もいる。

しかしそのような考えは、Twitterの「フォローする」という行為に意味があった時代にしか通用しなかった遺物ということができるだろう。Twitterには関係の深さによってフィルタリングしたり、フォローしている人の発言のみを追うためのフィルターは用意されていない(FriendFeed等、Twitterの機能を拡張するサービスには、そういう機能を実装しているものがある)。数千もの人をフォローしてしまうと、フォローしている人々の発言を追ったりすることが一切できなくなってしまうのだ。

一方、アクティブにTwitterを利用しつつ、フォローしているのは20人程度というような場合、その20人の発言を丁寧に追うことができる。それがために今では本当にフォローしたい人だけをフォローするために、別アカウントを作るような人も出てきているのだ。フォロー相手をあまり増やしたくない場合の手段として用いられている。

すなわち数千もの人々をフォローするというのは非常に馬鹿げたことだ。これまで個人的に見聞きした範囲では、そのようなことをする人はスパマーだったり何かの宣伝を行おうとしている人であることが多かった。つまり膨大な人数をフォローすれば、多くの人にフォローしてもらえると考えているわけだ。つまりは何かの宣伝を行う際に、より多くの人に宣伝文句を聞いてもらえるようになる(物でなく、個人の宣伝という場合もあるだろう)。

コメント欄が荒れる前に繰り返し言っておくと、ルールに例外があることは十分理解している。Twitterに入ったばかりで雰囲気を掴みたいなどと言う人は、まず多くの人をフォローしてみることだろう。このような場合にはここに記したルールは当てはまらない。しかし数百名ないし数千名のフォロワーを抱えるようになると、ここに記したルールを当てはめて考えられるようになってくるのだ。

ちなみにここに記したルールは、具体的に意識していなくても(また考え方としては反対していても)、多くの人が既に採用している考え方だと思っている。

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(翻訳:Maeda, H)