TechCrunch-Japan Tokyo-Camp

TechCrunch Japan 東京Camp―スタートアップが12のクールな製品をデモ

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図説:世界各国におけるFacebook利用状況

techcrunch_japan_event_tokyo_camp先週のWISH 2009でのスタートアップのコンテストに続いて、日本ではもう一つ、金曜の夜にイベントがあった。選ばれたスタートアップが12種類のウェブ・サービス、アプリ、ツールをデモした(さいわい、ほとんどが英語で読める資料を用意している)。130人ほどの参加者がTechCrunch Japanの主催したTokyo Campデモイベントに集まった。

日本の有力テクノロジーニュース系ブログTechCrunch Japanは、新しい経営母体であるDESIGN IT! LLCの下で新たなチャレンジをスタートさせている。DESIGN IT!はソシオメディア社(いわばアメリカのAdaptive Pathの日本版)のグループ企業だ。

Tokyo Campで私が見たデモについて以下、簡単にスケッチしてみよう。

ivread_logo1読んだ4!(日本語版) I’vRead(英語版) by Akky 秋元
Tokyo Campで英語版I’vReadも公式ローンチされた読んだ4!(よんだよ)は、自分が読んだ本の情報をTwitterのアカウントを通じて共有し、似た趣味のユーザーと交流を図るソーシャル・サービスだ。開発者はアルファ・ブロガーとしても有名なAkkyこと秋元裕樹氏。ユーザーは本のタイトル(またはISBN番号、AmazonのURL)を入力して、@ivread または@yonda4に向けてつぶやくだけでよい。もちろん、感想や意見を書きくわえてもよい。これらのTwitterメッセージは自動的にユーザー情報を付加されて I’vReadまたはyonda4サイトに表示される。(ユーザー登録は必要としない。Twitterのユーザーでさえあれば十分)。こちらに見本がある。

dango_logodango-Play by dango
dangoの目標は、世界のゲーム・クリーターがゲームのコンテンツの開発そのものに集中できるような環境を提供することだ。特にゲームの開発が終わった後に待っている配給、配信などの面倒な手続きを省力化しようとしている。dangoが提供する統合的フレームワーク、dango-PLAYはオンラインゲームを、単一のソースコードからFacebookや日本のmixi(予定)で作動するアプリを生成し、配信する。dangoのホームページそのものも単一のプログラム、ソース・コードを利用している(dangoはオープン・ソースだ)。

dango-PLAYはOpenID / Facebook Connect / 独自認証(dango-ID)等のID認証、SMS(Sort MessageService)、セーブデータの管理、ユーザーマッチングなどの、ソーシャル・アプリケーションを作る上で必要となるさまざまな機能を提供する統合フレームワークとなっている。

dango_service

dangoシステムをベースに開発されたゲームの最初の例の一つはmeromero parkというFacebookアプリだ。これはウルトラ・キュート系のSNSとバーチャルワールド、ペット飼育ゲームをミックスしたようなアプリで、ウェブ版はすでに日本と台湾で大人気だ。Facebookアプリは英語版とフランス語版が提供されている。

Jin-Magic TCPトラフィック最適化テクノロジー by 陣崎明
ベテランのネットワーク・エンジニアでブレークスルーパートナーズのゲスト・テクノロジスト陣崎明氏は独力で強力な TCPトラフィックコントローラを開発した。インターネットのトラフィックの98%はTCPによっており、Jin-Magicはインターネットに大きな影響を与える可能性がある。陣崎氏は「Jin-Magicはインターネット・トラフィクの帯域幅をスムーズに絞ったり拡大することができるコストパフォーマンスの高い方法を提供するソフトウェアだ」と説明する。

Jin-Magicソフトウェアはネットワークのどの部分にも設置可能で、デモではWiMAXが使われていた。デモ会場の受信レベルはレベル6のうち2から4 で、TCP転送レートは1Mbps程度(標準セットアップ)だった。ここでサーバ側のJin-MagicをTCP転送レート最大の設定でオンにすると、TCP転送レートは4Mbpsから7Mbpsに急上昇した。プロバイダはこのテクノロジーでインフラへの投資効果を最大化することができる。特に携帯へのデータ転送では既存のインフラを利用して通常の2倍から3倍のユーザーに中断なしでビデオ動画を配信できる。Jin-Magicは各種のスマートフォンにも移植可能という。

pekay_little_author_logoピッケのつくるえほん(PeKay’s Little Author)
ピッケのつくるえほんはオリジナルのキャラクターを使って簡単に物語を作れるFacebookアプリだ。できあがったストーリーはプリントアウトして絵本にすることができる。またバーチャル・絵本(サンプル)はオンラインで友達と共有したり、オンライン・グリーティング・カードとして利用したりできる。

ピッケのつくるえほんは日本の著名なアーティスト、朝倉民枝氏の創案によるもの。下のビデオで概要が紹介されている。

ixedit_sociomedia_logoIxEdit by ソシオメディア
東京Campで正式にローンチしたIxEditはJavaScriptベースのウェブアプリ用のデザイン・ツールだ。 ブラウザ内から対話的に利用できるのが特色。ウェブ・デザイナーはIxEditを使えば、技術的知識がなくてもDOMスクリプティングによるアプリケーションが作成できる。このツールを使えば、プルダウンメニューなど対話的なウェブ・ページの構成要を初歩的なHTMLとCSSの知識だけで作成できる。(JavaScriptによるコーディングは一切必要とされない)。

IxEditは無料でダウンロードできる。構成要素のサンプルはこちら

universal_robot_logo静脈認証ソフトウェア by ユニバーサルロボット
ユニバーサルロボットがデモしたのはコンパクト(コア・モジュールのサイズはわずか40KB)の静脈認証ソフトウェアだ。たとえば、携帯アプリとしてインストールすれば、ユーザーはカメラで手首を撮影することで認証が実行できる。このテクノロジーには優れた点が多々ありそうだ。まず処理速度が速い(私自身テストしてみた)。また完全にソフトウェア・ベースのシステムなので、多様なCPU、OSに対応できる。また激しい肉体労働で変化することがある指紋ではなく手首の静脈を利用するためユーザーを選ばない。しかも、これが非常に重要な点だが、きわめて精度が高い。(ユニバーサルロボットによれば、誤って認証を受け入れる率は0.001%以下、誤って認証を拒否する率は0.1%以下という)。また1メガピクセル以下の低解像度のカメラでもこのソフトは作動する。Microsoft Innovation Award 2008で優秀賞を受賞している。

mobile_vein_universal_robot

kuchikomi_logoクチコミ@総選挙 by Hottolink
東京のホットリンク社は独自に開発したクチコミによる分析ツール、クチコミ@総選挙をデモした。このサービスはCEOの内山幸樹によると、昨日の日曜日に日本で投票が行われた衆議院の総選挙の結果をウェブ上で収集したクチコミの分析の結果から推測しようというもの。

ホットリンクでは日本のブログにおける政治的テーマの記事を毎日収集して分析することにより、選挙結果を予測できるのではないかと考えている。内山氏は、前回の選挙での部内テストの結果は大いに有望だったと述べた。日本時間月曜の朝には選挙結果がすべて確定するので、予測がどの程度当たっていたか判明する。(この項は情報が手に入りしだいアップデートする予定だ)。

logearthログアース(LogEarth)
ログアースは単体のGPSロガー、ないしiPhoneのGPSロガー・アプリを利用する。このサービスはそのGPSデータをGoogle Mapsにマッシュアップして、軌跡として表示する。ユーザーが世界中をどのように移動したのか、非常にわかりやすサイト上にく公開する。このログデータはブログなどに利用することができる。

augmented_reality_brothers_logoAR三兄弟
三兄弟と名乗っているものの、本当の兄弟ではない。しかしこのグループのデモしたいくつかの拡張現実アプリは今回のデモの中でいちばん見ごたえがあるものの一つだった。下の日本語ビデオでだいたいどういうことを目指しているか分かる。(Vimeoのチャンネルはこちら

AR3Bros episode-i | twitter & AR from ar3bros on Vimeo.

dodaii_logododaii by Feynman
dodaiiはiPhone向けのアプリ販売管理ASPだ。このシステムは、デベロッパーがApp Storeでアプリを販売しようとする場合、アプリ内課金機能の購入履歴を代行管理するサービスだ(有料)。詳しい英文資料(PDF)も用意されている。dodaiiは現在非公開ベータテスト中。

kanshin_kuukan_logo関心空間
関心空間は、レストラン、映画、音楽などをユーザーコミュニティー内で推薦しあうレコメンデーション・サービスだ。関心空間はTwitterメッセージをスキャンして「関心のある」メッセージを抽出するiPhoneアプリのデモビデオを公開した。リリースは12月を予定している(日本語版のみ)。.

マネトロン(Manetron)
マネトロンMelletron(60年代から70年代に愛用されたシンセサイザーの先祖のような磁気テープを利用したキーボード楽器)をiPhoneアプリとして再現したバーチャル楽器アプリだ。このアプリはApp Storeで$2.99で販売中。下の紹介ビデオを参照。

東京Campを成功に導いたのはデモチームの皆さん、参加者のみなさんのおかげだ。感謝したい。せっかく応募したのに招待に漏れた皆さんにはお詫びします。(前回のミートアップ同様、予想以上の反響にうれしい悲鳴だった)。近く、またこうしたイベントを企画するのでご期待いただきたい。Arigatou gozaimasu!

アルファ・ブロガー、いしたにまさき氏のブログに東京Campのビデオが掲載されている。TechCrunch Japanの翻訳者滑川海彦氏もFlickrに写真をアップロードしている。

〔TechCrunch Japan 編集部からのお知らせ〕

東京CampではDemoPit参加者を募集しています。エントリは下記にて随時受付中です。

東京Campサイト  http://tokyocamp.net/entry_demopit  質問等はeditor-jp[ at ]techcrunch.comまで。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

“TechCrunch Japan 東京Camp―スタートアップが12のクールな製品をデモ” への10件のフィードバック

  1. kigoyama より:

    AR三兄弟(会場では四兄弟)はUS版だと”The 3 Augmented Reality Brothers”だって。なんかカッチョいい。

  2. […] TechCrunch Japan 東京Camp―スタートアップが12のクールな製品をデモ TechCrunch Japan 東京Camp―スタートアップが12のクールな製品をデモ […]

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  4. […] TechCrunch Japan 東京Camp–スタートアップが12のクールな製品をデモ | TechCrunch Japan コメントを書く « この数日を振り返って […]

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    60〜70年代にプログレで活躍したヴィンテージ鍵盤楽器メロトロンを模したiPho…

  8. […] 8月末のプレイベントから一ヶ月、US本家のTC50も終わりそろそろ東京Campも本格始動の時がやってきました。 […]

  9. […] 今週末、11月6日(金)に東京Campを開催いたします。 このイベントに参加してくださるスタートアップのみなさん、いち早く登録してくれた読者のみなさん、開催に協力してくれるパートナーのみなさん、本当にあ りがとうございます。みなさんのおかげで東京Campを開催することができます。 […]

  10. […] 東京Campは今回が3回目だ。以前の私の記事はこちらとこちら。以下に今回の19社のスタートアップすべてを簡単に紹介する。 […]

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