TechCrunch50

[jp] TC50: TechCrunch50は日本企業の今後の活躍に期待!

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今年のTechCrunch50では2社の日本企業がデモピットでデモを行った。一社は人物検索のSpysee、もう一社はライフログサービスのLIFEmee。両社にお話を伺った。

「TechCrunchにきてよかったと思ったのは、たくさんの人に見てもらえること。つっこみは厳しかった。ビジネスモデルはどうなのかとか。でも、厳しいからこそ励みになる。」とSpysee。

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LIFEmeeは元々海外展開を狙ってサービスを作っており、TechCrunch50でデモの機会が得られたのはよいチャンスだったという。

日本で同様のカンファレンスでデモを行うときと、反応の違いは?との問いには「日本だとビジネスモデルは?などの質問を受けるだけだが、こちらではもっとこうしたらどうかとアイディアを出してくれたり、前向きなフィードバックが得られる。」とのこと。

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なお、昨年のTechCrunch50では3社の日本企業がプレゼンを行い2社がデモピットでデモを行ったのだが、今年は日本企業のプレゼンはない。

TC50司会のJason Calacanis氏はこう語る。「TechCrunch50では厳しい予選を勝ち抜いた企業のみがプレゼンの機会を与えられる。国によって差別はしない。今年はインドや韓国などたくさんの国の企業が勝ち抜いてきており、日本企業が一社もプレゼンできなかったのは非常に残念だ。是非来年は最低5社日本企業に勝ち残ってほしいし、是非日本企業に優勝して欲しい。」

昨年プレゼンを行った3社のうち、一つはセカイカメラのプレゼンを行った頓知ドット株式会社だった。あれから1年。Jasonに頓知ドットについても聞いてみた。「頓知ドットは素晴らしかったよ。1年前にARについてデモを行う会社は殆どなかったけれど、あの後たくさんのAR関連サービスが出てきた。頓知はここで、既に一年前にあのプレゼンをしていたんだからね。」

今年のTC50ではiPhoneをゲームのコントローラとして使うインドのサービスiMoが「Eye of the Tiger」に合わせてレーシングスーツでデモ、映画「トップガン」のテーマに合わせてパイロット風に着替えてデモを行うなどのパフォーマンスを行ったが、それに対するJasonのコメントは「頓知ドット以来の素晴らしいパフォーマンスだった」というもの。

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TC50では厳しいコメントもあるものの、審査員からの示唆に富むアドバイスを受けられることも多い。例えばプレゼン時に非常に評価の高かったToons Tunesは子供向けの音楽作成・ミックス・演奏サイトだが、「バリュエーションをいくらで考えている?」との問いに「1500万ドル」と回答し審査員は目を剥いてしまった。

司会のJasonが逆にいくらなら投資するかと審査員に質問し、「1-200万ドルなら」「3-400万ドルなら。。。」という相場観を引き出した上で、エグジット時に10倍から15倍、場合によっては1000倍を期待するエンジェル投資家にとっての、バリュエーションの考え方を教えるという場面もあった。その他、「スタートアップがプロダクトに集中するのは当然のことだが、流通についても早めに検討すべき」「公開できるものができたら早く公開してフィードバックを元に方向修正すべき。」等、数々のアドバイスがなされた。

スタートアップの大変さは審査員もよくわかっており、厳しいコメントは愛の鞭であるとも言える。特に審査員の1人Yossi Vardi氏は気に入ったサービスについてコメントした後に、選ばなかったサービスへも会場の拍手を求めた。また、Yossiは前述のiMoのデモが動かず立ち往生した際にも「プレゼンではよくあることなのでなんとかチャンスを与えよう」と何度も主張し、午後のデモの成功につながった。

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是非多くの日本の企業にこの緊張感と経験を基にした数々のアドバイス、ポジティブフィードバックや激励を背に更なる飛躍を目指すスタートアップ達のエネルギーを肌で体感してほしいと思う。

最後に。こちらはJasonが今日着ていたTシャツ。「始めるのは簡単だが、終えるのは難しい」これも真理。

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Fumi Yamazaki(http://fumi.vox.com/