Skypeが訴訟逃れのためにチャットのサイトを買う?

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Skypeのニュースが最近とても多いね。半年前ぐらいから、このピアツーピア(peer-to-peer, p2p)方式の電話サービスのプロバイダを、ファウンダたちがeBayから買い戻すという噂が吹き荒れ、独立の会社としてeBayからスピンオフしてその後IPOをするという話になり、そして最後には、某投資家グループが買い上げるという説に落ち着いた(この話は今月の初めに確認された)。そして今度は、SkypeのファウンダNiklas ZennstromとJanus Friisの会社であるJoltidが、Skypeの中核的な部分で使われているp2p技術の著作権をめぐってeBayと今度の買い手の両方を訴えている。この技術はJoltidが所有者で、それをSkypeにライセンスしているという形だった。

しかし、噂の連鎖は止まらない。

ただし今度のは、Skypeという会社がどうなるかではなく、同社の製品戦略をめぐる噂だ。同社に近い筋からの情報によると、Skypeは今、ブラウザから電話をかけたりビデオチャットをするなど、Web上の通信サービスを提供している企業を買いたいらしくて、あちこちめぼしい企業を探しているそうだ。

今日までSkypeは、もっぱらデスクトップとモバイルのソフトを使ってインターネット上のピアツーピアの起呼を行っている。これは意外なことではなく、Skypeがスタートした2003年ごろは、通信帯域の費用が今よりも桁違いに高くて、インターネット電話でまともな利益を上げるためには専用のデスクトップアプリケーションを使わざるをえなかった。しかし帯域の価格が急速に全世界的に低下するに伴い、SkypeはWebからでも十分使えるのではないか、という話になってきた。そのための早道は、Web上の既存の通信〜コミュニケーションサイト、TokBoxPalTalkTinychatなどを買うことではないだろうか。

しかしSkypeが今、Web上の通信サービスプロバイダを探しているとしたら、その理由はもう一つある。もしもeBay/Skypeが、Joltidのコードを使わずにその中核的なピアツーピアエンジンを動かす方法を開発できなかったら、どうなるだろう? そうなると同社は、Web上の類似技術または関連技術を持っている企業を買って、彼らを脅かしている訴訟の脅威からさっさと逃げ出したいのではないか?

もちろん、この種の話は実際にあればすぐに漏れてくるものだが、しかし今のところは、Skypeから公式に買収のオファーを受けたという企業はないようだ。でも、彼らが探していることは確実だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))