[jp] TechCrunch50大盛況で閉幕 アメリカのギーク産業に熱気戻る

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[jp] TC50:ラウンドアップ セッション7&8 (ニュースとメディア・ディスカバリー、ソーシャル・メディア・ストリーム)

注目スタートアップについてはすでに翻訳記事で紹介が進んでいるので、ここでは現場の雰囲気を少しお伝えしたい。まず特筆大書していいのは、チケットの最終価格 3000ドル(早期割引1000ドルあたりから徐々に吊り上げ)という高価なカンファレンスが1750席を売り切った、という事実だろう。

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Photo by Namekawa

初日、月曜日の昼休み前には巨大な会場が完全に満席になっていた。後方3分の1は椅子のみ、テーブルなし、電源なし、有線接続なし、というずいぶんな待遇だ。日本で30万円のカンファレンスでそんなことをしたら暴動が起きるだろうが、おとなしく詰め込まれて膝の上のMacで懸命にメモを取っていた。アメリカ人は権利の意識が低いのか?と冗談をいいたくなるところだ。

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昨年の金融パニック後の落ち込みの際にはTechCrunchも「レイオフ・トラッカー」に掲載して連日、数千人単位のレイオフを伝えるほどシリコンバレーにもパニックが押し寄せていた。しかし、会場の盛り上がりやパーティーの熱気を見るかぎりインターネット、ウェブ産業にはおととし、2007年のWeb2.0ブーム時代に劣らぬ勢いを感じる。

今回日本からデモ50社に選ばれたスタートアップがなかったのは残念だった。しかしプログラミング技術にせよUIデザインにせよ、日本のスタートアップのレベルは決して本場に負けていない。それどころか、教育、アート、音楽、エンタテインメントなどの分野ではあきらかに優れている。

コミュニケーションに関する文化の相違が大きな問題のように思う。これは単に語学の問題ではない。TC50でデモをしたスタートアップの中でもたどたどしい英語でがんばっているチームはかなりあった。しかし懸命に何かを伝えようとしているかぎり会場の反応は暖かく、決して冷笑するようなことはなかった。

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Photo by Fumi Yamazaki

iMoのデモの失敗と再挑戦のエピソードは独自記事でも触れたし、翻訳記事にも取り上げられていたのでお読みいただきたい。挑戦の精神さえあれば道は開ける。

来年はぜひ多数の日本からの参加を期待したい。そのためにお手伝いできることがないか、TechCrunchJapanとしてもいろいろ考えていきたいと思う。

滑川海彦/namekawa01