TechCrunch50

[jp] TC50:ラウンドアップ セッション1&2 (青少年とゲーム・新しいフロンティア)

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今年のTechCrunch50については、TechCrunch.comに一社一社のスタートアップについて書かれた詳しい記事が100件以上掲載されており、TechCrunchJapanチームがどんどん翻訳を行っている。この記事では各セッションについて「エキスパートパネル」に高評価だったものを中心にピックアップしてご紹介したい。

セッション1(青少年とゲーム)・セッション2(新しいフロンティア)を担当したエキスパート・パネルはRon Conway氏(20年に渡る投資経験をもつエンジェル投資家で、GoogleやAsk Jeeves、Paypal等に投資を行ったAngel Investors LPfundsの創業者でもある)・Yossi Vardi氏(イスラエルの起業家で、ICQ の投資家としても有名)・Don Dodge氏(AltaVista やNapster等のスタートアップ経験を持ち、現在はマイクロソフトのEmerging Businessチームのビジネス開発ディレクター)・Jason Hirschhorn氏(MySpaceのChiefProduct Officer)・George Zachary氏(Charles River Venturesのパートナー。Twitterの役員も勤める)の5人。

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セッション1(青少年とゲーム)でエキスパートパネルの人気が高かったのはToonsTunes.comStorySomething の2 社。

ToonsTunes.comはイラストたっぷりの子供向けインターフェースで音楽を作ったりミックスしたり、作詞したり演奏したりすることができるサイト。「子供向けGarageBandのようだ」と評されていた。

StorySomethingは自分や家族やペットの名前、家の場所などの情報を入力すると、それらの情報が代入されてパーソナライズされた物語が作成されるというサービス。また、ユーザー自身が物語を書き、それを別のユーザーが自分の子供の名前を代入して使うこともできる。比較的投資が少ない割にアップサイドが大きいという点、またパートナーシップのビジョンが描きやすい物が好まれた格好だ。

セッション2は「新しいフロンティア」ということもあってエキスパートパネルは「このセッションは満塁ホームランか三振のどちらかで難しいね」とコメント。このセッションで関心を多く集めたのはインターネット上のテレビプログラムガイドClicker

オンライン動画でテレビ番組を見る際に、順番がぐちゃぐちゃだったり足りない回もあるのが現状だが、Clickerを使えばシーズン毎に出したり放映日や人気順、カテゴリー毎に出したりすることができる。

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ほかには2つのUSBデバイスを使い2台のパソコンでインターネット経由でファイル共有ができるiTwin 、モバイルネット接続するおもちゃのプラットフォームを提供するToybots、Flash コンテンツをダイナミックに生成することができる新しいマークアップ言語FluidHtml、インターネット経由で遠隔地からも自分のコンソールゲーム(xbox等)にアクセスして遊ぶことができるデバイス(ゲーム版slingbox)Spawn Labs等がプレゼンを行った。また、iPhoneをリモコンに変えるiMoが「最優秀プレゼンテーション賞」を受賞した。

このセッションではエキスパート達の投資に対する考え方が如実に現れた。「面白いと思うけど、僕はこの会社には投資しない。」などと断言をした上で、投資ポリシーを語る。

例えばYossiはソフトウェアにしか投資せず、ハードウェアは面白いと思っても投資には手を出さないという。また、サービスも見るが、人を見て(起業家に対して)投資をすると語る。「Jimの過去の経歴は買っているので、彼のプロジェクトだからこそ投資を検討するよ」。 ClickrのCEO、Jim Lanzoneは検索エンジンAskのCEOという経歴をもつ。

こういった発言の端々からスタートアップ達はエンジェル投資家それぞれの投資ポリシーを学び、また彼らの過去の投資経歴を見て、どの投資家にアプローチするのが近道か、学ぶことができる。そして自分のサービスに最も適した投資家に正しいアプローチでよいサービスを持っていけば、投資家も親身になってアドバイスを行う。TechCrunchではそういった仲介もときどき行っているという。

Fumi Yamazaki