chrome frame

GoogleがWebの問題児Internet Explorer対策を発表: IEをChromeにしてしまう

次の記事

MP3かレコードか–音質を数値化して比較する"忠実度可能性指数"はほんとに科学的か?

chromeie

IE6を嫌いな人は多い。Webの至る所に、IE6に困らされた人たちの怨嗟の声がある。でも、会社がアップグレードしないからなどの理由で、いまだに使っている人も多い。そこでGoogleが、その対策に乗り出した。

Googleが開発したChrome Frameというブラウザ用プラグインは、Internet Explorerの中でChromeブラウザを体験させてくれる。もっと分かりやすく言うと、Chrome FrameはIEをChromeに変える。

こいつは、笑えるしすごい、いや、すごいけど笑える。どうやらGoogleはIEが大嫌いなので、自分で勝手にそれを改良したのだ。Googleは、邪(よこしま)な動機はないと言っている。Group Product ManagerのMike SmithとSoftware EngineerのAlex Russellは、ユーザとデベロッパの双方にとってシームレスなWeb経験を作りたかっただけだと言った。でも、今のところターゲットはIEだけだ。

それは正当な行為だと思える。IEはGoogleの宿敵Microsoftの製品だが、ユーザ数ナンバーワンのWebブラウザであると同時に、Webの標準規格から外れたところの多い問題児だ。IE7からはやや良くなったが、まだほめられたものではない。標準性の問題だけでなくパフォーマンスも良くない。Chrome Frameは、ChromeのWebkitとJavaScriptエンジンの最新バージョンをIEに注入する。Chromeのデベロッパチャネルのビルドで使われているバージョンだから、Chromeの通常の最新リリースよりも新しい。

何をやるのかというと、ブラウザのプラグインとしてIEの中に新たなFRAMEを作り、そのFRAMEの中身がまさにChromeブラウザなのだ。プラグイン自体は約500kと軽いが、それが約10MbのChrome関連データをダウンロードする。しかし視覚的にはとてもふつうなので、ユーザはブラウザが変わったとは思わない。速くなって、標準への準拠が良くなっただけだ。

もちろん、二つのブラウザを同時に動かすのはシステムにとってはたいへんだが、でもChromeは使用を終えたリソースをすぐにシステムに返すから負担はそれほど大きくないそうだ。

Chrome Frameのプロモーションに関しては、Googleは目立った宣伝はしないけど、ユーザにそれとなく気づかせるための通知はするそうだ。たとえばユーザがInternet Explorerの中でChromeのほうが表示が良質になるGoogleのアプリケーションを使っていると、プラグインに関するメッセージを出す。

Google以外のデベロッパも、同様のメッセージを出す、とGoogleは期待している。ブラウザをアップグレードせよとメッセージするアプリケーションはすでに多いが、でもプラグインならまるまる新しいブラウザをインストールすることに比べると気軽だ。というわけで、かなり巧妙な手口。

SmithとRusselは、このプラグインは現段階ではテスト中であり、一般ユーザ向けではなくデベロッパ向けだと念を押した。Webアプリケーション/WebサービスをIEの“奇癖”に対応させるのが、とてもつらい作業であることは、彼らもよく知っている。だから、このようなツールがデベロッパの負担を軽減することを期待している。

IEでこのChromeプラグインが動くためには、HTMLの中にMETAタグを一つ書くだけだ。Chrome Frameが見つからなければ、ページはふつうにIEが表示する。

Chrome Frameは、Windows上のIE6、IE7、IE8に対応している。

Microsoftの反応を知りたくて、うずうずするね。Chrome OSほどの大型爆弾ではないが、スマート爆弾ぐらいかな。

GoogleのChrome Frameはここにある。詳しくは下のビデオを見て。

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))