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[CG]タブレット戦争がやってきた

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CPMを殺しましょう, 絶対に生き返らないように

tablet wars

週末なので、最近心に浮かぶデバイス・・・モバイル機器タブレットについて自分の考えを書いてみたい。

話は2001年に遡る。ひとりの若者が11月のある日ステージに立って驚くべきものを発表した。それはタブレットコンピュータに特化したOSだった。若者の名前はマイクロソフトのビル・ゲイツ、そしてOSの名前はWindows XP Tablet PC editionだった。

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実際に動くタブレットコンピュータを見るのはそれが初めてだった。当時のラップトップはモンスターだった。重く(10ポンドないしそれ以上)、バッテリーは小さくて悪い、WiFiなんて夢のまた夢だった。当時の暗黒時代にあってメーカーは、キーボードを取り去り、ペンペースのOSを提供すれば、重さが減り複雑さがなくなると考えたようだ。我々が知っている手書き文字認識が実現したのはPalmOS時代になってからだった。

こう考えたのだ。もしアプリケーション(当時はデータ入力が主)がムダを省いて最適化できれば、小型で高価なコンピュータを医療従事者や法人顧客に売ることができると。結局それはうまくいかなかった。Windows Tablet PCは存在しない問題に対する解答に過ぎなかったのだ。

さて、最近のタブレットに関する話題はどうか?

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いまや薄くて軽いコンピュータの時代だ。薄さからすぐ連想する消費電力の問題も心配する必要がなくなった。だからアップルは英知を傾けてMacBook AirやiPod Touchを作ったのだ。ビジネスウィークより薄いタブレットにみんながヨダレを流し、ラップトップメーカー(Michael Arringtonも含まれる)がタブレットを作ろうと殺到するのもこういうわけだ。

アップルタブレット(iPadまたはTappletとも)はホンモノだ。容量性タッチスクリーン(capacitive touch screen)を備え、実現困難と思われた製造上の問題点も克服されつつある。それは薄型のデバイスで、とてもドリームの名には値しないHP DreamScreen同様メディアに焦点を絞っている。医療現場のタテ型タブレットは今後も生き残るだろう。

新しく焦点が変わった。メーカーは理解したのだ。みんなが欲しがっているのはビジネス用マシンではなくウェブやメディアコンテンツをみるためのより大きいスクリーンだということを・・・

では来年期待できるものは何か?まず最初はCrunchPadだ。バグがぜんぶ取れれば素晴らしいデバイスとなる。私は実際に見たのだ。その設計段階に自分が深く関わっているからではない。そうでないから、全体が見えるのだ。CrunchPadがブログ(そもそもMikeが開発したのはそのためだ)やウェブアプリにとって最適のマシンになること請け合いだ。メディアという点では期待しない方がいい。[この点は間違っていた。]

それから次はiPadだ。コイツは業界を真っ青にさせるだろう。来年はこの話で持ち切りだ。本当だ。アップルは、その内部に潜む悪魔のような魂に、毎朝3滴の血を捧げて鎮めることを求めるのだ。みんなもそれに喜んで従う。発表の騒ぎはiPhoneのときに匹敵するだろう。そして何百万と売れるのだ。

またマイクロソフトのCourierもある。すばらしい。ただマイクロソフトのことだから、具体化するのに2年はかかるし、第2世代になるまでは軌道に乗らない。Zuneの場合と同じで、製品化されても良いものになるには熟考の時間が必要だ。だからCourierは2010年の主役ではない。

それ以外のデバイスについては、値段に敏感な消費者、特定ブランドの製品を持つことがクールだとは考えない連中、それにホンモノのハッカーたち(ティーンエイジャーやヨーロッパの学生のことだ)はすぐには飛びつかないだろう。Archosもタブレットの世界ではよく頑張っているが、その他大勢のひとつに過ぎない。しかもそのタブレットOSの方向はよろしくない。Creativeにも計画があり、ChromeOSも優れたデバイスを動かすのに十分な力を備えている。ただしHTCがうまくいけばの話だが・・・

ネットへの接続についてはほとんどが3Gオプションだ。iPadについては3Gを内蔵しないのではないかと思うが・・・。WiFiは明らかに次善の策だ。

サイズについては、少なくとも容量性タッチスクリーンを備えたものは電波遮断のための大量の金属とガラスのせいで重たくなる。だから大型iPod Touchはむずかしい。iPadがすぐ登場しないのもそういうわけだ。世界の(中国のという意味だが)科学者がこの問題を解決した暁には、我々も望むものが入手できるようになる。それまではなかなかムズカシイ。

というわけで、いよいよタブレット戦争の始まりだ。しっかりおカネを貯めておきたまえ。2010年はおもしろい年になるぞ!

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(翻訳:shiro)