「Googleに邪悪化の小部屋」はない―Eric Schmidt、独占への懸念を断固否定

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今日(米国時間10/7)、Googleの共同ファウンダー、Sergey BrinとEric Schmidtはニューヨークで非公式なプレス・カンファレンスを行い、Googleが関係するありとあらゆる物事について発言した。(私のライブ・ブログ参照〔長文のため現在翻訳中〕。その中で繰り返し話題になったのが、Googleの影響力があまりに巨大化している問題だった。Googleはウェブを通じてわれわれの生活のあらゆる局面にタッチしている。そのためGoogleの存在の巨大さそのものへの懸念と同時にGoogleが収集した膨大なデータを不当な方法で利用するのではないかという懸念が出ている。

Googleの力は強くなりすぎていないかといった疑問が出されるたびに、Schmidtは断固として否定した。「もしわわれが暗い小部屋に入って邪悪化光線を浴びて出てきて、これから邪悪なことをすると宣言したらわれわれへの信頼は破壊される。そうなればわれわれは破滅だ」。

Schmidtはもちろん比喩的に語っているわけだが(言うまでもないが、小部屋のこと)、「Googleキャンパスにはそんな小部屋は存在しない」と宣言した。われわれが招かれたのはChelsea Marketの上の明るい部屋で、たしかに邪悪化とは縁遠い雰囲気だった。その後、Schmidtは(比喩的な)「邪悪化の小部屋」を補足して、「われわれがMicrosoftのようにはならない理由」を語った。おそらくSchmidtはMicrosoftのキャンパスのどこかに「邪悪化の小部屋」があると考えているようだった。

Search Engine LandのDanny Sullivanは「Googleは多数のツールを無料で配布しているため、ライバルが手に入れられないようなデータを得ることができる。Googleはユーザーが何を検索したかを知っているが、それに加えて、もしユーザーがGoogle Analyticsを使えばそのユーザーのサイトへのトラフィックがわかる。ユーザーがGoogle Checkoutを利用すれば、ユーザーが何をどのように販売しているかが分かる。Googleはツールを無料で提供することでこうしたデータを収集し、それによって検索エンジンの精度をさらに高めているのではないか? その結果ユーザーはGoogleサービスに縛りつけられることになっていないか?」と質問した。

SchmidtもBrinも検索サービス以外のサービスから得たデータを検索エンジンの改良に利用しているかどうかについては答えなかった。しかしSchmidtは「ユーザーがGoogleに縛りつけられるようなことはない」と否定した。競争相手は多数あるし、Googleはユーザーが利用先を変えられないように縛り付けるような手法はとっていない、という。

BrinはChrome OSのソースコードは完全なオープン・ソースになると述べた。Schmidtはこれを補足して、Googleのオープン志向は自分たちを「邪悪の小部屋」から守っていると述べた。(どっちにしろGoogleキャンパスにはそんな小部屋はないはずなのだが)。

今現在、Chrome OSの市場シェアはゼロだ。まだ出荷されていないからだ。しかし、ありそうにない話だが、仮にChrome OSが80%の市場シェアを得たとしよう。そこでわれわれが邪悪化光線を浴びて、有料化を決定したとする。しかしオープン・ソースだからライバルはいくらでもソース・コードを利用できる。ライバルがわれわれのビジネスモデルを奪い、われわれの有料ビジネスモデルは失敗に終わらざるをえない。そういうわけでオープン・ソースはわれわれが邪悪化の小部屋に迷い込むのを防いでくれるのだ。

GoogleがデスクトップOSで80%の市場シェアを得る日が急に来るとは誰も思っていないだろう。Chromeブラウザにしたところでまだほんのわずかの市場シェアしか得ていない。私はSchimidtに「MicrosoftのCEO、Steve BallmerがChromeブラウザを四捨五入の丸め誤差と呼んだことについてどう思うか尋ねてみた。Schmidtは「私はSteve Ballmerの質問には答えない。次の質問は?」とそっけなく言った。

(写真: Flickr/Typicalgenius)

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01