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jQueryの開発チームが商用サポートサイトappendToを立ち上げ–コミュニティだけでは不安な開発企業をねらう

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jQueryは非常にたくさんのWebアプリケーションで使われていて、デベロッパのあいだで人気の高いJavaScriptライブラリだ。2006年にJohn Resigが作り、シンプルで使いやすいためにたちまち広まった。複雑で難しい処理や操作を抽象化しているので、JavaScriptを使ったWebアプリケーションを比較的容易に開発できる。CSSのセレクターとHTMLを知ってるデベロッパなら、jQueryを使ってAjaxのクェリや視覚効果などをほんの数行のコードで書けてしまうのだ。

このたびスタートしたappendToは、jQueryに関するサポート、教育訓練、開発ソリューション等を有料で提供する商用サイトだ。実はこのサイトを作ったのはjQueryの開発チームで、協同ファウンダでCEOのMike HostetlerはjQueryの中核的なチームメンバーであり、その前はフリーのデベロッパ兼コンサルタントだった。John Resigは参加していない。彼は今、Mozillaの社員でデベロッパだ。

同社のWebサイトにはプレスリリースと問い合わせフォームぐらいしかない。しかし注目すべきは、JavaScriptの急速な普及により、jQueryのようなフレームワークのまわりにそのサポートを商用で提供する企業が現れたことだ。AjaxとそれによるRIA(rich internet applications, リッチインターネットアプリケーション)の登場はごく最近であり、それまでJavaScriptは、やや凝ったWebページを作るためのハッカー的な手段にすぎなかった。そしてjQueryのようなフレームワーク(〜ライブラリ)の登場により、JavaScriptの使用に伴う苦痛の数々…JavaScriptの実装がブラウザごとに違ったりコードをマークアップ(HTML)やスタイル(CSS)から独立させることなど…が解消された。最近のWebアプリケーションとWebデベロッパの急増を支えているのが、JavaScriptとそのフレームワーク、中でもとくにjQueryだ。jQueryは高次な抽象化の層を提供しているので、デベロッパがリッチなWebアプリケーションを作る際の敷居が、相当低くなっているのだ。

〔JavaScript〜Ajaxライブラリが数々ある中で〕jQueryがとくに好評なのは、設計がシンプルでエレガントだからだ。モジュール構造の比較的小さなライブラリで、サポートやプラグインやそのほかのリソースをオンラインで提供するデベロッパコミュニティの活動が非常に活発だ。JQueryはMITのライセンスなので、商用環境でも利用でき、しかもその際に知財をめぐる問題は発生しない。Microsoftが.NET MVCフレームワークでjQueryのサポートを行うようになったのも、そのせいだ。Microsoftの採用によって、jQueryの評価は一層高まったと言える(Microsoftの開発部門担当副社長Scott Guthrieが、サポートを発表する自分のブログ記事の中でjQueryを絶賛している)。

appendToは、最近のリッチWebアプリケーションの急増ぶりを見て、このもっとも人気の高いJavaScriptライブラリに、サポートの商用化の機会とニーズがあると感じたのだ。JavaScriptライブラリはほかにもいくつかあるが、本格的な商用サポートが提供されるのはjQueryが初めてではないだろうか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))