上を見ろ! 2008年TC50のスター、日本のTonchidot、400万ドルの資金調達に成功

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“世界の工場”の現実を間近で見た: iPhoneも中国人の血と汗で作られる

2008’年のTechCrunch50(前々回)ではいろいろ記憶に残るプレゼンがあったが、いちばん印象が強烈だったのを一つ選ぶとしたら、大勢がTonchidot〔頓智・〕を上げるだろう。 このスタートアップはTC50でSekai Camera〔セカイカメラ〕を発表したのだが、その際の応答ぶりが注目を集めた。CEOの井口氏はエキスパート審査員の質問に「上を向きましょう。下を向いてはいけない」などという突飛な答えをして大いに会場を沸かせた。しかし印象には残ったものの、一部でセカイカメラのテクノロジーが本物なのかどうか疑う声が出ていたのも事実だ。しかし安心してよい。本物だった。Tonchidotは、DCMがリードし既存の投資家ITOCHU Technology Ventures (ITV)も参加したシリーズAのラウンドで $4M(400万ドル)の資金調達に成功した。

セカイカメラ・サービスはすでに数ヶ月前から日本で公開され、日本のiPhone App Storeのトップに輝くなど日本で大ヒット中だ。このサービスは現実の光景の上にiPhoneのカメラを利用して新たな情報レイヤー〔エアタグ〕を付加し、他のユーザーと共有するソーシャル拡張現実(AR)サービスだ(ユーザーがiPhoneを目の前に構えて、スクリーンを通して外界を見ると、自分や他のユーザーがその場所に書き込んだタグがポップアップして表示される)。Tonchidotによれば、4日のうちに日本のiPhoneの10%にセカイカメラがインストールされたという。もっともアメリカに比べると日本でのiPhoneの普及割合ははるかに低い。しかしすでにいくつかの大企業がセカイカメラと提携している。提携企業はセカイカメラのサービスを通じて情報レイヤーに広告を表示することができる。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01